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90度配線、45度配線、円弧配線
45度配線は、基板設計の配線時における、もっとも基本的なルールである。
目的は以下2点。
・エッチング液の滞留を防ぎ、細いパターンの断線やえぐれを防ぐ
・インピーダンスコントロールを守る
細いパターンとは幅0.1mm程度の配線で、電源やGNDの太い配線では45度配線は必須ではない。が、あえて90度で配線する必要もない。
それぞれのコーナーの配線幅を以下に図示する。
直線の配線幅を1としたとき、
90度配線:1.414倍
45度配線:1.082倍
円弧配線:1倍
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45度配線は構成点がグリッドに乗るため作業性が良く、品質と両立する。
Gbps伝送などで厳密なインピーダンスコントロールが必須であれば、円弧配線が望ましい。
差動インピーダンスは差動配線間のクリアランスを常に一定に保つことが望まれる。上記と同じ考え方で、両配線を同心円の円弧配線とすることにより、コーナーでも一定の間隔を守ることができる。
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