電気設計シミュレーションについて(PI)2
共通インピーダンスはIRドロップに似ている。配線に細りがあればインピーダンスは上がり、リターン電流が持つ周波数が高ければ電源バウンスやGNDバウンスの原因となる。
違う点は周波数軸で考えることと、電源端子で考えることである。
周波数軸で、基本的に片対数グラフとすると周波数に比例してインピーダンスが上がる。デバイスを安定動作させるためにはターゲットインピーダンスと呼ばれる規定値があり、それ以下に抑えるためには電源ベタを広くとり、パスコンを使う。
パスコンには共振周波数があり、その波長と電源端子が近くなければならない。また一般的に小容量のパスコンが高い周波数に対応するが、小容量であるために数がいる→数が無ければあまり意味がない。ある程度容量が大きいものを使用しつつ、周波数軸で描くグラフを全体的に押し下げるようにするのが勘所と言える。