新型コロナウィルス雑記:学校再開
6月から各学校が始まりましたね。我が家は東京都台東区。しばらくは1クラスを2つに分けて、1日おきの登校です。我が子の場合、今週は火木曜日のちょい遅め登校で昼過ぎに下校、来週は月水金曜と曜日は変わるけど時間は同様、再来週から給食再開ですがまだ容赦なくランダムな隔日ペースは続く、、、と、1人の小学生の登校ペースを把握するだけでも頭の中がこんがらがりそうです。プリントも学校から、学年から、クラスを二つにわけたBチーム用、、、とバラバラに渡され、それぞれに一見すると同じようなスケジュールだけどちょっとずつ違う情報が載せられていたりして、見比べながら解読して情報を摘出、整理するのも一手間です。学年や出席番号ごとに登校時間、登校日が違う状況で、何人もの子を学校に通わせている親御さん、これだと猛烈に大変なんじゃないでしょうか。もう把握するのすら諦めているのであれば何よりですが、真面目な人はストレス半端ないと思います。本当にお疲れ様です、、、。
さて、3ヶ月も学校を休んでいた子供たち、「わーい久しぶりに友達に会える〜!嬉しい〜〜!!」と嬉々として学校に向かう子はもちろんいるのでしょうが、その反面、毎日家にいるのに慣れて、「えーもう学校行きたくない!」なんて子もいるんだろうな〜、なんて人ごとのように思っていたのですが、、、、、まさかの、我が家の長男が、、、そうなりました。
今学期初登校前日の夜、「明日の朝は久しぶりに制服(台東区立小学校はオール制服です)を着るんだよ、間違えないでね」と確認して就寝したはずなのに、朝起きたら、私服のTシャツに短パン姿で過ごしていて、あれれ?うっかりいつもの習慣で私服を着てしまったのかなと思って聞いたら、なんと「今日は学校に行かない(きっぱり!)」とのこと。行きたくない原因は本人の中でもはっきりはしておらず、ただただ、なんとなくモヤモヤ〜っとするらしいのです。一応は、行ったらどうかと促してみたのですが、気持ちが変わる様子もないため、まあ親が仕事を調整すればいいか、と親の気持ちも切り替えまして、いきなり休校明け初日にお休みです。トホホなんだかウフフなんだか。
話がそれますが、モヤモヤする気持ちを言葉にできない、って大人でもありますよね。それが言葉にできないからと言って、原因がないわけじゃない、「なんで行きたくないのか言えないんだったら学校行きなさい」とするのではなく、言葉にできなくても、行きたくない、ということを正直に伝えることができたことをまずエライ、と思ってあげたい気持ちです。ただ、言葉には人に理解してもらったり説得するためには必要なツールですから、上手に使えるようになるといいなと思います。もちろん言葉の使い方を間違えると大きな誤解を産むこともある。言葉は強いし怖いからこそ「自分の考えを正確に誠実に相手に伝わる言葉にする力」を少しずつ身につけてもらいたいものです。もちろんとても難しいことなので、少しずつ、ですね。私もまだできていないので精進しなくては。
さて、長男くん、初日に休めたことでいったん気持ちがリセットされたのか、2日後の登校日には、自らたくさんの荷物を抱えて学校に向かいました。しかし、教科書、文房具、お弁当、水筒に加え、休み明けのあれこれ(防災頭巾、防災セット、道具箱、上履き、借りていた学校の上履き等々、、)を背負って、重そうにトボトボと歩いていく姿を見て、母は心がギュッとなりましたよ。ただでさえ普段から教科書やノートをたくさん詰め込んだランドセルだけでも重そうなのに、休み前や休み明けの荷物の多さ、あれ、なんとかならないですかね。私としては、ぜひ置き勉をしてほしいのですが、、、。これは持ち帰る、これは持ち帰らないの仕分けってけっこう難易度が高いスキルのようです。でもきっとそのうち教科書は全部タブレットにに入ってしまい、肩からひも付軽量ipadかけて登校すればすむようになるんじゃないかな。そうなったら学生達の荷物の負担が減るのにな、、、。
まあ、考えてみれば、物心ついた頃から保育園、小学校、学童と毎日どこかに通う生活が標準だった小学4年生が、生まれてはじめて3ヶ月も属している集団から放置されたのです(どうでもいいのですが、安倍首相が何かの時に「1ヶ月半でほぼ収束」とか言ってたらしいですがなんのこっちゃ)。それはそれは、個々それぞれ、今までにない様々な時間を過ごし、なんとかやっとこの生活にも慣れてきたところなんじゃないでしょうか。まあ、本人もさることながら、いきなり丸投げされた親だって、どうやって子供たちにこの時間を過ごさせるべきか、できれば何か普段得られないものを与えられるんじゃないか、いやいやそれどころじゃない、毎日の暮らしを維持するだけでいっぱいいっぱい、あー今日もイライラしてしまった、他の家はどうしてんのかなぁ、なんてもやもや悩みながらもがきながらの日々、でもなんとかペースがつかめてきたかも、、、という状況。
それをまた学校再開!って急に切り替えられない子も(親も)いて当然です。最初の1〜2週間ははもう「慣らし登校」という捉え方で、あまりキチッキチッとやりすぎなくてもいいんじゃないのかな、と個人的には思っています。長男くんも、行く気になってくれればそれでよし、嫌なら無理して行かなくてもよし、という広い気持ちで向き合ってあげたいものです(でも急に休むと言われると仕事の調整にオロオロバタバタするので、やっぱり学校に行ってくれるとありがたいのも本音)。
新学期が始まって、学校のルールについてのプリントが型どおり配られたのですが、この放置期間を経てからそれを読むと、なんかバカバカしく感じる部分もあります。筆箱の形の決まりとか、靴下は白で膝下くるぶし丈とか、冬のコートの色は黒か紺とか、ほんともうどうでもよくないですか。そもそも、制服を着るも着ないも選択できるようにして、基本的には自由でいいんじゃないですか。形にはめ込んで子供の伸び伸びを妨げるようなルール、これを機に見直してはどうでしょう。それより子供たちの心に向き合う仕組み作りに取り組みませんか。
この放置期間の中で、少しずつわかってきてしまったことは、勉強の仕方、子供達の日々の過ごし方は、一律じゃなくてもいいんだ、ということです。気づけば、インターネットの出現でスマホやタブレットの普及が進み、家電もゲームもどんどん進化していて、勉強の方法だって、自分に合うスタイルを選択したり、作り出すことすらできる時代になっていました。そのことがわかってしまうと、全く体制が変わらないままの公立学校が逆に浮いて見えます。今後は、学校に通うことすら、あくまで選択の一つになっていくのかもしれませんが、それでも教育を受ける権利を持つ子供達にとって大切な仕組みとしての公立学校は、もっともっと考えて、もっともっと進化していってほしいです。そして、私たちも、学校に求めることを考え直していかなくてはいけないのかもしれないです。
最後に、個人的には、全面休館だった図書館の予約システム部分だけが再開してくれてかなり嬉しいです。がんがん借りるぞー!
あ、今回のnote、「新型コロナウィルス雑記:複数拠点活動を真面目に考えている」というタイトルにしようと思っていたのですが、子供や学校の話になってしまいますた。
複数拠点の話についてはまた今度。