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2022シーズン北海道コンサドーレ札幌新戦力を語る【興梠慎三編】

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3度目のオファーがついに実り、北海道コンサドーレ札幌にJリーグを代表するFW興梠慎三がやってきた。

待ち侘びたFWの補強、しかもそれが興梠慎三ということもあって、コンサポも大きく盛り上がっている。

そこで今回は、興梠が札幌でどのような役割を求められるのか、どのような懸念点があるのかについて考察していこうと思う。

基本プロフィール

選手名 興梠慎三
生年月日 1986年7月31日(35歳)
出身 宮崎県宮崎市
身長 175cm
体重 72kg
利き足 右足
ポジション CF、シャドー

クラブ

2005-2012 鹿島アントラーズ 

2013-2021 浦和レッズ 

2022–   北海道コンサドーレ札幌

プレースタイル

興梠のプレースタイルを一言でまとめると万能だ。DFの裏をかくゴール前の駆け引き、どこからでも決められる決定力、フィジカルの強さとしなやかなボディコントロールを活かしたポストプレー。とにかくなんでも出来るのが興梠の特徴である。それに加えて技術や身体能力にも優れており、現在でも攻撃だけでいえば文句の付け所がないプレイヤーと言っても過言ではないだろう。

求められる役割と懸念点

次に、札幌が興梠にどのような役割を求めているのか考察していきたい。

まず1番に求めたいのは決定力だ。

札幌はリーグトップクラスのチャンス数を記録しているが、ゴール数はチャンス数に比べて少ない。Jリーグのデータをまとめている『Football LAB』によると、札幌はJ1で最もゴール期待値とゴールの差分が大きいという記録も出ている。

来季に向けて、この決定力不足はなんとしても解消しなければならない。小柏や金子が結果を残してはいるものの、武蔵やロペス、ジェイといったストライカーたちと比べるとまだ物足りない。その点で興梠は、今の札幌に打って付けの点の取れるストライカーだ。札幌に欠けている決定力を埋める攻撃のラストピースとして、結果を残してもらいたい。

また、ポストプレイヤーとしての役割も求められる。

ジェイ・ボスロイドが退団したことにより、札幌からポストプレイヤーはいなくなった。トゥチッチやドドのようなジェイに近い体格を持つFWはいるが、トゥチッチはボールキープ、ドドは展開力でジェイに劣る。これらを考えると、興梠にポストプレーが求められるのも自明の理だ。興梠がポストプレーで攻撃の起点になれば、札幌の攻撃パターンを増やすことができるだろう。

そして、興梠が与える影響力も忘れてはならない。

札幌はベテラン選手の影響力を高く評価している。小野や稲本といったレジェンドたちが若手選手を成長させてきたからだ。野々村社長も夏に獲得報道について問われた際には「若手を育てながら勝つには影響力ある選手が必要」と発言を残している。興梠にもレジェンドたちのような影響力を期待しているのは間違いない。札幌には小柏や金子、中島など若く将来性のある選手たちが揃っている。興梠の経験を若手に還元できれば、彼らの成長を大きく促進させられるはずだ。

ただ、もちろん興梠が加入することに対する懸念点も存在する。こちらについても考察したい。

その懸念点は、オールコートマンツーマンだ。 

オールコートマンツーマンを採用した事で、ミシャサッカーより強度が求められるようになった。それにより、ロングボールとオープンな展開も増えるようになり、アップダウンを繰り返す試合もそれに比例して増えた。もともとスタミナがあるタイプでないことに加え、年齢や怪我の問題を抱えている興梠にとって、オールコートマンツーマンはこなすのは簡単ではないだろう。

まとめ

怪我や年齢の問題はあれど、彼が持つ実力は本物。今季は結果を残せなかったが、札幌でもう一花咲かせることも出来るはずだ。決定力やポストプレーなどの札幌に足りなかったピースを埋め、チームをACLやタイトルに導いてほしい。

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