社員20万人を超える老舗メーカーのエンジニアが少数精鋭の新規事業コンサルに弟子入りした記録03〜ストーリーカードメソッドを使ってみた!〜
3日目のテーマはFilamentさんで最近開発されたストーリーカードメソッド。早速使ってみましたのでそのレポートを書きたいと思います。
1. ストーリーカードメソッドとは?
ストーリーカードメソッドは簡単に言うと、会社の強みのカードと、社会課題のカード、トレンドのカードを組み合わせて、ソリューションを考えるプログラムです。私のサービスデザイン/UXデザインの師匠の一人であるFilament CXO佐藤啓一郎さんのアイディエーションのプロセスを、カード化したものです。詳しくは下記の記事をお読みください。
■フィラメントが新開発!「ストーリーカードメソッド」でアイデア連発!
https://thefilament.jp/works/3108/
2. 一番難しいのは『会社の強み』
実際に使ってみて一番難しかったのは、会社の強みカードを書き出す作業でした。ストーリーカードメソッドでは良い強みは次のように定義されています。
■良い強み
①「希少性が高い(差別化要素となる)」
②「具体性がある(利用シーンが明確化できる)」
③「詳細に説明できる」
試しに私も自分の会社を想定して書いてみましたが、なかなか書けませんでした。。。書き出せない理由を自分なりに分析してみたのですが、社会課題とトレンドへの理解が甘いのが原因でした。社会課題とトレンドを理解して、普段から「うちの会社ならこんなことできるかも」と考えていないと、なかなか書けないです。普段から社会課題とトレンドをインプットし、解釈するという習慣がどれだけできているのかが問われるワークです。
3. 社会課題のインプット
社会課題はカードが用意されていますが、『強みカード』を書くにはそれだけでは不十分。その足りない分をインプットして補うには社会課題を『自分ごと化』することが必要ではないでしょうか。『自分ごと化』することで「自分にはこんな影響あるよな」・「この課題は逆にチャンスなんじゃないか」など色々考えられます。それを繰り返していくと、社会課題と他の課題の関係性がわかってきて、社会課題のマップができあがってくるとおもいます。
4. トレンドのインプット
トレンドも社会課題と同じように用意されているカード以外にもたくさんあります。
例えば
・技術動向
・新しいビジネスモデル
・人の行動/価値観の変化
・法律やルールの改正
etc...
などがあるとおもいます。
メーカーに勤めていると『技術動向』はチェックしていますが、それ以外はなかなかできていないです。『新しいビジネスモデル』は他の業界の人と交流して聞いてみないとなかなかわかりません。『人の行動/価値観の変化』はニュースを見るだけでなく、普段自分の周りの人をどれだけ観察できているかが問われます。『法律やルールの改正』は国や地方自治体のホームページを普段からチェックしていないとわからないです。などなど考えていくと自分の足りない点がわかってきて、それだけでも勉強にもなります。
5. 会社の強みを書くコツ
会社の強みを書くポイントは、『今までの強み』を『これからの強み』に変換する翻訳力だとおもいます。「それができたら苦労はない!」わけですが、師匠の佐藤さんから一つコツを教えていただきました。それは『他の企業がその企業を買収するなら、なぜ買収するのか?』という視点に立って考えること。企業買収は将来の事業展開のために行われるので、その企業の強みが考えやすくなるそうです!教えていただいたコツをもとに書くことで、なんとか強みカードを書き出すことができました。
以上ストーリーカードメソッドを使って感じたことをまとめてみました。ストーリーカードメソッドは『メソッド』と書いてあるので『問題解決手法』とおもっている方がいるかもしれませんが、『事業開発力を鍛えるための筋トレ方法』だとおもいます!!
11月21日にストーリーカードメソッドの体験イベントを大阪で開催します!大好評につきキャンセル待ちの状態ですが、キャンセルによる空きが出る可能性があるので、ご興味のある方はお申し込みください。
https://yahoo-osaka.connpass.com/event/153716/
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