見出し画像

一筆入魂【0101〜0110】

0101/1000「力があるから重荷を背負うのではなく、重荷を背負うから力が出るのです。」

ある海外で起こった高層マンションで火事のお話です。
逃げ遅れたお母さんと赤ちゃんが屋上に取り残されました。
高層マンションなのではしご車も届かず救出は困難を極めました。
そこで消防隊員は、隣のマンションの屋上から母子がいる屋上にはしごを渡して助けることにしたのです。
消防隊員ははしごを渡って火事になっているマンションに移りました。
火の手はドンドン屋上に上がってっきています。
そして最初に赤ちゃんを抱いてはしごを渡り隣のマンションに救出しました。

「お母さん、今度はあなたの番ですよ。渡って下さい。」

しかし、お母さんは首を横に振ります。

「子どもが助かったから私はここで死んでもいい。
 私に渡れるはずがない。怖い」

いろんな思いがお母さんの心の中に渦巻いていたのでしょう。
そして完全にあきらめ、死ぬ覚悟を決めてしまったようでした。
その時、消防隊員は、もう一度赤ちゃんを抱いてお母さんのいるマンションの屋上に戻り、お子さんを手渡してからこう言ったそうです。

「お母さん、次はお母さんが子どもさんを助ける番ですよ。」

一人で渡れなかったお母さんが子どもを抱いた途端、子どもを助けたい一心ではしごを渡りきったのです。

私たちはついつい思い違いをします。
環境や条件が整っているから、能力が発揮されるのではありません。
楽だから力が出るのでもありません。
重荷を背負うから力が出るのです。

0102/1000「やりたいことを、やるために、やらなければならない、やりたくないことを、やりつづける」

5つの『や』というものがあります。

やりたいことを
やるために
やらなければならない
やりたくないことを
やりつづける

「夢」を叶えたいという思いのその裏には、必ず「やりたくないこと」が存在しています。
このことを知らなければ夢は叶いません。
この言葉のように、経験に裏打ちされた言葉には、魂が込められます。

0103/1000「相手に期待すると不満になり、環境に期待すると不安になり、自分に期待すると出番となる」

自分が人生の源泉にならなければ環境や条件が整っても不満や不安になる。
私たちには無限の可能性が潜んでいるのだから、もっと自分に期待してもいいんじゃないかな。

0104/1000「我慢の先には不満があり、辛抱の先には希望が輝く」

辛抱とは、環境の苦しさに流されないで向上心を持ち続けること。

0105/1000「人間を磨くというけれど磨くのではまだ足りない。研ぐのだ。」

人間力を磨くには凡事徹底しかない。
人間力を磨き道を極める。
道は研いで究める終わりのない人格完成への道のり。

0106/1000「出来ないという思い込みと出来るという思い込みの強さは一緒。」

あなたはサーカスの象のしつけ方を知っていますか?

象は小さな頃に、縄をつけられて、大きな杭に結びつけられるんです。
その杭は、子象にとって大きくて、杭を引っ張ってもびくともしないものです。
子象は、杭からは逃げられない。
いくら引っ張ってもどうにもならないものということを学びます。
そして、その杭につながった縄の届く範囲で行動するようになり、そこから外には絶対に出ようとしなくなってしまいます。

やがて、子象は大きい象に成長しています。
象をつないでいる縄を支えているのは、小さな杭だけなんです。
象の縄はたったの一本の小さな杭につながれているだけ。
象が本気になったら、その杭なんて軽く引き抜けてしまうはずなんです。

でも、象達は、子供のころから、杭に結びつけられていて絶対に杭につながった縄の長さ以上には出ようとさえしないのです。
象は子供の頃から抜けないと思い込んでいるから、大人になっても抜けないと思っているのです。

やろうと思えば出来るのに、出来ないと思い込んでしまっているんです。

0107/1000「勝負の女神は細部に宿る。」

勝負は、いろいろな巡り会わせや流れによって決まる部分が多いです。
しかし実は、「まあいいか」と思ってしまう細かいことの中に、勝負を分ける境界線が潜んでいます。
ここまでダッシュと言ったらここまでダッシュ。
1メートル手前ではない。
戦術論やシステム論も大事だけれど、小さなことをおろそかにしたら勝負の女神は微笑んでくれません。
細かいことを大事にしていると、勝負の女神様は追い風を吹き込んで下さいます。

0108/1000「むずかしいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを面白く」

作家の井上ひさしさんは、自分の作品を書くときに戒めとしていたこと。

むずかしいことをやさしく。
やさしいことを深く。
深いことを面白く。
面白いことをまじめに。
まじめなことを愉快に。
そして、愉快なことはあくまで愉快に。

仕事にしろ、後輩の指導にしろ、心すべき心構えであります。

日々を面白く生きるには、愉快に。
ウキウキワクワクする日々を送ること。

0109/1000「ずっとミスをしてきた。何度も、何度も、何度も。だから、俺は成功する。」

今までにミスしたシュート9000本。
負けたゲーム300回。
ウイニングショットを任され、外したこと26回。
ずっとミスをしてきた。
何度も、何度も、何度も。
だから、俺は成功する。
ーマイケル・ジョーダン(「バスケットボールの神」と呼ばれた選手、NIKEのCMより

史上最強のバスケットプレーヤーーでさえ、何度も何度もバスケ人生で失敗を重ねている。
挑戦者として臨む姿勢。
バスケットも人生も同じなのです。

0110/1000「もし8時間、木を切る時間を与えられたら、そのうち6時間を私は刃を研ぐのに使うだろう」

名著『7つの習慣』の中に「きこりの話」があります。
 
森の中で、一人のきこりが、 一本の木を倒そうとして、
5時間もノコギリをひいていました。
それでも木は倒れそうになく、 きこりはへとへとに疲れています。

ある人がきこりに、

「少し休んで、
  そのノコギリの刃を研いだらどうですか?
そうすれば仕事がもっと進みますよ」

とアドバイスするのですが、

きこりは、

「刃を研いでいる暇なんてないさ。
  切るだけで精いっぱいだ」

と答えます。
 
刃を研ぐ時間を作りさえすれば、その後の作業が飛躍的に進むのに、

このきこりは、ノコギリをひく作業に忙しくて、刃を研ぐ時間を作ろうとしないのです。
 
この話でいう「刃を研ぐ」というのは、
・自分を磨くこと
・自分という人間の土台づくりをすること
・人間力を高めること

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?