一筆入魂【0041〜0050】
0041/1000「大丈夫、心配するな。なんとかなる」
一休和尚の楽観的に生きるヒントが詰まったお話です。
一休和尚は室町時代の人で、庶民の中に入って民衆禅を説いた禅僧です。戒律や形式にとらわれない自由な生き方をし、88歳まで生きました。
その一休和尚が、亡くなる直前に、弟子たちに一通の封書を渡して、
「この先、本当に困り果てるような問題が起きて、どうにも立ちゆかなくなったらこれを開けなさい」
と言い残して息を引き取りました。
そして、それから数年後、寺に大変な難問題が持ち上がり、どうにもならない大変な状況になりました。
弟子たちは困り果て、絶望的な心境に陥ったのですが、そのとき一休和尚の封書のことを思い出しました。
この大変な状況を打開するヒントが書いてあるに違いない。
そう期待して、封書を開けてみました。
そこには、たった一行、こう書いてあったのです。
「大丈夫、心配するな。なんとかなる。」
弟子たちの顔から笑いがこぼれました。
そして彼らは、明るさと落ち着きを取り戻し、みんなで知恵を出し合い、楽観的に行動を起こして、ついには難問題を解決したのでした。
どんなに大変な状況に陥ったとしても、人生はなんとかなるものなんだと思います。
僕たちも人生で、困難な問題に直面したり、絶体絶命の大ピンチに陥ったりすることがありますが、そんなとき、この言葉を思い出したいものですね。
「大丈夫。心配するな。なんとかなる。」
0042/1000「型を身につけなければ型破りにはなれない」
人の心をつかむには、「型破り」でないとね。
しかし、型を身につけなければ「型破り」にはなれません。
型を身につけるから「型破り」。
型が無かったら、「形無し」。
歌舞伎役者の中村勘三郎さんが言われています。
まずは、基本を徹底的に学び、身につける。
成長の必須条件。
0043/1000「人生は守破離で進化させる。」
道を極める達人たちは、この方法を使っています。
華道・武道・茶道などの一つの道を追求する世界では、「守破離」(しゅはり)と言われる掟があります。
「守」とは、師匠の教えを徹底的に真似ること。
「破」とは、字義のごとく、師匠の教えを守りながらも少しずつ破りながら自分の持ち味を加えていく。
「離」とは、師匠の教えから離れて、創意工夫し、オリジナルを作り上げていく段階。
このように段階に応じてこの3段活用を使っていくと人生は大きく進化していきます。
まずは徹底的に基本をマスターする。
0044/1000「TTP三段活用で人生は進化する。」
学ぶことを真似ること。
真似ることは学ぶこと。
道を極める「守破離」の現代版がTTP三段活用です。
TTP=徹底的にパクる。
TKP=ちょっと変えてパクる
OKP=おもいっきり変えてパクる。
キング・オブ・オッサンの下川浩二さんの造語です。
まずはうまくいっている人のマネをして徹底的に学びます。
やがて教えを守りながら自分らしい個性を取り入れていきます。
基本を忘れずに継続し、徐々に自分なりのアイデア、工夫、やり方を吹き込めば、新しいオリジナルの完成です。
「新しい」という感じは、
立っている木に斧(おの)を打つと書きます。
木というオリジナルが姿を変えて、机やお箸、ログハウスが出来るのです。
0045/1000「とにかく人生すべてのコツは習慣化」
ある人が言ってました。
習慣化のコツは、「シンプルな行動を習慣化した」だけ。
その秘訣は3つ。
1.一度に一つの習慣を身につけるようにする。
2.一ヶ月間、それに集中する。
3.簡単すぎることから開始する。
ジョギングなら、1日3分から開始する。
読書も1ページから。
その人の経験によると
・一度に一つの習慣に集中する方法では成功率は5割から8割もある。
逆に
・一度にたくさんの習慣を身につけようとすると殆どが失敗と自己嫌悪で終わる。私もそれで、何回も失敗した。
・そして、やることを減らしたら、うまくいくようになった。
現代人は、欲張りすぎで、うまくいかない人が多いようです。
そして、彼の人生観。
「走ること、本を読むこと、メルマガ、ブログを書くこと、家族と過ごすこと。
この4つが大事。
あとは自分には不要。」
素晴らしいシンプルな人生!
習慣化のコツはシンプルな行動を習慣化することです。
0046/1000「知っているだけの人」は「好きな人」にはかなわない。「好きな人」は「楽しんでいる人」にはかなわない。
今日は次男のバスケットボールの試合のようです。
応援にはいけませんが、仕事場よりエールを送ります。
「楽しんでいる人」が一番上達するということです。
単にバスケをしている人よりも、バスケが好きな人の方が先に上手くなります。
しかし、好きな人よりバスケをするのが楽しくて楽しくてしょうがない人の方がさらに上達が早いでしょう。
何か上手くなりたいと思ったら、そのことを「楽しんでやる」ようにすれば上達が早くなります。
0047/1000「あの日、あの時、あの言葉。その一言が人生を大きく変える!」
30数年前のアメリカのとある小学校で実際にあった話です。
小学校のあるクラスで理科の実験があり、実験用のねずみが逃げ出しました。
クラスの皆は、大騒ぎして探し回りましたが、見つかりません。
しばらくして、女性の担任教師が、
「みなさん、静かにしなさい!そして教室の外に出て、じっとしていなさい」
と言って皆を外に出してから、ある目の不自由なモリス君という生徒にこう言いました。
「モリス君、探してみてくれるかしら」
教室は騒然となり、クラスの皆は、口々に「そんなことムリ」「モリスに出来るわけがない」と言いました。
「だって先生!モリス君は、目が見えませんよ。そんな無理なことできません。」
と、クラスメイトはみんな言いました。
しかし、そのモリス君は、先生の依頼に、ハイと言って、耳をすませて探し始めました。
そして、モリス君は、しばらくして、逃げ出したねずみを見事に捕まえたのでした。
最初、クラスメイトは先生がなぜ盲目の彼にそんなことを頼んだのか理解できませんでした。
しかし、モリス君は、目の見える生徒ができなかったことをやってみせました。
この先生は、モリス君に
「君は、目が見えないけど、天才的な聴力を持っている。君なら見つけることが出来る!」
と思ったのです。
のちにモリス君が大人になる過程で、この言葉が彼の人生を作っていきました。
大人になるにしたがい、目が見えないからどういう職業に就こうか悩んだりしていた時に、この先生の言葉がいつも浮かんできたそうです。
そして、聴力を活かして、ぼくは歌を歌って行こう!と決めて、全米にデビューしました。
その名を世の中の人は、
スティービー・ワンダー
と呼びました。
本名は、スティービー・モリス。
世界で最も有名なシンガーソングライター。
今の時代、彼に一曲、歌を作曲してもらうのに10億円かかると言われています。
彼が小学生の時、目が不自由だけれども、聴覚が人一倍優れていることを先生は知っていたんです。
のちにスティービー・ワンダーは、こう言っています。
「自分の持つ能力を先生が認めてくれたそのときに、新しい人生が始まったんです。」
あの日、あの時、あの言葉
その一言があなたの人生を大きく変えます。
言葉は神なりと教えられます。
真実の相手を生かす言葉を使わせていただきましょう。
0048/1000 「人間は一生のうちに逢うべき人には、必ず逢える。それは一瞬早くもなく、一瞬遅くもなく。」
人間は一生のうちに逢うべき人には、必ず逢える。
それは
一瞬早くもなく、
一瞬遅くもなく。
BY 森信三
人との出逢いは神様からのギフトです。
絶妙のタイミングで、今の自分に必要な事柄を持った人様と出合わさせられます。
一期一会を大事にしましょう。
0049/1000「自信は、自分との約束を守った量のこと。」
自分で決めたことをやりぬいた時にこそ、出てくるのが、自信。
自信があると、心は強くなります。
他人様との社会的な約束は人として大切なことです。
しかし、自分との約束はもっと大事。
自分との約束を守った量の分だけ、「ここぞ!」という時に力を発揮します。
0050/1000「人生の苦労を持ちこたえるには3つのものが役に立つ。希望・睡眠・笑い」
「将来こうなりたい」という実行可能な希望があればツラくなくなります。
心配事があるときは一晩ぐっすりと眠ると少し気が楽になります。
苦しい時、お笑い番組を見れば苦しみがまぎれることがあります。
しんどい時は、馴染みの仲間と夢を語り合いながら、大いに笑って、早めに切上げ、しっかりと睡眠を取る。
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