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トリセツプロジェクトの発足背景ー「自分の取り扱い方」を理解する教育プログラムの実装に向けてー

トリセツプロジェクトは、ピープルデザイン主催「超福祉の学校」プロジェクト※内で出会ったメンバーから生まれた構想で、好き、悲しい、怒り、などのあらゆる感情を深堀していくことで、誰の顔色も伺わない自分の本質的な好き、嫌いを知っていくプログラムとなります。

ダイバーシティを感じるプロジェクトメンバーたち

プロジェクトメンバー紹介はのちのnoteで詳しく紹介していきたいと思っていますが、メンバー内だけでも多様性を感じるメンツとなっています。

課題:今の公教育の「ない」に切り込む

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私たちがこのプログラムを作ろうと思った背景には、いまのこどもの公教育の環境下には「3つのない」と言う課題感があったからです。

①実は本当の自分の感情、考えを深く知る方法が無い
②感情、考えを知っても、それを周囲にありのまま伝える場が無い
③は、①と②の機会が少ないために、描く未来を目指すまでに至らない

その課題に対して、「“模範解答“に引きづられない、本当の自分の考え、感情を知り」、「それを周囲に伝える」という、この2つのプロセスを経たうえで、初めて描ける未来に対し、自己実現の具体的一歩を踏み出してもらうような場を、まずは公教育の現場で作れないか、と考えました。

その根底にあるのは、「障害の有無、マイノリティ、マジョリティといった括りを超えて、誰もがいいと思えるモノやアイデアが集まる場所を作りたい」という強い思いが、メンバーそれぞれにあったからです。

特にコロナ禍で学校や学び方そのものの意義が問われる今だからこそ、私たちができるプログラムの形を構築できる良い機会となりました。

自己実現のステップ

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自己実現には、なぜ「自分を知ること」「それを周囲に伝えること」のステップが第一段階として必要なのでしょうか。

自己実現は、本来、他者軸の元では本領発揮されるまでに至りません。しかし、多くの場合、この「他者軸」と「自分軸」が混同したままであることが多いのです。

公教育のなかで其々のチガイを認めたり理解する具体的な場があるか?というとほぼ無いと、保護者の立場や特別支援教育に携わった立場からは感じています。
もしチガイがあったとしたら、それを取り出し教育のなかで平坦化していくことを目的としたフォローはあっても、チガイをチカラにする教育を実践する学校は、まだとても少ないとも感じています。

このような教育下では、子どもは、“社会の大多数の考え“だったり、“両親の願い“だったり、“一般的な模範解答“などの他者軸による自己実現を無意識に叶えようと努力します。しかし、その基軸では未来を具体的にはイメージできない、仮にイメージをして一歩を踏み出したとしても持続することが辛く困難になることが多くなります。

このような理由から、自己実現をイメージする前には、まず、「他者軸」と「自分軸」の分離をしたうえで、「他者に自分のことを開示する、伝える」という作業で、自分軸の確立をしていくことが先決である、と考えたのです。

このプログラムは、「自分軸の確立=自分の取り扱い説明書」として、取り組んでいきます。

受けてほしいのは、就職前の子どもとその親、そして教育者たち

対象は、①12歳から20歳前後の就職前のこども、②就職前のこどもの親 ③教育者たち、としています。

こどもには、「与えられた選択肢の中だけから選ぶのではなく、自分が実現したい未来の一歩として自ら選択できるようになるため」に、

には、「親である自分こそが“自己実現ができる“ということを子どもに伝えられるようになるため」 

教育者には、「既存のスタイルに囚われず、自身も、子どもそれぞれの才能を最大化するチカラをつけれるようになるため」に。

プログラムの募集要項はHPから!

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※超福祉の学校プロジェクト
主催:NPO法人ピープルデザイン研究所
共催:文部科学省
協力:認定特定非営利活動法人こまちぷらす

「超福祉の学校 プロジェクト」とは、共生社会の実現に向け、既存の学校やそれぞれの地域で導入・汎用可能な新しい学び方の選択肢を開発することを目的とする継続的なプロジェクトです。本プロジェクトでは、従来型の教育・福祉行政の枠内での議論ではなく、多様なステークホルダー(障害者の教育・福祉に関わる学校教育関係者・社会教育関係者、就労支援・デイサービス、学生、当事者、そのご家族、企業の方など)が集い、障害者の生涯学習に関わる新しい学び方の選択肢の提案・モデルの社会実装を目指し、活動してまいります。

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