『ALTEREGO』の二次創作を一年間(ほぼ)毎日書き続けた。
『ALTEREGO』というゲームがある。
今更このゲームについて詳細を書く必要は無いと思うが、私が短い人生の貴重な1年を費やしたゲームを改めて紹介したい。
EGOというものを集めて物語を読み、性格分析から自我をあらしめる。
そんなゲームの存在を私が認識したのは、このゲームがリリースされる数ヶ月前であった。
いとう階先生への神格視から
私はまだこの頃は学生であったのだが、その少し前から年単位でとある同人誌に精神を蝕まれてめちゃくちゃになっていたのを覚えています。
『最悪にも程がある』
自らの内面を文章にする才能を持つ女と、その女の書く文章を神格視する女の恋愛劇を描いた、いとう階先生の一次創作。本当はこんな雑なあらすじではなく、それこそ万使って紹介するべき作品なのですが。
この同人誌、今でも開くのに勇気がいります。開いて読み始めると、紙の間から滲み出る空気の重さと密度と、言葉の恐ろしさに身体が耐えきれなくなり体調を必ず崩すからであります。
それほどまでに私の人格を矯正したこの作品を描いたいとう階先生を、私は神格視しています。ファンボックス作られて10分後には支援いれました。
だから、いとう階先生がキャラクターを描いたこのゲームの告知を見たときに、リリース日をすぐにカレンダーに登録してアラームまでかけて心待ちにしていました。
先生が描いたキャラクターのゲームが出るぞ!
私の『ALTEREGO』の始まり。
本が好きだからこそやり込んだ。
さて、このゲームの肝となるのが『読書』です。
実際に存在する本を『読破』していくことにより獲得するEGOが増え、ゲームを進行することができるようになる。
ドグラ・マグラ、山月記、星の王子さま……様々な著名な本のタイトルが並ぶゲーム画面。
私は本が好きです。小学生の頃に読んだ星新一の『宇宙のネロ』に人生を壊され、大学は図書館司書課程で司書資格を取得しながらアルバイトで書店員をし、就職は出版社へ進みました。貯めに貯め買いに買った本たちは家に収まらなくなり、レンタルスペースを借りて押し込んでいるのですがそろそろやばい。
本を愛している。だからこそ『ALTEREGO』の『本を読んで進行していく』というストーリーが好きになりました。
ドグラ・マグラナーフ後にやっとドグラ・マグラは読破したのですが、割と序盤から最後まで張り付いてやっていたと思います。
Twitterでの創作
今まで二次創作をしたことがありませんでした。
文章は学生の頃からずっと書いていましたが、全て一次創作でありましたし、書くとしても文学賞公募用の原稿ばかりだったので数万字のものが殆どでした。なのでこの『TwitterでのSS』という形での短い文章、しかも二次創作というものは初めてのことばかりで四苦八苦、九苦百苦ほどです。
今ほぼメインで使ってしまっている『とりつぎ』のアカウント以外にも私はいくつかアカウントがあり、元々のメインジャンルでありメインアカウントであった『秘封倶楽部』関係のアカウントではちまちま他の人の文章を読んでいたことがありました。
さて、と私は考えます。私が『ALTEREGO』で二次創作を書くとしたらなにを書くか。本が大好きな私だからこそ書けるもの。
『ALTEREGO』は実際に存在する本を読破する。
そうだ、本を紹介しよう。
(ほぼ)毎日投稿
死ぬかと思いながら毎日書いてます。
だいたい一作品が1200〜1400字ですが、やはりこれでも1時間から長いと2時間半くらいはかかります。
新社会人として慣れない仕事から帰ってきて、家事して、お風呂入ってから書いてます。
そして、ちょうど今日つい先ほど330冊目を投稿してきましたが、計算が合いません。
一年365日中、35日は小説を書いていませんでした。
それだけが心残りです。
(ほぼ)毎日投稿して変わったこと
一ヶ月程経過した時に、大学時代の友人にバレました。
文体と「毎日投稿するなんてとりつぎくらいしかいない」という気の狂った理由で。頭おかしいんじゃ無いかな。でも私より本を読んでいる人なので文章に関してはなにも言えません。本を自分より読んでいる人に逆らったら語彙に潰されるので。
毎日、掌編を書いていると否が応でも日々の生活の中で文字について考えることが多くなりました。ただ、完全に掌編にギアが固定されてしまうのでこれから長編を書こうとすると苦労しそうです。
他に変わったことといえば、継続してなにかを行っている人を心から尊敬できるようになりました。
これから
来年の話をすると鬼に笑われますが、今年の話なので鬼も笑わないでしょう。
とりあえず、『ALTEREGO』の旅エスSSは365冊紹介するまでやります。ただその後どうするかは全く未定です。
別のジャンルでまた365日なにかを書き始めるかもしれませんし、旅エス書くかもしれませんし、アカウント爆破も視野に入れてます。
去年オール読物新人賞で二次選考通過したので、今年こそはちゃんと時間をとってなにかを書かなくてはならないので。
また、365冊を紹介したあとに同じ場でなにかを書いていると思うのでまたどうぞよろしくお願いします。
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