巣鴨

「特に男の人は必要じゃない」


先日、初めて巣鴨のとげぬき地蔵様のところに
行ってきた。

予想に反し、高齢者よりも若い人が多く、前に
並んでいた大学生風な男子二人組が真面目に
「お賽銭は15円が良いらしい」
「十分、ご縁が!だな?」
みたいな会話を繰り広げていて、笑ってしまった。

それで、念入りに「洗い観音様」を磨くので
若者、しかも男子に、そんな痛いところが沢山
あるんだろうか?と思いながらも

オバサンである私は痛いところだらけなので
念入りにお水をかけて、拭き拭きしてきた。

  ↑これが、水かけ地蔵様

そんな折、テレビ番組のぴったんこカンカンで
大泉洋さんが巣鴨歩きをしている場面を見た。

やはり皆を楽しませようとするエンターテイナーは
違うわ!と大笑いをしながら、見ていたんだが

その時に、大泉さんがこの話をしていたんだな。

以下、ネットニュースから引用

ある日、大泉は愛娘から「どうして女の人には男の人
が必要なの?」と聞かれたそう。
そこで大泉は、「どうしてそんなこと聞くの?」と
尋ねるも、娘は「教えてほしい」の一点張り。大泉は
彼女の性格について「中途半端な答えをしても逃げ切れ
ない」と述べ、真剣に考えたという。
そして大泉は娘に「女の人だけでは生けていけない
んだよ。女の人は男の人に助けてもらって、一緒にいる
ことで楽しく生きていけるんだ。男の人も男の人だけでは
生きていけないんだ。女の人と一緒にいて、初めて楽しく
やっていけるんだよ」と述べ
「パパとママもそうでしょ。1人だけだったらうまくいか
ないんだよ」などと彼なりに教えたという。
だが数日後、娘が再び大泉のもとにやってきて
「『どうして男の人には女の人が必要なの?』ってママに
聞いたんだけど、『いらないよ』って言った」
「特に男の人は必要じゃないって言った」と暴露。
改めて大泉は、大きすぎる考え方の違いに対して
「私は娘との時間よりも、妻との時間をじっくり割かな
きゃいけないなとその時思った」としみじみ語っていた。

https://news.mixi.jp/view_news.pl?id=5723947&media_id=17

↑引用終わり

私は爆笑しながらも、ちょっと考えちゃって・・・。

確かに大泉さんの奥様の言わんとしているところは
分かるな!って思うから。
(一方的解釈なので、違うかもしれないが)

30代の女性会社員(既婚、子なし)と話をしていたら
「子どもは欲しいけど、正直、子どもが生まれたら
夫は戦力外で邪魔にしかならない気がする」と言う。

彼女の夫も同業らしいが、サラリーが同じなのに
色んなところで、根本的な「性差」の刷り込みを
感じさせる言動を行うそうだ。

曰く、家事は女がやるもの、自分は出来た夫だから
「手伝ってあげている」

「女は(月のものがあり)ホルモンが安定せず
感情に走りがちで論理的でないので、仕事ができない」

みたいな、最早、昭和の刷り込みから抜け出せない
旧石器時代の人間のように感じることが多々あるんだ
そうだ。

彼女はこう言った。
「結婚は考えていなかったんですが、プロポーズ
されたんで、子どもは欲しかったから受けたん
ですが、彼は私に妻と仕事仲間であること以上に
彼自身の“お母さん”を求めてきたんですよ。

日本の男は自分の母親が存在しているにも関わらず
妻にも「母親役」を求めるって事が分かりましたね。

要するに、いつまで経っても、成長しきれない
お子ちゃまで、個と個が協力し合って、新たな巣を
完成させるって発想はないですね。

これって、ウチの夫だけですか?」

確かにジェンダーの壁から抜け出せないのは
男性の方が多い気がする。

昔はそれで「男は大黒柱だから、絶対に妻子を
路頭には迷わせない!」っていう強い覚悟を持って
カラ元気で威張っていた気もするが、同時に責任感
も十分に持っていたようにも思う。

しかし、今現在、女性も働くことが一般的で
男性同等の年収を稼ぐ人も多い時代、そういう女性
から見れば「お母さんの存在に頼らず、いい加減
自立すれば?」ってことになって

冒頭の大泉洋さんの奥様の発言
「特に男の人は必要じゃない」に繋がるのかな?
なんてことを思ってしまった。

先日、話した20代後半の女の子は結婚に興味が
ないそうだ。

「割を食うのは女だから」ってことを言っていた。

つまり、仕事もし、家事もし、子育てもやり
めんどくさい自治会やらの役回りも下働きは女性で
その内に、実親ならまだしも、当然のように義理親の
介護まで押し付けられて、男は「協力者」であると
いう「世の中の流れ」は一朝一夕には変わらない
からっていう意見だった。

「この世に男がいなくても、何も困らない。
むしろ、戦争がなくなる平和な世になるのでは?」
って言っていた。

私個人は男女共結婚して、子どもを持ち、老いた
親を看てという一連の流れは、世のどんなことよりも
自分を高めるにもってこいの修行で、その成長ぶりは
仕事などを遙かに凌駕する出来事だとは思う。

人生は修行だから、それは他人と濃厚に交わらないと
良い面・悪い面含めて、内省できないよなって
思うので、若い子には子どもはともかく、結婚を
勧めているが

時代の流れからすると、この20代後半女子のような
考え方をする人も多いのかもしれない。

そんなことを思いながら、私は巣鴨の水かけ観音様を
磨いていた。

↑ とげぬき地蔵ご本尊がこの奥にあるらしいです(非公開なんだって)

何にしても、あらゆる出来事(この男の人は
いるか、いらないかも含め)は「自分を磨く」
ってことだと思っている。


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