
ゆるゆる高野山紀行3 高野山町ぶら散歩 その1
遍照尊院さんでお昼の精進料理をいただき、宿坊「蓮花院」さんで1泊。
翌朝、蓮花院さんで朝のお勤めに参加し、この日は高野山町を1日かけて満喫します。
前回はこちらです↓
蓮花院さんで朝のお勤め
高野山の宿坊では朝のお勤めに参加させていただくことができます。
自分が宿泊した蓮花院さんでは朝の6時30分から勤行が行われていました。
(*お勤めが始まる時間はそれぞれの宿坊によって違いがあります)
10月の下旬でしたが、標高800mほどにある高野山は秋も深まり、朝晩はかなり冷えます。
寒い日でしたが、本堂ではストーブに火が入っており暖かく、前もって住職さんがいろいろと準備してくれていました。
お勤めでは、お経が堂内に朗々と響きます。
澄み切った朝のお堂に響くお経はほんとに美しい…
お経を知っているわけではないのですが、音の響きというか振動というか、空間が変わるような感じがしました。すごい…!
朝のお勤めの後、住職さんがお寺のご説明をいろいろとしてくださりました。
蓮花院は徳川家の菩提所となっており、徳川家ゆかりのものも数多くあります。このあたりも住職さんがいろいろとお話を聞かせてくださりました。
昨夜お部屋で書き上げた写経は、本堂にある「いろは大師」さまに自分で奉納させていただくことができます。ありがたい…
清高稲荷さん
朝のお勤めのあと、7時から朝食をいただきました。
こちらも大変美味しく、丁寧につくってくださっていてうれしくなります。
朝食を終え、この日は丸1日かけて高野山をあちこち巡ります。
*高野山町は、町としてはコンパクトなので「(すごく)頑張れば」端から端まで歩いていくことができます。ただやはりかなり距離があるのでバスを上手に利用するのが良いかと思います。本数があまりないのがネック…
高野山観光協会にマップがあるのでよろしければご参考ください。
バスの路線図は南海りんかんバスの路線図をご覧ください。
まず最初におうかがいしたのは「清高稲荷」さんです。
蓮花院から高野山のメインストリートを奥之院の方に歩いていくと、右手側に赤い鳥居が並んでいるのが見えます。ここが清高稲荷さん。
鳥居が並ぶ斜面をしばらく歩いていくと、少し開けた場所に出ます。
その奥に鳥居があり、お社があります。
この清高稲荷さんは、桜井識子さんの本「聖地・高野山で教えてもらった もっと! 神仏のご縁をもらうコツ」で紹介されていた神社さんです。
こちらの本は、見えない世界の不思議というか、こんなことになってるんだと目から鱗で、また高野山のこと、過ごし方や体験などもたくさん紹介されていて自分もとて重宝しました(今回の滞在でも持って行きました 笑)。
本の中では「仏さまの聖地で神様の気を保つのがなかなか大変で、少し元気がないごようす」というふうに書かれていました。
これはなんとしても行かねばと、お供え用のお酒をもっておうかがいした次第です。
本では、「入口の鳥居はきれいだけれどあとはボロボロで…」というようなことも書いてあったのですが、行ってみるとピカピカです。
坂道に並ぶピカピカの鳥居をくぐりながら進んでいくと、少し開けた場所に出ます。
その奥に鳥居があり、社務所のような建物とお社がありました。
手水舎で手を洗っていると、中から男性が出てきてびっくり(誰もいないと思っていました 笑)
この男性からお聞かせいただいたお話では、本で紹介されてからたくさんの方々が参拝に訪れ、行列ができるほどになったそうです。うれしい…
そして、地元のみなさんでボロボロになっていた鳥居も直したり、それまでなかった建物なんかも建てたりして今の姿になったとのこと。
ぜひ写真も撮っていってくださいね!とのことで、撮らせていただきました。
このときは早朝の参拝だったので自分1人だけだったこともあり、ほかにもたくさんお話を聞かせていただきました。
やさしい雰囲気の気持ちの良い神社さんです。
最後、参拝を終えて境内をあとにするときも、姿が見えなくなるまで頭を下げて見送ってくださりました。
参拝を本当に喜んでくださり、自分としてもとてもうれしかったです。
こちらの神社さんは「応援だけでもOK!」とのことです(桜井さんが書かれていました)。
ただし、お願い事をされた場合はお礼に行ってくださいね^^
嶽之弁財天さん
嶽之弁財天さんは、大門近くにある鳥居から山を登ったところにあります。
清高稲荷さんからかなり距離はあるのですが、途中までバスに乗り、そこから歩いて大門へ。
こちらは桜井さんの本の中で「空海さんと一番つながれる場所」と紹介されていたところです。
自分は空海さんの声を聞くことはできませんが、ひたすら1人でお話しながら登っていきました。
*嶽之弁財天さんへの道は熊が出るかもしれないのでぜひ「熊鈴」をお持ちください。
途中若干険しい道もありますが、30分ほどで山頂にある嶽之弁財天さんのお社に到着。
山頂からは高野山の町並みを見渡すことができ、とても気持ちが良いです。
切り株のベンチ(?)もありますので、山頂で景色を見ながら一休みするのもオススメです。
そして、早朝訪れた清高稲荷さんの男性に教えていただいたのですが、こちら嶽之弁財天さんの御朱印を霊宝館近くにある「宝亀院」というところでいただけます。
嶽之弁財天さんのお社は山頂にあるし社務所もないし誰もいないし…、と思っていた方も、宝亀院さんで嶽之弁財天さんを参拝した旨お伝えすれば御朱印がいただけるのでぜひぜひです。自分もいただきました^^