ユーラシア大陸横断日記8 チベット滞在記 ラサから蘭州へ
ユーラシア大陸を西へ西へ、中国の上海からポルトガルのロカ岬まで。
陸路・海路でユーラシア大陸を横断した、ユーラシア大陸横断(2008)の記録です。
シガツェからラサに戻り、市内のホテルで1泊。
翌朝、いよいよチベットを離れます。
前回はこちらです↓
ラサのホテルで1泊した翌朝、ドルジェさんにラサ駅まで送ってもらい、蘭州行きの列車に乗った。
短い時間ではあったけど、たくさん勉強させてもらって感謝でいっぱいで、また、ドルジェさんを自分のガイドとしてくれた旅行会社のワンさんにも感謝の気持ちでいっぱいで、見てきた世界と出会った人たちに胸いっぱいなお別れ。
車窓を流れるチベット高原の景色はやはり美しく、どこまでも続く草原に、時おり雪をいただく山々が姿を見せ、雲の低さもあってほんとになんだか違う世界にいるようだった。
翌日列車は蘭州に到着し、駅前の安いビジネスホテルに宿をとる。
夢のようなチベットでの日々から都市へと戻ってきて、とくに蘭州は工業地帯というのもあってなんとなく騒々しかった。
ここからさらに西を目指して、次の目的地を探していくことになる。
蘭州では駅前のボロボロのホテルを拠点に、何をするでもない日々が続いた。
起きて特に何もすることがなく、とりあえず外に出てみる。
ホテルのすぐ横にある雑貨屋のようなところで水や食料を買う。
道を渡ってすぐにある牛肉麺屋で昼食をとる。
しかしそれでもほかにすることも見あたらず、歩いて大学のキャンパスを覗くことにする。
大学までは多少距離があるので、途中のパン屋でちょっと買っておく。
ベンチで一休みしてパンを食べる。図書館にも行ってみる…
寄り道したチベットが鮮烈すぎたのか、ただ西の果てに行くのが目的の旅行者にとって、街中の生活はどう過ごせばいいのかわからなかった。
何日かして、進もうか、となる。なんだかぐっと遠くへ行きたくなる。
地図を広げて眺めてみる。「ウルムチ」という表記に目が留まった。
もともと世界史が好きで、ウルムチは中国史でよく出てくる。
シルクロードの要衝として、たくさんの人々が行き交った場所。
次の目的地は、、ウルムチにしよう。
大学近くの高級ホテルに見つけていた旅行会社に行き、列車の切符を手配してもらった。 一気に行ってしまおうと思った。
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