ユーラシア大陸横断日記4 西寧からチベットへ(チベット鉄道)
ユーラシア大陸を西へ西へ、中国の上海からポルトガルのロカ岬まで。
チベット鉄道の入り口となる西寧に滞在し、旅行会社に手配してもらっていた入域許可証も無事に手に入りました。いよいよチベットに向かいます!
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列車は定刻通りに西寧駅を出発。
自分の寝台席は3段ベッド(2等寝台)の最上段で、そこに荷物を置き、1階通路にある折りたたみ式の椅子に腰掛けて、窓の外を流れていく景色を楽しんだ。
ほどなく夕暮れとなり夜が来て、自分の寝台に戻って休む。
やはりきちんと横になって寝られるのはありがたい。
なんなら宿泊していたユースホステルのベッドよりも快適で、すっかり熟睡してしまった。
朝起きて車窓を見ると列車は街を抜けてチベット高原の中にいた。
これはもったいないことをしてしまったと、あまりに寝すぎた自分をちょっと責めたほど、チベット高原は美しく、流れる景色はどんどんと変化していく。
緑の草原に雪をいただいた山々、羊飼いと羊たち、ヤクの群れ、そしてときどき現れるポツンと一軒家。どうやって暮らしているんだろう。
標高は4000m以上で、雲が低くて石を投げれば届きそう。
こんな世界があるんだなあと、起きてからはずっと椅子に座って車窓を眺めていた。
列車はチベット高原をひた走り、そのまま2度目の夕暮れを迎え、ほどなくしてラサに到着。
列車を降りたときにはあたりはすでに暗くなっており、ちょっと不安だったところで駅でガイドさんが迎えてくれた。
お会いすると、
「ようこそチベットへ あなたを歓迎します」
とカタとよばれる白いスカーフをかけてくれた。
ガイドさんはドルジェというチベット人の方で、日本に留学経験があり、流暢な日本語を話すやさしい方だった。
ドルジェさんからはこれから続くチベットでの日々の中で、チベット仏教のことをたくさん教えていただくことになる。
この日はそのままホテルに行き、明日に備えてゆっくり休むことにした。
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