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鳥飼重和の「何があっても上り坂」第6回 直感を信じる

①坂本龍馬の直感思考
鳥飼です。
今日のテーマは直感を信じてみたらどうかという話です。
 幕末で大活躍した人に坂本龍馬ってのがいることはご存知だと思うんですが、彼は意外と直感をすごく信じていた人ではないかと、それが大活躍した最大の原因ではないかと思うんですね。若い時は剣道をやっていて、それで達人になるぐらい強かった。そしてどちらかというと攘夷派、当時は外国を打ち払えという側だったんですけれども、ある話を聞いてから開国派に急に変わる。これは直感のなせる業だと思うんです。
 何故かって言うと日本の江戸時代ですから徳川家康が幕府を開いて徳川家が十五代将軍まで続くわけですけれども、そういう時代背景の中で将軍は当然徳川家一族から輩出するというのが常識だったわけですが、アメリカの大統領の話を聞いて考えが変わったと言われております。何の話かというとアメリカの初代大統領ワシントンの話なんですが、ワシントンの子孫は今どうなってますかと。当然、大統領とかそちらの近く(政治家や政府中枢)にいるんじゃないかとおそらく想定したと思うんですが、答えがどうかと言うとどこにいるか分かりません。つまり徳川家が一族でずっと二百数十年間政権運営を行ってきたのと違って、大統領はその時その時国民に選ばれるということを知って、こちらの方がいいんじゃないかと考え、その直感で開国派に変わったと言われておるわけであります。その後、どちらかというと開国派 の中心である勝海舟のところに行った時には本当は暗殺に行くはずだったのが、開国派の色々な話を聞いたらそちらの方が素晴らしいよね、というような形で彼の弟子になるような形で彼を護衛をするという、本来成そうとした暗殺の逆の役割みたいなことを果たすという流れがあるわけです。
②直感と変化の原動力
その彼が大活躍をして、学んだいろんなこととだいたい直感によって動いてるんではないかと。彼は船が好きで、これからは船を持ち外国に行って貿易をするという方に頭がいったようでありますが、そのために亀山社中っていう一種の商社を作って、そこで船を持って、その船の初航海の時に実は幕府の大名の船とぶつかって、いろは丸っていうその船は沈んでしまったんです。それで損害賠償請求、今でいう訴訟みたいなものを幕府のところで開かれて、勝つか負けるかっていう時に何を使って彼は勝ったわけですが、それで巨額の賠償を取ったと言われております。万国公法という法律書を使って勝ったのですが、どちらかと言うと学問があった人ではないのです。直感がすごく優れてて、それから悉く後の政治の流れを大きく変えていく原動力になりました。今は非常に変化する時代に入っていますが、龍馬たちと同じように時代が変化する中で自分の直感を信じて動いてみると、なにかやってみるとか教えを受けると意外とそれが自分の人生の中であれ、仕事の中であれ、良い方向に行けるんではないかいうのがあります。なので自分の直感を信じてみるというところを少し検討して、経験を積んだらどうかなというのが今日の話でございます。直感、私も直感で失敗もしてますけども、最後は直感でうまく行ったっていうことも相当にありますので、自分の経験を重視しても自分の特色を知るために直感というものをもう一度見直してみる必要があるではないかというのは今日のテーマであります。
ありがとうございます 。

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