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Midnight Dream

僕たちが会うのは
いつも決まって夜だから

僕は昼間の貴女を知らない

どんな表情で
朝のコーヒーを飲むのか

ボートに乗った髪を
風が柔らかに撫でるのも

まだ一度も見たことがない


夜の顔しか知らない僕は
多分貴女の人生の

1/100しか知らなくて

いつもどんな人に
囲まれているのか

そんな事すら分からない


ただ一つ言えるのは

僕に微笑む貴女の笑顔が
キャンドルの灯りに揺れて

とても綺麗なこと

ワインのせいで
ほろ酔いの瞳が

妖しく光ること


そしてその瞬間だけは
2人の魂が

優しくぶつかり
響き合って

見たこともない様な
綺麗な泡となり

溶けること


ただそれで
それだけで

僕には充分なんだ

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