ドレンボルトとフィラーボルトの手トルク締め定食

エンジンオイルやミッションオイル(ギアオイル)などを交換するにあたり、ドレンボルトやフィラーボルトを緩める必要がある。これは古いオイルを抜き取るためだが、極論を言えばとりあえず緩めて外せれば良いので特に気にすることはない。まあ、固すぎて緩まないことは稀にあるが。

問題は締める時で、締め付けが不十分だと走行中に緩んで最悪オイルが漏れるリスクがある。かといって極端に強く締めればネジ山を壊しかねない。「規定トルクで締めれば良いのでは」との意見もあるが、この類のボルトがトルクレンチで締められているのを目にしたことはない。やっぱり手トルク(手応えを感じながら締めてトルク管理すること)が多数派の模様。

つまり、緩まないかつネジ山を壊さない程度のトルクで締める手トルクが求められるわけだが、具体的な数値がないのでわかりにくい。こればかりは経験であろう。

私自身のやり方を言語化すると、まずは手で直接回せるところまで締める。次にできるだけ長いメガネレンチでじわっと力をかけていく。すると途中から動かなくなるので、そこでほんの少し強い力で締める、というふうになる。具体的な数字では示せないが、今のところこのやり方でトラブったことはないので、おそらく大丈夫かと思われる。強いて言えば、先日ブーンのエンジンオイルを交換した際にドレンボルトの締めが甘かった(後日判明)。

手軽にできる整備でありながら、ミスった場合の代償はあまりにも大きい。対策としては、交換後にどこかのタイミングで締まり具合を再度確かめるか、エンジンオイルなら上抜きするかといったところでは。いずれにせよ、パワートレインを壊すと高くつくので、気をつけましょう。

価値ある記事を書くために丹精込めて文章を綴りますのでサポートお待ちしております!