Take out your story~元気になれる飲食店~西荻窪編vol.10[まあさんどう、再び]後編
前編では、仕込みからオープンまでの、まあさんどうを見せていただきました。
次々に出来上がるお料理を見せていただいて、お腹も空いてきた私。そろそろ飲むモードに入ろうかなぁ…なんて悩みつつ。
正人さんが作っているのは、イカ墨焼きそば。
これまたいい匂いするなー!!
「お味見にどうぞ。」と、少し取り分けてくれました。
まあさんどうのイカ墨焼きそばは、麺にイカ墨が練り込まれているので、食べても歯が黒くならないんです。
麺は、中太縮れ麺。断面が四角い形状の麺なので、歯応えしっかり、もちもちした食感がずっと楽しめます。沖縄風の出汁の効いた味付けがやさしく、お野菜たっぷりなので、スルスル食べれちゃう!
よし、そろそろ私も飲みますよ!
乾杯のオリオンビールと一緒に頼んだのは、差し込みメニューから目をつけていた、おしんこ。
旬の夏野菜がたっぷり味わえます。お茄子もきゅうりも程よい漬かり具合で飲み始めにぴったり。
ゴーヤのお漬物って初めて食べたんですけど、これすごくビールに合うのね!ゴーヤの苦味がほのかに効いていて、外側のプチプチの身の食感がまた楽しい。箸が進むなぁ、これ。
お次に頼んだのは、活海ぶどう。
海ぶどうは、この日の夕方に沖縄から届いたばかりの新鮮なもの。
宜野座漁業組合の海月さんから直送してもらっています。正人さんとは長いお付き合いなんだそう。
まあさんどうには海ぶどう用のいけすがあるので、届いた海ぶどうの新鮮な状態をキープして提供できるのがすごいところ。
だから、“活”海ぶどうなんです。
このみずみずしさ、伝わるでしょうか…。
臭みが一切なく、茎の部分がサクサク、身の部分がプッチプチでとにかくおいしい!海の恵をそのままいただけるしあわせ。添えてあるシークアーサーポン酢がまた、旨みを引き立てる。
次のドリンクに頼んだのは、サンピン香るハイボール。
これは、ウイスキーに、さんぴん茶の茶葉を漬け込んだものを炭酸で割ったドリンク。
最初は、普通に飲み口のいいハイボールなんですけど、飲んだ時にスーッと鼻からさんぴん茶の香りが抜けていくんです。これすごく不思議な体験。とにかく香りが心地良くて…こんなハイボール飲んだことない!
仕込みから目をつけていました、グルクンの唐揚げ。
美しいビジュアル…。見た目からうまそうじゃないか!
熱々、プリップリの身のおいしいこと!思ったよりもかなり肉厚で食べ応えがあります。新鮮だから味わえる、白身のうまみをがっつりほおばって。
骨はしっかり中まで揚げられているので、頭だってパリパリ食べられます。究極の骨せんべいここにあり。これだけでかなりお酒が飲めそう。
グルクンには、シークアーサーサワーを合わせました。これは酸っぱい方の、シークアーサーサワー。
シークアーサーサワーは、原液を割った“酸っぱい“ものと、シロップ入りから選べます。酸っぱい方は、甘みがないので、食中酒にぴったり。お料理を邪魔しません。
お魚の唐揚げを食べてるのに、日本酒!って思わないのは、やっぱり南国のお魚だからなんでしょうか。夏に食べる沖縄料理っていかんせんうまい。
せっかくまあさんどうに来たので…締めはこれにしたかったのです。
まあさんどうのステーキ200g、どーーーん!
お肉は脂身が少なく、赤身肉のおいしさを直球で味わえます。正人さんおすすめの、A1ソースとマスタードを混ぜて付けながら食べるとまさに気分は南国。
うーむ、こんなジューシーなお肉を飲みの締めに食べられるなんて!
付け合わせのカーリーフライと生ゴーヤも最高。なくなっちゃうのが惜しい…なんて思いつつ、もりもり食べちゃいました。
最後にオーダーしたドリンクは、見た目も大迫力の生パインサワー。なんとパインを半分丸ごと絞って飲みます。
中はおかわりできるので、一回のパインで2杯は飲めます。
「これ搾ってると二の腕痩せるんだよ!」と言いながら正人さんが力一杯搾ってくれて…
果肉を余すところなく、いただきまーす!
めちゃくちゃおいしいのは、言うまでもない。新鮮なパインを搾りたてですから。口の中さっぱり。自然のおいしさそのままの直球サワーです。
あー、大満足!ごちそうさまでした。
夕方からの忙しい時間帯は、とかくチームプレーが生きてきます。
ドリンクや調理、ホールをみんなで声かけあって進めていく。
以前の活気を取り戻した、まあさんどうがそこにはありました。
「スタッフも増えて、みんなで切磋琢磨しながら、一緒にお店を作って行こうとしてる、今の雰囲気がすごくいいと思うんだよね。」と正人さん。
9月からまた新しいスタッフも増え、まあさんどうはさらに進化していきます。
「今あるグランドメニューだけじゃなく、まだまだ奥が深い沖縄料理をもっと追求していっておすすめで出したり、こっちの人の口にも合うように創作もしていきたい。お客さんがまあさんどうに何を求めてるか、そこを考えないとって思うしね。」
「UberEatsとか、お弁当の配達ももっと進めていきたいんだよね。この間は港区までお弁当50食届けたんだよ!」と話す正人さん。
この4ヶ月、世の中も飲食業界の流れも大きく変わりました。
ようやく時短営業要請も解除され、飲食街も今までの姿を取り戻しつつあります。
全ての飲食店の方の今までを全て取り上げることは到底できるわけもなく。
プライベートでも撮影でも、自分の住む西荻という街と、好きなスタッフの方々の今までしか見てこれなかった私ですが、書ききれていない撮りきれていない、たくさんの苦悩や葛藤がそこにはありました。
正解も不正解も、そこにはなかった。まだまだ状況の読めない今、たぶん今までも、これからもそれは変わりません。
変化を厭うことなく、悩みながらも楽しみながら、チャレンジを続けていくまあさんどう。一部ではありましたが、今回その姿を傍で撮らせていただけたことに、心から感謝。
沖縄の言葉で、“まあさん”とは、“おいしい“という意味の言葉です。
時代や状況に関わらず、“おいしい“と“楽しい“は人を元気にしてくれるもの。
お腹空かせて、来てくださいね。
今日も“まあさん“なお料理いっぱい準備して、元気な笑顔で待ってます。
ーーーーーーーーーーーー店舗情報ーーーーーーーーーーーー
東京都杉並区西荻南3丁目12−1日伸プラザ105
Tel: 03-5344-9531
営業時間: 17:00-22:00/土日祝15:00-22:00(詳細はSNSをチェック!)
※お弁当の配達は、15食以上の注文で23区•3多摩地区まで配達可能。
定休日: 水曜日
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