一匙の勇気 "今年発見した新しい自分"
2022年を振り返ると、
これまで28年間の人生において、
稀に見る激動の1年でした。
サナギから蝶に変態したと言っても
過言ではないかもしれません。
思考、行動、そして心の在り方全てに
変化が起きました。
そして自分の内面に新たな発見がありました。
要因は内的要因と外的要因がありました。
内的要因は今年の抱負を
「好奇心が芽生えたら
勇気を出して飛び込んでみる」
と設定したことが
最も大きな変化をもたらしました。
外的要因は大きく3つあります。
1番目は、ずっと気になっていたキックボクシングを習いたいと思い１月下旬に体験入会をしたことです。カラテで基本出来てるね！教えることないからスパー混ざろう！と即スパーリングに参加して鼻血を出したり、ボディブローでダウンさせられたりするようなハードコアなジムでした。Fight Clubに近いなと思いました。即日入門しました。
3年の経験があるカラテでは顔面殴打絶対NGだったので、顔面殴打をするリミッター解除まで2ヶ月かかりました。リーチを生かしてジャブと刺す前蹴りで間合い管理しつつ相手が詰めてきたら右右(右ミドル右ストレート)やクロスカウンター、膝蹴りで対応するスタイルに落ち着きました。ガチスパーを3度経験して、高2ラガーマン相手に右右をもらい人生2度目(1度目はカラテ)の脳震盪によるダウンも経験しました。やはり顔面殴打ありの格闘技は一撃でオワリになり得るんだなと思いました。緊張と闘争心のバランスを上手くとれて、ファイトが出来たときの快感は他では味わえないものでした。ミドルキックの自爆が蓄積して両足の背足と足指全ての腱を故障して、10月に退会しました。今でも時々キックが恋しくなるときがります。とにかく駆け引きやクリーンヒットできたときの快感が大きかったです。
躊躇なく相手の顔面を殴れるようになりました。(もちろんない方がいい)有事のときにも瞬時に必要なら殴れるように変わったと思います。今年の変化1です。
2番目に、ある女性との出会いがありました。今まで相対したことがない、どこか掴みどころがない女性でした。複数回お会いして、あるとき「あなたは抑圧の塊ね」と言われました。確かに私は発達障害と躁鬱を持ちながら、健常者に擬態するために様々な欲求や衝動を理性でねじ伏せ、マスキングやメッキを施して生きていました。彼女はそれをほんの数時間、数回で見抜いてきました。敵わないと思いました。
どうせ見透かされているのだから。と、彼女の前では理性やメッキが多少剥がれてしまっても仕方ないと思い彼女と接してみることにしました。人と対峙するとき"素直になる"という、記憶を遡るかぎり小学生になるかならないかくらいまでしかできていなかった振る舞いに挑戦しました。彼女はそんな私を拒絶することなく接してくれました。私はいかに自己開示して人と素直に接することができるか考えて過ごしました。
今でもその解は得ていないけれど、今年知り合った人たちからは概ね"素直で観察力がある柔和な人" と言ってもらえるようになりました。適切に抑圧を開放して、素直な自分を出して人と関われるようになったからだと思います。自己開示には勇気が伴います。そこで臆さずに、信頼して人間関係を構築できると思った相手に対してはそれができる勇気を出せるようになりました。今までは幾重にもマスキングとメッキをした自分で人と関わっていました。その状態では出来なかった、より深く相手と関わり合うコミュニケーションができるようになりました。"新しい自分に生まれ変わった"と言っても過言ではないと思っています。今年の変化2です。
3番目は、合気道に入門したことです。キックボクシングで足を故障して恐らく完治は難しいとの診断を受けました。それでも格闘がしたかった私は、生涯続けられそうな格闘技/武道を比較検討して合気道という選択をしました。
技術的面は、今まで経験してきた柔道、カラテそしてキックボクシングの良いところを取り武道的世界観では邪魔になる部分を削ぎ落としたようなものだと捉えています。最小限無理のない、合理的な身体操作で相手を制するという性質上歩ける体力があれば何歳になっても続けられることが魅力だと思いました。そしてその技術は追求すればするほど奥が深いものだと感じています。私はまだ入り口に立ったばかりです。
合気道のもう一つの側面として、精神性の向上というものがあります。姿勢を正してブレのない心身の自分軸を通すことが求められます。2番目の"素直になること"に通ずるところがあると感じています。自分の状態を自分自身で観察をして、それを受容することが求められます。そしてそれを繰り返すことで精神性を高めていく。それが精神性の向上に繋がると説かれました。私は発達障害と躁うつ病を持っています。そのため、人より多く自身を観察して、今私は浮ついているな/緊張しているな/落ち着いているな と自分自身を見つめて心の状態に気が付き、なるべくニュートラルな状態でいられるようにコントロールする習慣ができました。今年の変化3です
以上をまとめると
1番目
格闘の楽しさと緊急時には
リミッターを外せるという発見。
2番目 素直になれる自分を発見。
3番目 自分の心を観察するという発見。
この3つの
"新しい自分"を発見できた2022年でした。