ガチ勢とエンジョイ勢の本質的な違いはプライドの高さ説
スプラトゥーンのプレイヤーは、よく「ガチ勢」と「エンジョイ勢」に分けられる。
しかし、『この分け方は果たして適切なのだろうか?』と思うことがある。
本記事では、両者の特徴を分析し、その違いの本質は「プライドの高さ」にあるという仮説を検証する。
一般的なガチ勢とエンジョイ勢の特徴
ガチ勢
・勝敗にこだわる
・上達を目指して練習に励む
・ランクマッチを重視する
・強くなる為にプレイする
・味方批判をすることがある
エンジョイ勢
・勝敗よりも楽しむことを重視する
・カジュアルなマッチを好む
・好きなブキや立ち回りで遊ぶ
・味方批判をしない
両者の境界線は曖昧
上記の特徴はあくまで一般的な傾向だが、両者の境界線はとても曖昧。
そもそも、「勝敗にこだわる」のと「楽しむ」のは対立するものではなく、両立する。
勝敗にこだわってプレイするのが「楽しい」と感じる人もいるし、逆に勝敗にこだわらないプレイヤーでも、さすがに100連敗するより100連勝する方が楽しいと感じるだろう。
つまり、本人が「本気でプレイしている・いない」と、「楽しくない・楽しい」は、ある程度の因果関係はあるが、必ずしも比例するモノではない。
同様に、周りから見て「楽しそう・楽しくなさそう」は、真剣にプレイしようが、遊びながらプレイしようがあまり関係がない。(後述する)
重要視すべきは「プライド」
「ガチ勢」と「エンジョイ勢」を分ける本質的な違いは、「プライドの高さ」にあると考えている
プライドが高いプレイヤー
・勝敗にこだわり、負けを認めたくない
・自分のプレイを正当化し、味方のミスを批判する
・他人と比較し、上達に焦る
プライドが低いプレイヤー
・勝敗よりも過程(上達)を楽しむ
・自分のプレイを客観的に分析し、反省する
・味方や敵の上手いプレイを参考にする
矛盾する「楽しさ」
一般的な「ガチ勢」とプライドが高い人は、特徴が共通している。
しかし、ガチ=楽しくない
というワケではない。
たとえばスプラ甲子園の白熱した試合や、メロンさんなど最上位勢のガチ(真剣)なプレイを見て『つまらなそう』と思う人は少ないはず。
その一方で、本人が『楽しい!』と思いながらプレイしているのに、周りから見たら「楽しくなさそう」に見える事もある。
実際に、X(Twitter)で数年間ず~~~っと批判・不穏しながらスプラを続けている人もいる。
『何がモチベーションになって、スプラをプレイしているのだろう?』と長年謎だったけれど、本人は「楽しい」から続けているのだと思う。(たぶん)
このギャップの要因こそが、プライドの高さだ。
プライドが高い人は、理想が高すぎて自分のプレイにすら納得が行かないのだろう。
当然、味方のプレイも納得出来るはずもない。だから、批判する。
プライドが高いのがガチ勢、プライドが低いのがエンジョイ勢。
この分け方が、僕は一番しっくりくる。
エンジョイ勢=究極のガチ勢
プライドが高いのは、ただのガチ勢。
ゲームの目的は楽しむことなのだから、「楽しむ事にガチ(本気)」のエンジョイ勢こそが、究極のガチ勢だ。
先日XP5000の大偉業を達成したメロンさんは、本気でプレイするガチ勢でもあるけど、味方を批判しないし、楽しんでもいる。
これだけの実績があるにも関わらず、無駄に高いプライドが一切ない。だから、「ガチで楽しむ」事が出来る。
僕の中ではメロンさん、がらんどうさん、ほのかさんなどの最上位勢は、エンジョイ勢の代表。
ガチとエンジョイは両立する
「ガチ勢」と「エンジョイ勢」は、スプラトゥーンを楽しむためのスタイルが違う。
しかし、「ガチ(本気)」と「エンジョイ(楽しむ)」は対立する概念ではなく、両立できるものだ。
上達を目指すことも、楽しむことも、どちらもスプラトゥーンの魅力。
そして、それを両立させる方法は、メロンさんのように「プライドを持たない・捨てる」事だと思う。
プライドを捨てた人の、本気でプレイする姿は、周りからも「楽しそう」に見える。
エンジョイ勢で居続けることは、上達より難しい
多くの人にとって、対人ゲームにおける課題の本質は、上達することではない。
本当の課題は、XPが上がってもプライドが高くならず「エンジョイ勢」で居続けることだ。
スプラで失敗(負け)を成長に繋げるには、学んで自分のやり方を改善しなければならない。
プライドは、今より上手くなる(=学ぶ)ための邪魔にしかならない。
目的は楽しむこと。それを達成する上で学ぶ姿勢がとっても大切。
努力が結果が伴う条件は「プライドを捨てる」
ガチ勢は努力を惜しまないが、プライドが高いから「学ぶ事が苦手」
自分の考え方に固執するため、努力に結果が伴わない。
エンジョイ勢はプライドが低いから「学ぶ事に貪欲・吸収が早い」
『失敗は成功のもと』と言われるけど、失敗そのものが成功につながるのではなく、
「思い込みを1つずつ捨てて、本当に正しいことを学び、気付いていく作業」が成功のもとなんですね。
ギネスブックにも認定された世界一のプロゲーマー、ウメハラさんは著書でこう綴っている。
(※アフィリンクではありません。)
プライドの低いエンジョイ勢は、自身の思い込みを捨てて「成長する」ことが簡単にできる。だから、楽しみながらする努力は結果が伴う。
ウメハラさんは全国大会・世界大会で数々の優勝の実績があるにも関わらず、無駄なプライドが一切ない。
「世界で最もゲームを真剣に楽しむのが上手い」と言える、エンジョイ勢だ。
スプラ2のプライドは捨てましょう
きっとスプラ2で何かを乗り越えた経験がある人は、その経験が3の基礎としてプラスにもなっているけど、
『上達を目指しつつ楽しもう』とする気持ちの邪魔をしてしまうマイナスな一面もあると思う。
XP○○とかプレイ時間○千とか、ブキ愛とか塗りポイントとか。
スプラ2で積み上げてしまったプライドは、スプラ3を楽しむ上で必要なのだろうか?
僕は『邪魔にしかならない』と思った。
スプラ3のプレイ歴は浅いのだから、そのプライドを捨てましょう。
素直な心で学ぶ姿勢を思い出すことで、きっとスプラ3をより深く楽しむことができるはず。
簡単にエンジョイ勢は名乗れない
「サーモンやオープンを主にプレイする」という理由で、自分はエンジョイ勢だと思っている人もいるだろう。
しかし、カジュアルマッチを好むからといって、ガチ勢から除外されるワケではない。
Xマッチをあまりプレイしない=真剣なプレイを好まない、プライドが高い「ガチ勢」も居る。
彼らがカジュアルマッチを主にプレイする理由は、「真剣にプレイして、負けるのが嫌」だからだろう。
そんなつまらないプライドに縛られたプレイヤーは、エンジョイ勢に属さない。
「真剣にプレイして、負けたら素直な心で学ぶ」
これが出来るプレイヤーが、エンジョイ勢だ。
まとめ
「ガチ勢とエンジョイ勢の本質的な違いはプライド」であると、長々と書いてきたが
僕も含め、多くのプレイヤーの「課題」の本質的な違いも同じ。
「プライドを捨てて学ぶ」ことこそ、ゲームを上達する上で本当の課題だと思う。
「好きこそ物の上手なれ」「努力する者は、楽しむ者に勝てない」という言葉のとおり、
ガチ勢が『負けられない』、『負けたくない』と思えば思うほど、プライドを捨てたエンジョイ勢との上達速度の差は開いていく。
最終的にガチ勢は"エンジョイ勢"に勝てない。
勝敗に執着するか。そうではなく、純粋にゲームを楽しむことに集中するか。
どちらが優れているという問題ではなく、重要なのは『自分がどのようにゲームを楽しみたいか』
「上達を目指しつつ、楽しむ」にはチャレンジ精神を忘れないことがとっても重要。
自分なりの楽しみ方を見つけて、スプラトゥーンを存分に楽しみましょう!