香る音階〜香水の第一人者と共感覚〜
【香りの音楽会】
Septimus Piesse/
ジョージ・ウィリアム・セプティマスピエッセ(化学者・調香師)
彼は現代の香水のアイデアの第一人者であり、
今日でも普遍的に使用されている香水のノートの概念を発明した化学者。
なんと音を香りで感じる共感覚を持っていたそう。
音の調べをnoteと呼びますが、
香りの調べもnoteと言います。
トップノート、ミドルノート、その呼び方も同じ。
彼の共感覚から、香りのnoteは生まれたのですね。
2015年にピエッセのつくった香階を元に音楽会が開かれたそう。
オルガンノートとして、
オルガンを弾くと割り当てられた香りが漂うという仕組み。
またこの香りは単に配置されているだけではなく、
和音に構成した時に、香りも調和されるようになっている。
宇宙の原理そのものの世界。
行ってみたかったな〜!
The Art of Perfumery/香りの音楽会。
こう言う世界、大好きです。
【音と香りは、目では見えない。】
昨日の記事で聴覚を失ったことを視覚で補うという事を書きました。
今日の記事では「失った聴覚を嗅覚で補う」作用も考えられますね。
掛け合わせていくとボーダーラインのない世界が見えてきそうです。
「羊と鋼の森」という書籍は、調律師が叩く鍵盤の音から森の香りを感じ調香師の道を歩む主人公の物語です。
この作品の著者は左耳が不自由になった代わりに嗅覚が発達したように感じると言う。
相互作用や補償作用。
もとより音と香りはどちらも目では見えず、形として見る事はない。
香った傍から消えていき、
聴こえでも決して掴む事はできない。
儚いもの同士の美しい関係性。
なんだか心奪われる話題でした。
今日は香りの音階、香階を作ったSeptimus Piesseの話をお届けしました。
TORIHADALABO noteをいつもご覧頂きありがとうございます。
今日の記事で31記事目になりました。
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