2024年 F1日本グランプリを観戦して...Part6
日曜日 その3
フォーメーションラップ開始まで
あと、1分。とスタートシグナルが告げる。各車、タイヤウォーマーが外される。角田選手はミディアムタイヤを履いている。
シグナルが全て消灯。フォーメーションへ向かう。
場内放送のピエール北川さんが今年の決勝日は「10万2千人ものF1ファンが来場した」とアナウンス。
これだけの人が集まるイベントは、そうそうないだろう。
やはり、F1はビッグイベントなんだ。と改めて実感する。
先頭のフェルスタッペン選手が最終コーナーから、グリッドへ戻ってくる。
本当に決勝が始まる。
本当に決勝が始まってしまう。
始まってほしいけど、始まってほしくない。なんとも表現しがたい感情だ。
全ての車がグリッドに停車。
最後尾ではグリーンフラッグが振られる。
スタートシグナルが1つ、また1つ。と点灯。
全てが赤色に点灯。
緊張感が、最高潮に高まる。
ブラックアウト。
角田選手が、スタートで後れをとってしまう。
思わず、「角田がぁ~~」と声が漏れてしまう。
気持ちを切り替える暇もなく
S字(C席)辺りで土煙が見える。
クラッシュか?それとも、タイヤがグラベルに出てしまっただけか?
リプレイが再生される。
クラッシュだ。リカルド選手と、アルボン選手が交錯した。
瞬く間に、レース中断のレッドフラッグが振られる。
かなり大きそうなクラッシュだったが、ドライバー二人とも自力で車から降りられたので体には大きなダメージはなさそうだ。ひとまず安心。
レース再開の具体的な時間が知らされる。
スタート直後のクラッシュだったので
再開のグリッドは、予選順位かと思ったが
どうやら、レッドフラッグが振られるまでに、クラッシュした2台以外は
セクター1を通過していたようだ。
なので、セクター1を通過した順で再スタートになる。
各社もう一度、グリッドに並ぶ。
角田選手は、ソフトタイヤに履き替えている。
2度目のブラックアウト。
今度は、角田選手の蹴りだしがとても良い。
1コーナーあたりでかなり前にいる、ラッセル選手からポジションを奪うまでジャンプアップ。
今度は、思わず「角田がいいぞ~~!」と声が漏れてしまう。
今年の角田選手は、鈴鹿でとても素晴らしい走りを見せてくれました。NIPPOコーナー(旧ダンロップコーナー)で、オーバーテイク×2と
5台同時ピットストップでごぼう抜き。と見せ場満載。会場全体が角田選手を後押ししているのが体で感じられた。
まさにこれが、現地で見ることの醍醐味と言っていいでしょう。
あっという間に、楽しい時間が終わりを迎えてしまう。
本当にこの3日間は速かった。と今、振り返ってもそう思う。
来年のチケットも確保できたので
熱くてあっという間の3日間を堪能したいとおもう。