見出し画像

「外でしか読めない絵本」から自然とデジタルのバランスを考える

室内ではページがまっ白で、「外でしか読めない絵本」を紹介した面白い記事がありました。

外に持ち出して太陽のもとで開くと、絵や文章が見えるようになるというのだ。絵本の内容は、子どもたちが自転車に乗り、外での冒険が始まるという物語だ。

この絵本は、外で遊ぶ時間が大切で楽しい時間にする目的でつくられたようです。記事にあるように、デジタル機器と子どもの関わりに関しては、国によって対応が違うようです。現実的には、日本では2~3歳くらいからデジタル機器に触れている子供も多いよう。

本のページをめくる穏やかな時間や、思いのままに外を駆け巡る経験の有無は、子どもたちの心と身体に少なからず影響を及ぼす。そして現実の自然界では、デジタルの世界では得られない経験もできるはずだ

健幸という視点から、自然とデジタルのバランス、本を読むことなど、
最新の研究などから考えていきます。

本を読む習慣は大人になって認知能力だけでなく非認知能力にも影響

本を読む効果として、子供向けの調査が多いのですが、大人になって子供の読書習慣がどういう影響があるか調べた研究結果が最近出ています。

国立青少年教育振興機構が2021年3月に発表した「子どもの頃の読書活動の効果に関する調査研究」。

全国の20~60代の男女5000人を対象に、子どもの頃の読書習慣とそれが与えた影響を考察する調査。
子どもの頃に、読書習慣のある大人の影響として、学力(認知能力)だけでなく、非認知能力にも影響していることが判明。変化の激しいVUCA時代に、生きぬく力など非認知能力はとても重要になってきています。

しかも、その効果は、電子書籍より従来の紙媒体(紙の本)の方が効果があるという結果です。やはり、紙の本の方が人間には良いのだと納得できます。

デジタル機器が子供に与える影響

https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1116045/media_h30.pdf?fbclid=IwY2xjawFwZ4JleHRuA2FlbQIxMAABHe-S6NcT35JaFWfraXK0BLSVoBTagyAKhvRGMyAk-SXT6Q2yqyJhaQTzuA_aem_mPGT3gRU94F4lktxsanRmA

保育や教育の世界では、デジタルメディアとの接触が多くなると、
・子どもたちが身体を動かす機会が減る
・直接人と顔をあわせて遊ぶ時間も 減る
・生活リズムの乱れ
・視力の低下
・依存症
など体や心 への影響も指摘しています。

体温調節が出来ない子ども増加

生活習慣の乱れで、生活リズムが崩れ、自律神経の働きが低下し、体温調節がうまくできない子どもが増えているようです。原因は、親の影響や、ゲームなどの影響で、遅寝遅起きで生活リズムが乱れてしまうこと。
体温調節ができないことで、身体的・精神的な成長にも影響があるようです。

外遊びの重要性

子どもにとって、生活リズムを整えるために外遊びがとても重要なようです。

生活リズムの改善だけでなく、外遊びは、子どもの発育・発達における身体的・社会的・知的・精神的・情緒的の5つの側面で、バランスよく育むようです。裏返せば、室内でデジタル機器ばかりの生活は、いかに子どもの発育・発達に影響があるか予想できます。

自然遊びが保育に与える影響

外遊びのなかでも、自然の中で遊ぶ「自然遊び」は、子どもたちにとって
とても大切な体験のようです。

こちらの記事にある、自然遊びをすることで、子どもたちの中で育まれる7つの力をご紹介します。

* 自然界への探究心
* 自然は美しいと思う感性
* 向き合おうとする問題解決力
* 固定観念にとらわれない想像力
* 生きものへの責任能力や愛着心
* 五感と基礎体力
* 協力するコミュニケーション能力

こうやって見ていくと、自然とデジタルのバランス、読書の影響は、子どもだけでなく、大人にも通じます。子供さんがいらっしゃる親御さんは、自分の健幸のためにも、子どもさんと一緒に自然遊びがおすすめです。

いいなと思ったら応援しよう!