小説のアレンジ つづき

 そして、アレンジです。

 文字数制限を3000 〜 5000文字に設定し直して、テーマをよりはっきり説明します。

 短編として成立させるために登場人物の会話等によるテーマ説明ではなく、すでに既成事実として発生している事象を地の文で説明しています。

 そうすることにより登場人物二人の会話が浮かず、状況説明や場面描写の他にテーマと小説の方向性を示せるのではないか、という試みです。


『虚ろ星に』

「カクレクマノミって知ってる?」

 海の雫が落ちてきた。

 ここから先を行くには傘が必要かも。いや、手は空けておきたいからレインコートか。

 ぼんやりと両手を見つめながら的外れなことを考えているから、真夜は隣に立つ異星人の少女の声を聞き逃してしまう。

「聞いてる?」

 異星人の少女は小首を傾げて返事を求めた。手をかざすようにして立ち尽くす真夜の顔を覗き込む。

「……ごめん、何て?」

 かつては砂浜と呼ばれた乾いた砂丘を乗り越え、その頂上に立ち、ようやく見つけた海は未だ遠く。その途方も無い距離に足が止まってしまった少女が二人、他愛のない会話を続ける。

「カクレクマノミって海に住む魚」

「ううん、食べたことない」

……つづきはカクヨムで

虚ろ星に


 どんなもんでしょうね。うまくテーマの方へ引っ張っていけるものになっているでしょうか。

 タイトルも「おぼろぼしに」からもうちょっとわかりやすく「うつろぼしに」と変更。

 後日、10,000文字まで制限を伸ばして書いてみます。



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