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ショートショート「コメディアンK」

ルール:思いついた3つのワードで短編小説を作ります。
今回の3ワード:良い子,悪い子,普通の子


『コメディアンK』

今は21××年、コメディアンKはその昔ゴールデンタイムのTVショーで名を馳せ、数々の名番組を生み出してきたという…。しかしそれも過去のこと。現在では彼は子どもたちを苦しめた悪名高きコメディアンとして知られている。彼の出ている作品は現在どれも闇でしか購入できない国の文科省が定めた禁止映像作品に指定されている。

Kの一番の悪事は子供への単純化したレッテル張りである。彼は本来、自由であるべき子供に対して彼自身の一つの価値観をもとに良い子、悪い子、普通の子というたった3つのグループに無理やり分け、子供たちが待つ固有の性格や特徴などをすべて全否定した。有名な彼がこういった子供への侮辱行為を笑いにしたことは社会に対して多大な悪影響を与えたとされている。例えば当時の学校では何らかの校則を一度でも破った人間には「悪い子」というレッテル張りをするのがあたりまえであったという。そのせいで教員はその子にヒアリングをしたり原因は何であったかなどを探ることもせず本人を決めつけることによって問題を解決した気になるという許されざる事案が各地で発生した。これは青年期のうちに更生できたかも知れない可能性を大人が平気で踏みにじる行為でまだ未熟な青年らにとっては大人や社会に対する絶望を感じさせるもので、残酷極まりないことなのである。

Kが与えたとされる悪影響のもう1つは性教育の遅れである。TVショーにおいて彼は極端に下ネタを嫌ったそうだ。当時大人気だった彼がそういった態度を取ったことで下ネタは下品で汚くて言うことも許されないという空気感が世間にも蔓延してしまった。その結果、学校教育においてしっかりとした性教育が行われず、当時のデータによると意図していない妊娠や不注意による性病の発症などが10代で相次いだという。

最後に3つめの悪事。Kは仮装大賞という謎の大会をTV上で長年続けていたという。この大会では人間を逆さまにしたり、ダンボールなどで作った謎の器具によって人間を人間以外のモノにしたり、子供を使って人間を超越した動きさせたりしたという。そしてそれを見世物にして点数をつけるという遊びを全国に流していたそうだ、当時の多くの国民は彼の長年の洗脳によってそれを普通のものだと受け入れていたが、現在では人間を見世物にした卑劣な行為であってはならないことだったとされている。

以上の文章は21××年のwikipediaから引用したものであり、信頼性においては保証できません。


3ワードで作るショートショート

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きんぴら
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