『同じような男』 ショートショート
ルール:思いついた3つのワードで短編小説を作ります。
今回の3ワード:財布,ガム,本
『同じような男』
男は家についてから図書館で借りた本を開いた、すると驚いた。最も重要なページにガムが付いているのである。ずっと読みたかった本なのにそれにガムが付いていて読めないなんてあまりにも酷すぎる運命だと男は一人嘆いた。
どうにか剥がしてやろうと手を伸ばすが気持ちが悪くて触れたもんじゃない。薄ピンク色のべったりと貼り付いたガム、ほのかに香るイチゴの香りがますます男の気分を悪くさせた。