ショートショート「人影の町」
ルール:思いついた3つのワードで短編小説を作ります。
今回の3ワード:タクシー,うちわ,スマホ
『人影の町』
8月の中旬、連日この町は地獄のように熱くクーラーのついた車内を出ればモワッとした空気が包み込む、日差しは皮膚を焼くほどに強く熱い。
自動販売機でスポーツドリンク買って、私はすぐに車内へと駆け込んだ。
「あぁ暑い暑い、ちょっと出ただけでもうこの汗だ。クーラーが無きゃ死んじまうな。」
そんなことを言ってると車道の向こう側を近くの中学校の野球部が掛け声をかけながらジ