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娘が受けている支援をお伝えします【特別児童扶養手当】

 臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。

 現在、婚活で出会った会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と重度知的障害)もちの6歳・娘と3人で暮らすアラフォー。
 子育てブログもやっていますので、興味をもっていただけたら幸いです。

 今回お話したいのが、【特別児童扶養手当】。
 はい、正直お金のお話ですね(笑)

  • どんな手当なの?(対象者・金額・申請方法など)

  • 児童手当との違いって?

  • 我が家が手当を受けるまでに苦労した点って何?

 上記の点を中心に、我が家のエピソードも踏まえながらお伝えしていきたいと思います。
 もし、現在進行形で障害児育児をしていて「あら、我が家も受けれる手当かしら?」と思われた方には、是非とも読んでいただきたいです🌸

 こんな方たちにも、この記事は何かしら得るものがあるかもしれません👇

 ✅家族・知り合いに障害児育児をしている人を知っている方
 ✅障害児本人に関わる機会の多い仕事をされている方 
 ✅今後、子どもをもつことを考えているが、障害児育児となった際に心配がある方 など


『特別児童扶養手当』って、どんなもの?

 我が家もいただいている特別児童扶養手当。
 しかし、それを知ったのは役所ではなく、自身でネットサーフィンをしていて偶然に知ったのでした。

 当時、娘が児童精神科を受診し出して、「次は療育手帳を検討かな?」と療育手帳を検討した際に情報収集をしていて偶然に見つけたのが、『特別児童扶養手当』だったのです。

厚生労働省のホームページによると、このように紹介されています👇

目的・・・精神又は身体に障害を有する児童について手当を支給することにより、これらの児童の福祉の増進を図ることを目的にしています。

支給要件・・・20歳未満で精神又は身体に障害を有する児童を家庭で監護、養育している父母等に支給されます。

月額(令和6年4月より適用)・・・1級55,350円、2級 36,860円

支払時期・・・特別児童扶養手当は、原則として毎年4月、8月、12月に、それぞれの前月分までが支給されます。

所得制限・・・受給資格者(障害児の父母等)もしくはその配偶者又は生計を同じくする扶養義務者(同居する父母等の民法に定める者)の前年の所得が一定の額以上であるときは手当は支給されません。

支給手続き・・・住所地の市区町村の窓口へ申請してください。

厚生労働省サイト 特別児童扶養手当について より一部抜粋にて引用

 我が家は娘が児童相談所にて知能検査を行い3歳頃には療育手帳持ちだったため、2級にあたる支給月額を5歳頃まで受け、6歳以降は1級にあたる支給月額をいただいています。

 支給要件にあたる『該当する程度の障害』については、トアルしんりしのブログ内でも一覧としてまとめていますので、もし詳細が気になった方は是非ともチェックしてみてください👍

参考リンク👇

(トアルしんりしの徒然日記/特別児童扶養手当を受けるには?必要な手続きや注意点【初めての申請編】/2022年10月12日分)

『児童手当』との違いって?

 お子さんが生まれてから15歳の誕生日後の最初の3月31日まで、児童を養育している方が申請を行えば・・・
 子ども1人に対し、ひと月10,000円~15,000円分(所得制限限度額により、その限りではないですが)のお金を毎年6月、10月、2月に、それぞれの前月分までの手当をまとめていただけるという制度です。

 詳しくは、こども家庭庁の児童手当制度のページをご参照ください。

『特別児童扶養手当』の申請方法について

 はじめに行う手続き👉初めての場合は、住所地の市区町村の窓口に新規認定請求書を提出します。
 
 例として、東京都・新宿区の場合⇒子ども家庭部子ども家庭課育成支援係、大阪府・大阪市の場合⇒福祉局障がい者施策部障がい福祉課などが窓口になるでしょうか。

新規認定請求に必要になるもの

  1. 請求者と対象児童の戸籍謄本(申請日から1か月以内の発行日のもの)

  2. 請求者と対象児童が含まれる世帯全員の住民票(申請日から1か月以内の発行日のもの)                   ※マイナンバー制度による情報連携が本格運用されたことに伴って、住民票、課税証明書等の一部の書類の提出省略が可能となっているとのこと⇒窓口に確認が必要かと思います!

  3. 特別児童扶養手当認定診断書(申請日から2か月以内の作成日のもの)          ※対象児童の身体障害者手帳や療育手帳の等級によっては、手帳の写しを提出することで診断書を省略できます!⇒詳細は、注意点でご説明します!

  4. 振込先口座申出書

  5. 請求者本人の銀行・信用金庫等の普通預金通帳

  6. 個人番号(マイナンバー)がわかるもの(請求者・対象児童、配偶者及び扶養義務者のもの)

  7. その他必要書類(別居監護申立書、監護養育申立書など)

 上記にあげたもの以外で、市区町村によっては請求者の身元を確認できるものとして、運転免許証、パスポート、健康保険証、年金手帳等が必要となる場合もあるようです⇒窓口に確認が必要かと思います!

新規認定請求書:個人番号の記入について

 新規認定請求書には請求者・対象児童・配偶者・同居している扶養義務者の個人番号を記入する必要が生じてきます。👈トアルしんりしの場合は、記入する欄ありました!


『特別児童扶養手当』の手続き・注意点について

 ここでは、「手当を受給できない場合ってあるの?」「条件とかあったら教えて!」といった詳細もご紹介しますね。

手当を受給できない場合

 児童が以下の条件のときに手当が受給できません。

  • 日本国内に住所がないとき

  • 障害の支給事由とする公的年金を受けることができるとき

  • 施設に入所しているとき(ただし、通園・通所している場合や、保育所、母子生活支援施設に入所している場合を除く)

 父・母または養育者が以下の条件のときに手当が受給できません。

  • 日本国内に住所がないとき

所得制限限度額について

  • 扶養親族等の数(税法上の人数)が0人👉請求者(4,596,000円)/配偶者及び扶養義務者(6,287,000円)

  • 扶養親族等の数(税法上の人数)が1人👉請求者(4,976,000円)/配偶者及び扶養義務者(6,536,000円)

  • 扶養親族等の数(税法上の人数)が2人👉請求者(5,356,000円)/配偶者及び扶養義務者(6,749,000円)

  • 扶養親族等の数(税法上の人数)が3人👉請求者(5,736,000円)/配偶者及び扶養義務者(6,962,000円)

  • 扶養親族等の数(税法上の人数)が4人👉請求者(6,116,000円)/配偶者及び扶養義務者(7,175,000円)

  • 扶養親族等の数(税法上の人数)が5人👉請求者(6,496,000円)/配偶者及び扶養義務者(7,388,000円)

診断書について

 身体障害者手帳や療育手帳を持っていて、その等級によっては、手帳の写しを提出することで診断書を省略できることがあります。

◎診断書がいらない場合
 療育手帳👉最重度、重度
 
 身体障害者手帳👉1・2・3・4(一部)級

  • 視野障害および心疾患や腎疾患などの内部障害については、診断書を省略することはできません

  • 特別児童扶養手当の手続きの前に、両手帳の有効期限が更新されている必要があります

  • 手帳の等級と特別児童扶養手当の等級は、必ずしも一致するものではありません。詳しくは、市区町村窓口でお尋ねください!

◎診断書がいる場合

  1. 対象児童の症状を熟知した医師に作成を依頼しましょう

  2. 対象児童の具体的な様子の記述が必要です

  3. 知的障害・精神障害用診断書には、知能(発達)検査結果を記入する必要があります

  4. 記入漏れがある場合、審査に時間を要します

その他の注意点

  • 認定請求は、すべての必要書類がそろってから行いましょう

  • 振込先口座は、請求者名義のものでなくてはなりません

  • 受給資格がなくなった場合は、すぐに届け出てください。受給資格がなくなったにも関わらず受給した手当は、全額返還しなければならないですので、ご注意ください

  • 手続きなど、詳しくは市区町村の窓口でお尋ねください


我が家が手当を受けるまでに苦労した点って何か?

 我が家が初めて申請を試みた頃、娘は知的障害の中度ということで療育手帳が発行されており、特別児童扶養手当申請時には医師の診断書が必要でした。

 診断書自体をかかりつけ医(児童精神科)にお願いすることは特に負担は少なかったのですが、診断書の有効期限を気にしつつ役所窓口にその他必要な書類を持参して申請を行うことが何より苦労しました。

 ちなみに、知能(発達)検査結果がお手元にあれば、病院で診断書作成を依頼する場合に同時にその検査結果も渡すのがよいかと思います。

 我が家はまさにその手を使いました。
事前に児童相談所に知能検査結果について記載した書類作成をお願いし、その書類を病院の医師に渡すことで診断書内への記載を行ってもらった感じです。

 もし、知能(発達)検査を実施していない場合は、作成依頼をする病院や役所に相談して、検査実施をどこで出来るかを確認しましょう。


まとめ

 特別児童扶養手当の受給を考えたとき、初めての申請書類を用意するのは思っているより大変かもしれません💦

 我が家も書類一式をもらってから提出までに1か月以上かかりました。
受給まではさらに数ヵ月かかったかな、と思います。

 今だからこそ言えることですが…安心して欲しいなと思います。
トアルしんりしも不明な点は電話でめちゃくちゃ役所の人に色々と尋ねましたので(苦笑)

 今回の記事以外にも、我が家の障害児育児の現状などが気になった方などいらっしゃれば、一度トアルしんりしの運営するブログ(=トアルしんりしの徒然日記)を覗きに来ていただけたら幸いです。
 noteやXのプロフィールにもブログURLを掲載していますが、こちらにも載せておきます👇👇👇


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