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ミニ盆栽 その1

 忙しくてストレス過多。からだも疲れますがこころも疲れる。そして、時間だけじゃない、お金もない。
 そんなときには、植物との暮らしが良いのでは。

 ということで、お手頃価格のミニ盆栽を買ってみました。金芽八房という欅。800円。盆栽にしてはお安い。たぶん、針金の痕がくっきり残っているせい。初心者ですからこれくらいがちょうど。

 ケヤキといえば、公園などで見かける大樹。それが、こんな小さい、手のひらサイズの植木鉢になっている不思議。それを自宅の狭いベランダで感じられること。これでもう、大満足なのでございます。

 10年以上ぶりに、植物との暮らしを始めることになり、せっかくだから日記にしてみよう、と思ったのですが、コロナ禍のあれやこれやで下書きのまま、長らく放置していました。
ちょっと時期がずれますが、時々こういうものを書いてみようと思います。

 久しぶりの植物生活で、集めたはいいけれど使い道のないフィギュアも日の目を見ることができました。一石二鳥です。

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 見れば見るほど可愛らしい。盆栽を愛でるのは箱庭療法に似ているのかも、しれません。
 世の中、ろくなことが起こらない。こちらからは、手出しできないことばかり。でも箱庭世界なら、ある程度、管理できる。神様気分です。
 ただし、グリーンフィンガー、グリーンサムと呼ばれるような、万能の神には程遠い、下っ端の神が、どこまで管理できるのか。

まあ、わたしはちゃんとした盆栽をしたいわけでは、ぜんぜんありません。そんなレベルの達人ではない。最低限の剪定と除虫のみ、行って、できるだけ自然に、無農薬で育ててみたいと思っています。

 うちは猫もいるし、そうでなくても、あまり薬品は使いたくない。問題は虫です。虫は苦手です。虫のどこが怖いのだといわれても困りますが、小さくてうじゃうじゃいる、急に飛ぶ、機械的なようで、ちゃんと意志を持っている生きた動き、すべてが怖い。

 そんな初心者のお世話で、どこまで生き延びていただけるか、ケヤキ氏をはじめ、我が家の植物たちと、時々読書の記録です。

中国では、小宇宙の中に大宇宙があるということがよく知られている。

『盆栽の宇宙誌面』ロルフ・スタン著

 せまい門をどうにか通った者は、そこだけで充足している、閉じたせ別世界に達する。この理想郷は、なんら欠けるところのない至福の地であり、俗塵の世界から遠く隔たっている。そこはあたかもミニチュアの庭のようであるが、高尚な雅人にとっては、そのような庭も同じく理想郷なのである。

『盆栽の宇宙誌面』ロルフ・スタン著




 

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