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【学会発表レポート】シドニーで開催された世界最古のCG系学会のアジア版"SIGGRAPH Asia 2023"に行ってきました!!

mast Advent Calender 2023,16日目の投稿を担当します!筑波大学情報メディア創成学類3年のちなっちゃん(小澤知夏)です.

前回の15日の記事は浅香ひなたさんの大変(クセの強い)面白い記事でございますので是非こちらも✨✨✨

実はTwitterの投票で「将来の夢」のテーマに決まって記事を書いていたのですが,今日のフライトまでに終わらず16日を過ぎそうだったので先に書き終わっていたこちらのテーマに急遽変わりました…将来の話記事は今年度中には公開したい!!


(本編はここから)

シドニー🇦🇺からごきげんよう!お久しぶりです.

2023年の12月12日から15日までオーストラリア・シドニーで開催されたSIGGRAPH Asia 2023という国際学会のために出張しておりました!
(学会会期は12月12-15日,前乗り1日・帰国1日というスケジュールでした)

筑波大学に入学してから3回目の海外,今回はなんとラボ(落合研究室)から私1人しか参加者がいない…!!ということでぼっち海外旅(無計画)を無事に遂行して参りました!!!!!!

今回は前回のSIGGRAPH2023🇺🇸とは全然違う感じで大変楽しませていただきましたのでご報告です!!


採択されたプログラムについて

今回は"Art Papers"というプログラムに採択されました👏
SIGGRAPH2023ではRejectだったものの,全力で直して再投稿して無事にAcceptをいただけました.このプログラムは何をするかというと,技術的にすごいものを,歴史とか文化とかより人間らしい観点からそのものの意義を考えたりする感じです(これはだいぶざっくりな個人の捉え方なので興味ある人は詳しくみてね!).

Our stories begin by crossing thresholds – waking up, leaving our homes, entering new places, navigating borders, departing one world, and entering another. Psychologists tell us that a “doorway effect” prompts forgetting as we move from one state to another, allowing us to make mental room for what comes next. This call asks for artists, scholars, critics, and technologists to linger for a while on the threshold of new and emerging technologies, looking back and looking ahead. How are developments in computer graphics and interactive techniques reshaping the stories we tell, the memories we keep, the perils we face, and the dreams we share?

https://asia.siggraph.org/2023/submissions/art-papers/

この文章は、新しい技術の閾に留まり、過去を振り返りつつ将来を展望することを呼びかけています。特に、コンピュータグラフィックスやインタラクティブ技術の発展が、私たちが語る物語、保持する記憶、直面する危険、共有する夢にどのように影響を与えているかに焦点を当てています。

上の文章を,ChatGPT4で簡潔にまとめてもらったのがこちら

私が発表したのは「Alternative Photographic Processes Reimagined: The Role of Digital Technology in Revitalizing Classic Printing Techniques」という,今まで取り組んできたオルタナティブプロセス(150年くらい前の写真の印刷方法のこと)とテクノロジーを組み合わせた研究が,写真や情報学の歴史的・文化的にどのような意義や価値があるかを伝えている内容となっています.

発表の形式・実際の発表の感じ

Long Paperは発表がなんと>>>15分<<<というだいぶ長いプレゼンが要求されます.そして色々な理由(主に授業)で1週間前から作り始めて全然終わらず飛行機の中&現地についてからも基本的には資料作ってました.
デモなどの時間が取られているわけではないので基本的に口頭発表のみとなります.作ったものを持っていって見せながら発表するとかはできますが,それ専用のスペースと時間があるわけではありません!

ということで,発表どうしよう…まぁ結構悩みました.Art Papersは論文があるけど,論文を読むよりもわかりやすくするにはどうしたら良いだろう?を考えた結果「絵本みたいに読めると子供から大人まで誰でもわかるな!」という結論に辿り着き,研究の内容を絵本形式で伝えられるように文章を考えたりしていました.(以下実際に使ったスライド)

英語がゴミなので伝わったかはわかりませんが,写真撮ってくれる人とかいたし,耐えてたっぽい.英語かなり自信なくて同じ内容を日本語でやりたいので誰かLTとか写真の会とか何か呼んでください.

学会で楽しかったところ

発表直前,ドキドキしてた

SIGGRAPH Asia 2022🇰🇷,SIGGRAPH 2023🇺🇸,SIGGRAPH Asia 2023🇦🇺と3回に渡って何かしらの発表のために参加したのですが,国際学会だからでしょうか.「毎回会える日本人研究者が違うので新しい出会いしかない」というのが大変充実しておりました.もちろん,学会でしか合うタイミングのない友達との再会も感動的ですが,今年も「初めまして」な日本人研究者とたくさんあって喋ったりできました!

シドニーのおすすめ度

治安の良さ ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
街の綺麗さ ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
交通アクセスの良さ ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
飯のうまさ ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
観光できる度合い ⭐️⭐️⭐️⭐️

まじで何!?ってくらいお店・都心部へのアクセスが良いので最高の会場でしたありがとうSA'23.

会場はICC Sydneyでした.Darling Habourの目の前.海!!!!!!かもめ!!!!!!って感じ.

電車とか街とか

電車とか…

ライトレール(路面電車)がめちゃめちゃかわいい.

信号が全部ボタン式で,ライトレールの線路とかは電車きてなければ勝手に渡って大丈夫みたいな感じでかなり緩かったです.移動はとても楽でした.

街はというと…

子どもに優しい!ここは水遊び場(会場の目の前の公園)

めちゃめちゃ都会,何も困らない!!最高!!!

こんな感じでめちゃめちゃ良い街でした!!!

合間を縫って行ったところ

流石に全部は紹介しきれないのでここは行っとけ!というところだけまとめてご紹介.まじで楽しかった.

Capitol Theatre

これは私が出張決まってから絶対に行こうと思っていた劇場.

ちょうど今はDisneyのBeauty and The Beast The Musical(ディズニー版ミュージカル美女と野獣)の公演期間.もう行くしかないっしょ?ということで学会3日目終わりの7:00PMからの公演に行ってきました.

なんてクラシカルで素敵な劇場なの…!!!!ど真ん中前から7列目のめちゃめちゃ良い席.

歴史遺産にも登録されているくらい古くからある劇場で,まじで装飾から何から全部超かわいい!!

そんでMusical with Live Orchestraな訳なのでまぁ大変豪華でございました.感動するシーンじゃないのに音が良過ぎて泣いてました.まじでおすすめしたい.舞台美術が超かっこいいのでもう何回か行って観察したい気持ちになります.帰国したら劇団四季とか行きたいな.

Powerhouse Museum

科学の中でも物理や化学・工学などの理工系分野の内容に重きを置いているミュージアム.

ここもめちゃめちゃでかい(面積も体積も).

カバーしているのは宇宙・化学(マテリアル系)・物理の法則とか・ファッション(これめちゃめちゃ面白かった!)・工芸品(オーストラリアだけじゃなくて全世界のが良い感じに収蔵されてる)というなんとまぁ幅広いのでしょうという感じです.

体験エリア,こんな感じでいろんな物理法則を体験できる.ここのエリアがめちゃめちゃ広い.
STEAMエリア,いろんな機械を自分で動かせる!!

面白ポイントとしては,ファッションの展示があること.そして超細かいんだけど,色ベースに展示物がクラスタリングされているのがめちゃめちゃ新鮮で面白かったです.

赤のエリア
緑のエリア
青のエリア

日本ではあんまり見られないような展示物がたくさんあったのでめちゃめちゃ楽しかったです!行くべき!!!!

Australian Museum

土曜日に行ったので激混みだったオーストラリア博物館.入場無料!

入り口に館内図,LG〜4Fまであるのでだいぶ広い.

1827 年に設立され、文化遺産に登録されているオーストラリア博物館は、この国最初の博物館です。2,100 万点以上の収蔵品があり、オーストラリア博物館研究所の本拠地でもあるため、歴史、文化、学習だけでなく、自然科学や社会科学の研究にとっても重要な場所となっています。

https://www.australia.com/en/places/sydney-and-surrounds/best-museums-art-galleries-and-theatres.html

今はエジプトの特別展があるらしく超行列でした.あとエジプトVRも行列で時代だ〜と思いました!!w

行列のエジプト展,完全予約制っぽくて大体売り切れなんだそうです.

標本多過ぎてどうなっとんねん状態でした.全体的にキャプションが低めなので子どもたちもしっかり読めます.キャプションをめくったりする仕掛けがあったり色々工夫されていたので,2歳くらいかな〜って感じの子でも歩き回ってキャプションめくったりしてて楽しそうでした!素敵!!そして,キッズ専用ミュージアムエリア(子どもたちが自分自身で探求できるように工夫されているエリア)もあって,すげ〜〜〜となっていました.

キッズ専用ミュージアムエリア,工作とかサイエンス系のアニメとか触って色々できるやつとかまじで色々ある,powered by McDonaldでした.

Sydney Opera House

今年で50周年だからという理由で行こうと計画.だいぶ混んでたな〜.夜綺麗で良い感じ.電車ですぐ行ける.

うさぎさん初めてのオペラハウス.

近くにMESSINAっていう有名なジェラート屋さんがあって,まじで美味いのでオススメです.

World Square

ここはなんと言っても「やよい軒」があるという理由以外オススメの理由はありません!日本食恋しくなったらやよい軒に行こう!!!!

びっくりし過ぎた「やよい軒」,メニューが普通に日本語なので英語できない人でも頼めると思う.日本よりは高い.

まとめ

今回は,はばたけ筑大生の海外研究発表渡航費支援・情報メディア創成学類学類支援・落合先生の予算からの支援のもと大変有意義な出張ができました.ありがとうございました.

学会に行くたびに研究意欲が倍増して帰国するので,年明けから新しいプロジェクトに向けて頑張っていきます.次はテクニカルペーパー目指して頑張ります!!!

来年のSIGGRAPH Asia 2024はなんと「東京」.
今まで海外だから行けないな…と思っていた国内の学生でも東京駅激近の東京国際フォーラムで行うので多分遊びにくるとかSVとかでも気軽にきやすいんじゃないかなと思います.

SA'24・東京で会えることを楽しみにしています!!

では,ごきげんよう.

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