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JR東日本は結局いくつアカウントがあるのか。

先日こんなニュースを見ました。

JR東日本がサービス毎にアカウントを設定させることに対する批判です。

擁護的コメントをすると、鉄道会社という性質上、Suicaの安定性を第一に考えているのだと思います。しかしながら、20年を超えたSuicaシステムは根本的な設計思想が古いことも指摘されており、これが各種サービスの足枷になっていることは否めません。

ここで一度、いくつアカウントがあるのかまとめてみました。あくまでJR東日本が中心となっているサービスです。他社によるSuicaを使ったサービス等は省いています。


モバイルSuica

スマートフォンやデジタルウォッチでSuicaが使えるサービスです。
厳密にいうとiPhoneやApple Watchに入るSuicaは「AppleのSuica」であって、モバイルSuicaはAndroid版を指しますが、便宜上(というか当のJRも)まとめてモバイルSuicaと呼びます。

ログインには、メールアドレス、パスワードが必要です。その他、サブメールアドレスなどの個人情報が必要です。

端末内のSuicaの発行毎にSuica識別IDが生成されます。これは1枚目はメールアドレスですが、2枚目以降は末尾にアンダーバーと数字の組み合わせがつきます。例えば「test@test.com_1」といった形です。これは、端末を移動させても不変です。

他にもSuicaカード毎にSuica番号がJEから始まる17桁で作成されます。カードタイプの裏面に記載されているものと同等です。
カードタイプの場合から移行した場合は、番号は引き継がれません。また、端末変更(iPhoneとApple Watchの移行を含む)でも番号が変更される可能性があるとしています。
このため、番号に依存するポイントサービスは、モバイルSuicaに乗り換える際など、番号が変わった場合に変更する手間があります。

JRE POINT

JR東日本の共通ポイントサービスです。

ログインには、ユーザーID(メールアドレス)、パスワードが必要です。その他、個人情報が必要です。ユーザーIDはメールアドレス以外に変更することが推奨されています。
ポイント履歴を閲覧する場合は、第2パスワードが必要です。

そのほかJRE POINT 会員番号(10桁)とJRE POINT 交換番号(10桁)が発行されます。

ビューカード連携

ビューカード(クレジットカード)を持っている場合は、ビューカードに記載されているJRE POINT番号(16桁)が必要です。

JRE POINTカード連携

あまり普及していませんが、JRE POINTには、カードタイプのポイントカードがあります。連携するには、JRE POINT番号(16桁)と裏面のPINコード(3桁)が必要です。

なお、JRE POINTアプリを所持している場合は、これは不要です。

Suica

カードタイプの記名式SuicaまたはモバイルSuicaを登録できます。登録することでポイントが貯まるほか、Suicaグリーン券を購入できます。

Suica番号(JEから始まる17桁)が必要です。地域連携ICカード(宇都宮のtotraなど)でも対応します。りんかいSuicaやモノレールSuicaは、鉄道利用でポイントが貯まりません。記名ができない記念Suicaも登録できません。

Suicaグリーン券は、モバイルSuicaの場合は即時交換可能です(JREアプリで交換後、モバイルSuicaアプリで使用)。カードタイプのSuicaは翌日以降となります(JREにアプリで交換後、翌日以降に券売機で交換)。

えきねっと

JR東日本の、新幹線・特急予約サイトです。旅行商品(ダイナミックレールパック)の申し込みもできます。
えきねっとアプリでは、チケットレス乗車のみ対応しています。

ログインには、ユーザーID、パスワードが必要です。その他、メールアドレスなど個人情報が必要です。

利用時にはクレジットカード登録も可能ですが、不正利用が多発しているためか、使いたい時にもかかわらず不正利用検知が多発しています。

また、場合によってはきっぷに引き換えて乗車する必要がありますが、区間によっては不正利用防止のため、きっぷへの引き換えに購入時利用した物理的なクレジットカードが必要です。そのため、カードレスの場合に、購入はできるけど利用はできないことがあります。

なお、最終ログインから2年でアカウントが削除されますが、ポイント自体はJRE POINTのアカウントに溜まるため、ポイントがなくなることはありません。

JRE POINT連携

JRE POINT会員番号(10桁)が必要です。

ICカード紐付け

予約した新幹線をICカードで乗車する「新幹線eチケット」サービスを利用する場合は、あらかじめICカードの紐付けが必要です。JE等から始まる17桁が必要です。(全国共通系10カードならSuica以外でも可能)

ただし、自由席利用を残高で乗車する「タッチでGo!新幹線」の利用登録は、カードタイプなら券売機、モバイルSuicaアプリならアプリからの利用が必要です。

株主/JRE BANK優待

株主優待やJRE BANK特典の優待を利用する場合は、利用毎に割引券番号とパスワードが必要です。

ビューカード

JR東日本が提供するクレジットカードです。様々な種類があります。

ログインにはVIEW's NET サービスIDとパスワードが必要です。その他、個人情報の登録が必要です。

JRE BANK

JR東日本が提供する銀行サービスです。楽天銀行の支店という位置付けです。

ログインにはユーザIDとログインパスワードが必要です。その他、個人情報の登録が必要です。

JRE POINT連携

JRE POINTのユーザーIDとパスワードが必要です。

JRE WALLET

2025年1月に始まったサービスです。普段のモバイルSuica利用で特典を入手できる予定ですが、詳細は不明です。

メールアドレスとパスワードが必要です。その他、個人情報の登録が必要です。

モバイルSuica連携

Suica識別IDとパスワードが必要です。

JaM id

JR東日本及びパートナー企業が各エリアで提供するサービスの共通IDです。実証実験的な意味合いが強いです。
多種多様の東北地方のMaaSはほとんどこれです。最近ほとんど展開していないRingo Passもこちらです。

ログインにはメールアドレスとパスワードが必要です。電話番号の認証も必要です。

STATION WORK

エキナカのビジネスブースを利用できます。

ログインにはメールアドレスとパスワードが必要です。その他個人情報の登録も必要です。

Suica/PASMO連携

Suica/PASMO ID番号で、タッチで入室することが可能です。

マルチエキューブ

多機能ロッカーです。予約が可能です。

ログインにはメールアドレスとパスワードが必要です。その他クレジットカードの登録も必要です。

ベビカル

ベビーカーのレンタルです。

ログインにはメールアドレスとパスワードが必要です。その他クレジットカード等の登録も必要です。

まもレール

主に子どもが改札を通過したことを通知してくれるサービスです。スマートフォンを持たない子どもに最適です。

ログインにはログインIDとパスワードが必要です。その他個人情報の登録も必要です。

JRE MALL

ふるさと納税もできる、インターネットモールです。

ログインにはログインIDとパスワードが必要です。その他個人情報の登録も必要です。

JRE POINT連携

JRE POINTのユーザーIDとパスワードが必要です。

NewDaysアプリ

エキナカに多数店舗を構えるコンビニです。

ログインにはログインIDとパスワードが必要です。その他個人情報の登録も必要です。

Suica連携

カードタイプの場合(Mizuho Suica含む)は、Suica番号(JEから始まる17桁)、モバイルSuicaはSuica識別IDとパスワードが必要です。

JRE POINT連携

JRE POINTのユーザーIDとパスワードが必要です。あまり知られていませんが、「JRE POINT交換」では限定クーポンと引き換えられます。

駅からハイキング

駅からハイキングの参加に使えます。登録はアプリからのみ可能です。

ログインには会員番号(7桁)とパスワードが必要です。その他個人情報の登録も必要です。

まとめ

流石に書くのも疲れるくらいありました。鉄道ファンですら、登録がめんどくさく、もうパスワードもよくわかりません。JRE IDの整備が待たれます。


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