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目の活用方法

色彩心理学

本日は、トレーニングや競技に活用できる目のについてです。
人が、外部から得る情報の80%以上は、目からの情報に頼っていると言われています。
以前ブログにも書きましたが、視力が低い人は性ホルモン値が低いという研究(1)もあるくらい、目は重要な器官です。
※性ホルモンは、寿命と相関しています。

色彩心理学を極めろ

ライト・トーナス値

私たちの体は光や色に対して筋肉が反応するようにできていると言ったのが、 シュタインという人です。1910年に実験により実証し、この筋肉の緊張などの変化を「トーナス変化」と呼びました。
「赤は、興奮し、青は、興奮を和らげる」皆さんも聞いたことがあるとおまいますが、 これを『ライト・トーナス値』といいます。


覚えづらいので…

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電気(ライト)10個(トー)茄子(ナス)、こんなイメージで覚えました。


一般的に示されるライト・トーナス値の数値です。
🟥42、🟧35、🟨30、🟩28、🟦24

  筋肉緊張度   血圧・脈拍・呼吸数上昇
🟥 42         
   ↓ ↑                                     
🟧 35  
   ↓↑
🟨 30 
   ↓↑
🟩 28
   ↓↑
🟦 24
  筋肉弛緩    血圧・脈拍・呼吸数低下
このように、色の変化で我々の筋肉の緊張感が変わってくると言われています。
つまり、赤色は交感神経を高め、青色は、副交感神経を高めるということです。

実践競技で、安易に赤を使うな!

ライト・トーナス値を使うといっても『競技をするなら赤がいいのね』と簡単なことではありません。

例えば、競技本番で緊張しやすい人が、赤の服を着てしまうとどうでしょう。益々緊張が高まり、練習ではうまくいくのに、思うような結果を得られないなんてことになりかねません。
サッカーで言う司令塔、野球で言うキャッチャーなど、冷静に物事を判断するポジションで、赤色の服を着ると冷静に物事を判断できなくなってしまう可能性が出てきます。

では、マラソンなどの長距離を走る選手はどうでしょう。赤色の服を着てしまうと血圧・脈拍・呼吸数が上昇してしまいます。
ただでさえ、長時間運動をするのに血圧・脈拍・呼吸数が高い状態をキープするのがいいかどうかは、容易に想像できるところです。

ポジションやその人の感情コントロールの上手い下手、行う競技によってもライト・トーナス値の活用方は変わってきます。

辛くなったらなぜ目を閉じるのか

トレーニング中に辛くなったら目を閉じて、頑張った経験はありませんか?
これは、目を閉じて交感神経を高めて、エネルギーを作り出そうとしている、身体的な反応です。

我々の血液は、ヘモグロビンの影響で赤色をしています。瞼には、この血液が通る毛細血管が、これでもかというほど存在しています。目を閉じて、瞼に光を当てると目の前が赤く見えるはずです。
つまり、身体的にエネルギーを作らないといけないほど辛い時は、目の前を赤くし、赤色を自然と見せられる構造になっています。
これは、辛い時だけではなく、朝起きる時も同様の効果を使っています。
朝起きる時は、朝日を浴びるといいと聞いたことがあると思いますが、これは起きる時に瞼に朝日が当たることで赤色見ることになりを交感神経を高め、自然と起きることができるためです。
このように、進化の過程で獲得した、我々の特性をスポーツをする上で取り入れていくと思うような結果を得られるかもしれません。


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