夏学期3週目: ワークショップに応募する
こんばんは、虎塚です。
見出しの写真は、水曜夜7時前のキャンパスです。5月は毎日のようにどこかしらの学部の卒業式が行われています。花束を手にしたガウン姿の人たちが、この日も晴れやかな顔で歩いていました。ここでは卒業までに多くの学生がドロップアウトします。最後までやり切った人たちに対して尊敬の念を抱きますし、まったく知らない人であっても、この先の人生に幸多かれと願わずにはおれません。
ワークショップ
先週末、5年以上活動をフォローしている研究者の方のWebサイトで、とあるワークショップの広告を見つけました。私は学生に戻る前に、自分の学びたい問題の既存研究を調べて、将来コンタクトを取りたい先生のリストを作りました。そのリストの先頭にいる先生が、この夏に同じ分野の先生方と共同でイベントを開かれるようです。
これは応募しないと後悔すると思い、さっそく指導教員(以下、ボス)に相談しました。ワークショップに応募したいこと、もし受かったら自費でいいから参加したいこと、その際には勤務日をずらして欲しい旨などを伝え、幸い快諾してもらえました。今週はその応募のために作文をしたり、複数の先生にリファレンスをお願いしたりして、ちょっと気がそぞろになってしまいました。
選考を通る見込みは、正直あまりないと思います。ワークショップの内容は、私が学んできたトピックのど真ん中でありませんし、応募者に求められる経験も私にはほとんどありません。しかし、ずっと活動を追っていた先生方に応募書類を見てもらえる可能性があるのはワクワクしますし、将来その方々に連絡を取ることがあれば、「あのワークショップに応募しました(が、落とされました)」と話のきっかけにできるという意味で、応募する意味があると思っています。
手法の検討
集中力を欠いていたなりに、今週はコードを書いて作業を進めました。他大学にいるコラボレータの方とボスとの三人で打ち合わせをして、分析用のデータを渡しました。
打ち合わせの場で、私が作った「質問リスト」のドラフトを他の二人に見せました。研究の手法について外部の方に相談しようかという話が上がっていたので、何を聞きたいかを私がざっくりまとめたのです。しかし、リストを一読したボスは、「どれも正当な質問です。私にも答えがわかりません。が、虎塚は、自分よりも詳しい人に、『それで正しいよ』と言ってもらいたいように見えます」とおっしゃいました。「手法に正解はありませんし、そのデータはあなたが一番詳しいのだから、自信を持って決めていいんですよ。間違えたと分かったら、修正すればいいんだから」とも。
誰かのお墨付きを貰おうと思っているわけではない、と咄嗟に内心で反発しましたが、そう見えるということは、それに近いアプローチを私が取っているのだと思います。ボスの言葉を言い換えると、一定の自信を持って自分で決められるレベルまで調べきれていない点と、間違えたらやり直せばいいだけにもかかわらず前に進んでいない点(つまり、手が遅くなっている点)に問題があるのだと思います。来週はその弱みを潰したいです。
良い報告
週の終わりにうれしい連絡がありました。今年度の成績がよかったため、学部の成績優秀者リストに載ったそうです。といっても、私はいくつかの科目で破滅的な成績を取ったので、これは平均を取ることによる錯誤です。でも実際、英語の凄まじいデバフのわりにはめげずにやっていると思いますし、それができるのはすばらしい先生方に恵まれたおかげです。素直に喜ぶことにします。
今週はそんな感じでした。ではまた。
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