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[初参加]第2回 尾張三河ウルトラウォーキング100kmに参戦しました


はじめに

スポーツの秋も終盤ということで、尾張三河ウルトラウォーキングという大会に参加してきました。
「100km、制限時間28時間で歩き切る」という大会で、今回で2回目の開催となります。
以前から歩くことが好きだったこともあり、「100km歩くなんて面白そう」と思ったので参加してみることにしました。
ネットで調べてみると「泣きながら歩いている人がいた」「道端で動けなくなっている人がいた」「足の爪がはがれた」等恐ろしい書き込みがある反面、
「誰でも歩ける」「70歳で完歩しました」といった書き込みもあったりします。実際に私が経験したことなどをお伝えしたいと思います。


スタート~給水ポイント

どんどん雨が強くなる中開会式が始まりますが、開催委員長から「100kmって言ってますが、本当は102kmあります」と衝撃の発言。
しかし皆ちょっとおかしいのか笑っておしまい。
100km歩く人からすれば2kmくらいは誤差に入るようです。
(しかもGPSで計ってた人によると本当は104kmだったという話もありました。このいい加減さがたまりません)

豪雨の中のスタート

スタート直後、まずは名古屋市の市街部を歩きます。
信号が多くてなかなかペースがつかめません。

信号の多い名古屋市内

2kmほど歩くと名古屋城が見えてきます。
スタート時にはかなり降っていた雨が、このころにはほとんど止んでいました。

雨上がりの名古屋城

だいたい同じペースで歩く集団の後ろについて歩きます。
よく見るとサンダルで歩いている女性を発見!ただでさえ辛い大会なのに凄過ぎです。
この人はレース終盤の第4エイドでも会ったので、おそらく無事ゴールしたものと思われます。

10人くらいでなんとなく固まってます
よく見るとサンダル!

やがて日が暮れてきます。
徳川園の前を通過して、名古屋環状線に入ります。

徳川園につくころにはすっかり夜でした

その後まだ名古屋駅近くを通り、約2時間半歩いて14km地点の給水ポイントに到着。
ガンガン人が来るのであまり休めず、雨具を脱いだらすぐ出発となりました。

給水ポイント:おかしが配給されます

給水ポイント~第1エイド

その後も名古屋市内をズンズンガンガン進みます。
この辺りはまだまだ余裕がありました。

途中で20人くらいのバカ早い人たちに抜かされましたが、その中の一人が完全に走ってました。
この大会は「ウォーキングならそんなに危険ではないよね」ということで開催許可をもらっているので走ることは禁止。
仮に走ったことが原因で怪我や事故があった場合に、大会中止という事態も考えられます。
ああいう他の参加者に迷惑をかけるような反則をする参加者は腹が立ちます。

さらにその後合流した4~5人の爺軍団も、信号無視しまくりでひどかった。
400番代後半のゼッケンだったのでベテラン勢だったと思うのですが、ゼッケン背負っているのにああいうことをする神経が分かりません。
全体的に素晴らしい大会でしたが、この2組には腹が立ちました。

名古屋の繁華街


どうも名物っぽいドーナツ型歩道橋

スタートから5時間半で29km地点第1エイドのセブンイレブンに到着。
事前に25kmと聞いていたのですが、到着予定時間になっても全然着かなくて焦りました。スタッフの方に「地図では25kmって書いてましたが、ホントは29kmでした!」とあっさり言われました。
そのアバウトさが素敵です。

足が大分痛くなってきたので、テーピングなどの処置を実施。
休み過ぎると逆に身体が痛くなるので、15分ほど休んでから出発します。

いなり寿司とお味噌汁、お菓子が配られます

第1エイド~第2エイド

その後豊田市に入り、山道セクションに突入します。
街灯はほとんどなく、ヘッドライトと前に行く人のバックライトを頼りに真っ暗な道を進みます。
さらに気温がグッと下がり、息が白くなります。
遠くにかすかに暴走族の爆音が聞こえるあたりが田舎あるあるです。

豊田市突入!
山道の合間の小さな集落を通り過ぎます

そんな寂しい山道を数時間歩いて、スタートから9時間19分で47km地点第2エイドの松平東照宮に到着です。
ここでは白玉ぜんざいが配給されました。
疲れた身体に甘みが染み渡ってたまりません。
この時点でまともにしゃがめないくらい脛と足裏の筋肉が痛くなってきたので、サロンパスとストレッチでケアします。
ここでも20分ほど休んで出発です。

松平東照宮
神社の脇の集会所が休憩場所です
温かいぜんざいがありがたい!

第2エイド~第3エイド

エイドを出ても、まだまだ山道は続きます。
しかも出発してすぐ、気が付くと前も後ろも誰もいない状態になっていました。
明かりが全くなく、ヘッドライトの電池が切れたら動けなくなって詰みという状況の中、痛む足でトボトボ進みます。
この寂しすぎる状況が逆に非日常すぎて、なんだか楽しくなってきました。

事前に調べていた情報によるとこの辺りで「エグい登り坂」があると聞いて「この先キツくなるはず!」と構えていたのですが、キツく感じる前に気が付くと峠を越えていました。
私が住んでいる新横浜は激坂が多く、どこへ行くにもドギツい坂を越えていかないといけません。
そんな生活のせいか、いつの間にか坂に強い脚になっていたみたいです。

明かり一つない真っ暗な道
コース最高点の根引峠を越えます

第2エイドから12キロ歩いて59km地点第3エイドの滝山寺に到着です。
ここではカップヌードルが提供されます。
もう心に染みわたるほどうまいです。
靴を脱いでみたところ左足に大きな水ぶくれができているのを発見。
足のトラブルは即リタイアにつながるので、テーピングで厳重にガードします。
そしてこのあたりから股ずれが発生して背筋もヘロヘロ。咳払いをするだけで痛みが走ります。

第3エイド瀧山寺。お寺の中に休憩所が設けられてます
いろんな種類のカップヌードルにテンション爆上がりです

第3エイド~第4エイド

第3エイドを出発してしばらくすると、再び街中に入ります。
岡崎市の街中で、夜が明けてきました。

街道沿いを進みます
長い夜が明けました

岡崎城の脇を抜けてひたすら進みます。
綺麗な街並みですがまったく目に入らず、ひたすら痛みをこらえて歩きます。
速度を上げることもできず、とにかく痛くてつらくてたまらない区間でした。

木々の間に岡崎城が見えます
乙川沿いの綺麗な道を進みます

76km地点第4エイドの藤川宿道の駅に到着。
名物のもち麦おにぎりが配給されます。
ここでロキソニン摂取。
ロキソニンに関しては賛否両論いろいろありますが、今回は使わせてもらいました。

道の駅
もち麦おにぎりと赤だし、ありがたい

第4エイド~第5エイド

道の駅をでると旧東海道沿いを歩きます。
旧東海道は道幅がせまく、歩道も狭いので歩きにくい道です。
というか基本的に地元の人で歩いている人がほとんどいません。名古屋は車社会というのを痛感します。

この辺りになると時折出会うレース参加者は、基本的に皆フラフラのゾンビ状態。
なかには疲労のあまり道端で寝てしまっているウォーカーなどもいます。
なぜ皆そこまでして歩くのか謎です。変態の域です。

私はというと、ロキソニンが予想以上に効いてきました。
スマホでガンガンに音楽を流して、「No music No life.だオラー!」と変なテンションで歩きます。

旧東海道の古い町並み
家康が植えさせたといわれる御油松並木
美しい田園風景が広がります

そんなこんなでノリノリで90km地点最終第5エイドのコンビニに到着です。
ソーセージパンまたは焼きそばパンが配給されます。
ここでコンビニで普段買わないコーラを買って飲んだところ、涙が出るほど旨くて感動しました。

まよわず焼きそばパン一択です。
ゴールまではあと少し!

第5エイド~ゴール

そしていよいよ豊橋市に突入。その後も無心で歩きつつ遂にゴールである豊橋駅前広場に到着!
タイムは21時間41分で471人中40位。
初参加にしてはなかなかのタイムだったと思います。

ちなみにウルトラウォーキングに初参加した人のブログを読むと「人生観が変わった」「大きな自信となった」みたいなことを書く人が結構いますが、私自身そんな大それた感想は全くありません。
「楽しかったなぁ・・また参加したいなぁ・・」
そんな感じです。

豊橋駅前にゴール

というわけで初めてのウルトラウォーキングが終わっての感想ですが、自分はこの競技に向いている気がしています。
理由としては、
①たいした準備もしていない初参加で上位10%に入る好成績。
②多くの人が悩まされる眠気を全く感じなかった。
③最後まで全く衰えない食欲。全エイドでおいしく配給食をいただきました。
④上り坂に強い。
⑤何より楽しいと感じている。
ということです。

課題はスピード。Xで速いウォーカーさんの記録を見ると、「ゆっくりペースです」と言いながらキロ8分で歩いてたりしますが自分は9分後半くらいがやっと。
ここはもう少し上げられると思うので、練習していきたいと思います。

いまのところ来年2月の「日本平と駿河東海道ウルトラウォーキング」が日程的に合いそうなので、それに向けて調整します。
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