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ニッチ領域を理解する

ニッチな領域


さて、前回はフォロワーの立ち位置について掘り下げてみました。
今回はニッチャーの立ち位置について掘り下げてみます。


ニッチャー戦略


前回サラッと触れましたが、ニッチャーの立ち位置からは
「物・サービスを売る」という行為が発生します。自身で
セールスやマーケティングを展開して「顧客」がお相手になります。
#必ず何かを売らなきゃいけないワケでもないですが

このニッチャーですが、一般的な定義としましては
「ニッチな領域に特化する事で特定市場で支持を得る」
となっています。

・・・へぇ~

としかなりませんので、これを噛み砕いてみますと
「めっちゃマニアックな領域を商売にする人」
という事だと思います。

例えば音声配信。
通常「音声配信」と言えば”日常の情報をお届けする”といった
ラジオ番組が一般的ですがニッチャーが展開する音声サービスは

「安心して眠れる、奮起して頑張るなど
人間の感情を揺さぶる”アナタに向けた音声”」

になったりします。

動画配信ですと通常の動画は、どこにでもある日常の光景に
”独自のエッセンスを加えた映像”が一般的ですがニッチャーが
展開する動画は

「誰にも真似できない方法、誰でも行けるわけ
じゃない場所で撮影する特別な非日常的な光景」

になります。

このように使用するツール自体もさる事ながらやってる事がめっちゃ
マニアック!これがニッチャーの立ち位置です。


ターゲットはどこだ


さて、ここでふと疑問が出てきます。

『それは、誰のためにやってるの?』

マーケティングの世界には「ニーズ」と呼ばれる顧客感情がありまして
「こんなの欲しい」という世間からの要望に如何に応えるか。
「一般的な商品」はこれを満たす事によって消費を促しています。

が、ニッチャーはそこには応えません。
これはニッチャーが持つ独特の世界観でして
「顧客のニーズには応えない」というのは普通に考えれば
少し矛盾しているようにも思えますが、ここを冒頭にもあったように
「ニッチな領域に特化する」事で、高単価での販売の根拠にしています。


ニッチ戦略の心得


今回はニッチャーという立ち位置の解説だけではありません。
スキルとかノウハウのお話でもありません。

「ニッチャーになる為の心構え」という人間の内面的なお話です。
#どんな感情で事業展開してるのか

ではニッチャーとはどんな生き物なのか。感情面で
少し掘り下げてみましょう。ニッチャーになるには
「ある条件」が必要です。
市場のニーズには一切応えないスタンスですので当然ニッチャーは
「一方的」であり、尚且つ「自己主張」を武器に展開していきます。
#自分勝手なヤツなんです

要は「これ楽しいからやってみろって!」とか
「安心(興奮)させてあげるから聞け(観ろ)よ!」
といった、いわゆる楽しさや快楽に抗えない『ダメな大人』への誘い。
だと思って間違いないと思います。
#世間一般の見え方ね

これがニッチャーの基本スタンスです。
そして相手の要求や欲求には一切聞く耳を持たずに一方的に
「本物の楽しさ(愉しさ)」を押し付けるいわゆる
サディスティックな感情で動く立ち位置。

通りゆく”人の目”など何のその。
「自分が楽しければそれで良い」という自分勝手で尚且つ
楽しさ(愉しさ)には超ストイックな生き物ですので
例え使用するツールが高価な機材であろうがロケ地が高級
リゾート地であろうが迷わず突き進みます。
#だって楽しいって分かっているから
#投資に迷いがない

これが、一般人がなかなかニッチャーを理解しがたい
マインドブロックであり、なかなか踏み込めない
「クリアすべき条件」になるのではないでしょうか。

そしてこれが本当に楽しそう(本物)だと不思議とバンドワゴン効果
を生み出します。この効果が始まると、本人の意図しない所で勝手に
シェアが拡大していきます。つまり、ニッチャーの立ち位置で
成功する秘訣は

「世間一般で培ってきた”常識感情”を壊す事」

にあると思います。
#そんな事したら生活できなくなっちゃう
#いいじゃん本気で楽しいんだから

ニッチャーにそんな精神的葛藤があるかどうかはともかくとして
身の回りで「最近アイツ狂ってきたな」と思う方いらっしゃいませんか?
それはニッチャーの領域に入られた方です。

以上、ニッチャーの領域でした。

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