舩井幸雄の60の言葉 一流になりなさい。それには一流だと思い込むことだ。
はじめに
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こんにちは。伊藤 航です。
いつも本の紹介をご覧いただき、誠にありがとうございます。
本日は株式会社S・Yワークス代表取締役である佐藤芳直さんの『 舩井幸雄の60の言葉 』をご紹介いたします。
働くとは、自分の役割を発見し、それに徹すること。
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「世のため人のため、役に立つことをただ考えてごらん。いま、自分が面とむかっているその仕事で、どうすれば役に立てるのか?」
先生は、利益のために働く、予算のために働く、そう表現することは一度もありません。いまどう動けば、役立てるか?役立てるその対象は、会社にとってではなく世のため人のために、そういつも語るのです。
もちろん、ひいては会社のためになるに違いはありません。だからこそ、最初の始点が大切だと思えます。“始点”をもっている人間は幸せです。何かに迷ったとき、立ち戻る原点のことです。企業とか組織であれば、理念・方針です。
一個の人間にとっても、この視点は大切です。始点がないと、人間はどこまでも彷徨(ほうこう)し、思わぬ迷い道に落ち込んでしまうものです。私にとっての始点は、「役割」という言葉でした。自らのいまの役割は何か?
「何をすべきなのか?そのことをまず第一に考えることだよ」
人間は、つい“何をしたいのか?”に負けてしまいますが、舩井先生はいますべきことを考える”クセづけ”をときに口にします。役割という言葉のなかに、先生の思想的エッセンスが満ちているのです。
名前を大事にすること。ブランドは大切。
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「名前を大事にすることだよ。ブランドは一度傷ついたら、元に戻すのは並大抵の努力では不可能なんだ。ブランドは大切だ」
上場もし、社員もいつしか300名を超えようとする頃、先生はいつも社員に語っていました。出来上がりつつあるブランドを、守り継承するのは難しいものです。それまでの創りあげてきた苦闘に、とても想像力が及ばないからです。
新入社員は、大きくなった「いま」しか知りませんし、そのいまを選択し、未来を夢見ています。それはとても、よいことです。しかし、いま立っている足元、その地層に刻まれている苦労に、少しの思いを馳せないと、ブランドの大切さには気づきにくいものでしょう。
「ブランドはね、一貫性のなかに生まれるんだ。社員一人ひとりが舩井幸雄の思想を背景として、よりよくより正しく生きる、その一貫性が大切なんだよ」
企業にとっても、言っていることと現場行動の一貫性、一致のなかに信頼が生まれ、信用へと高まり、やがてブランドとして蓄積される。そう思うのです。「凡事徹底」と言ってもいいかもしれません。
創業期の苦労、そのとき支えてくれたお客様、社員のありがたさを痛感しているから、大切なことは何かを知りうるのです。
至誠の心で、小さなことでも軽んじることなく、未来をよいものにするために日々を送る。それが大切です。
お客様を喜ばせること。そのことだけ考えればよい。
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「笑顔で接することにはね、何のコストも手間もかからない。それでいてとても喜んでもらえる。一番のプレゼントになるよ」
会長はいつもニコニコしていますね、と話を向けたときのことです。どんなときでも、お客さんを喜ばせることだけ考えていれば事業は上手くいくのだよ。そのためには、まず笑顔でいつも接することだよ。そう続けてニコニコと言われました。
この仕事をしていてよかった!そう思う瞬間は、給与をもらった瞬間でも、仕事をさぼって映画を見ているときでもありません。
「お客様にありがとう!と言ってもらえたときです。とすると、お客様満足は、社員満足のためでもあるのです」
人間の成長。それはただひたすら、お客様に喜んでもらうことを考え続けることによってもたらされるのかもしれません。
おわりに
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今回ご紹介した本書の要点をまとめると以下のようになります。
❶ 働くとは、自分の役割を発見し、それに徹すること。
自らの役割を発見することは、思いのほか難しいことです。しかし、発見する道筋は、とても簡単です。目の前のことに全力で臨むこと、どんなことでも決して逃げずに、全力で挑み続けること。それが道筋です。
❷ 名前を大事にすること。ブランドは大切。
出来上がりつつあるブランドを、守り継承するのは難しいものです。それまでの創りあげてきた苦闘に、とても想像力が及ばないからです。いま立っている足元、その地層に刻まれている苦労に、少しの思いを馳せないと、ブランドの大切さには気づきにくいものでしょう。
❸ お客様を喜ばせること。そのことだけ考えればよい。
この仕事をしていてよかった!そう思う瞬間は、給与をもらった瞬間でも、仕事をさぼって映画を見ているときでもありません。お客様にありがとう!と言ってもらえたときです。とすると、お客様満足は、社員満足のためでもあるのです。
※上記文章は株式会社マガジンハウス『舩井幸雄の60の言葉』より一部抜粋しています。
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