見出し画像

1月17日 6Gは2030年ですって。遠い未来みたいの話だね。

 次世代通信システム「6G」がやってくるのは2030年だそうだ。遠い未来のような、すぐに来る未来のような……。

 6Gになるとどんなことが可能になるのか?
 通信データ量は100ギガ~1テラdpsで(研究しているところで目標が違う)、遅延は1ms。1msの遅延というのはゲーミングモニターで「遅延がすごく遅いですよ~」と広告を打っている商品くらいのレベルなんで、これ以上は超能力者でない限り遅延が気付かないレベル。
 8Kの映像は1フレーム当たりjpgで21.5MB。pngで47.1MB。データ量が100GB以上もあれば、8K・120フレームの対戦ゲームが余裕でヌルヌル動くレベル。
(21.5MB×120=2580MB ……およそ2.519GB)
 映画の非圧縮データは2時間の映画で4テラと言われている。もしも通信量が秒間1テラもあったら、映画データを4秒でやりとりできる……ということだ。4Kで2時間の映画だったら1秒もかからない。
 6Gの運用想定リストを見ると、「8K」どころか「16K動画のリアルタイム配信」とある。なんと8Kの2倍が目標値。
 16Kって……。12K以上になると、人間の視覚では「映像」と「実物」の区別が付かなくなるという。それ以上のリアルタイム配信なんてどうするんだ? ……と思ったら「立体ホログラム」を想定しているんだとか。立体の生成には高い解像度が必要になる。ニンテンドー3DSで立体視にすると解像度が落ちる現象が起きていたが、まさにアレ。ああいうのを16Kという超高精細の解像度で生成し、本当の人間がまさにそこにいると感じさせるレベルの立体ホログラムを作るんだという。
 そんなことができるんだったら、イベント配信とか、従来の「イベント会場に観に行く」というスタイルから、「部屋に演者を召喚する」なんてこともできるようになる。「本物みたいな臨場感」じゃなくて、まさに「その人がそこにいて演じている」ように見せかけることできる。
 さらにえっちぃコンテンツとかになると、AV女優をお部屋に召喚……。

 別の話をしよう。

 本当かどうかわからないけど、6Gになると脳の神経速度よりも通信速度のほうが早くなるという。頭で考えるスピードよりも、ネットのほうが早く提供してくる。人間が考えて文字を打つスピードよりも、クラウドでデータを収集しているAIのほうが先んじて考え、情報を提供してくれるという。
 これがちょっと怖い話で、現在でもネット界隈を見ていて「ヤベーな……」と感じているのは、「自分で考えるよりも、誰かの考えに乗る方が楽」という人達が増えたこと。ネットのみんなが言っていることに、とりあえず乗ろう……っていう人達ね。自分の頭で考えるよりもAIが先に考えて情報を整理して提供してくれる……一見すると理想の未来世界に見えて、「あ、それはヤバいな……そうなると自分の頭で考えるのやめちゃう人が出るな」という気がする。
 こういうものの怖さは、「自分で考えたこと」と「誰かに考えてもらったこと」の区別ができなくなること。AIに思考が乗っ取られる未来が見えてきてしまう。今以上にネットからは距離を置いたほうがいいかも知れない。

 今、義手や義足といったものは脳波で動かせるようになっている。頭で「動け」と念じるだけで、義手を動かすことができる。従来の方法だと、「動け」と念じた後にレスポンスがあって「ウィィン」と動くくらいの間があるが、通信速度が脳の神経速度よりも速くなるのだったら、完全に「本当の腕」と同じくらいの感覚で腕が動くようになるだろう。
 で、この脳波で動く義手や義足といったものは、人体から外しても動かすことができる。「遠隔操作」が可能なんだ。通信さえしっかり繋がっていれば、どこにあっても動かすことができる。
 もしも「あ、家に義足置いて来ちゃった」という時でも(そんなわけあるか!)、脳で「動け」と命じて、自分で歩いて迎えに行かせることができる。
 さらに「3本目の腕」として動かすこともできるという。お猿の実験で、「義手を3本目の腕」として動かせるか……という実験をやってみたら、ちゃんと動いたそうだ。
 自分でないものが、自分の意思で動かせることができる。しかもラグが一切ない状態で。まるで念動力能力のエスパーのようだが、そういうことが可能になる未来が来る。

 そんなことができるんだったら、そろそろ「お手伝いロボット」なんてものもできるんじゃないかな。「コーヒーを入れてくれ」と念じるだけで動き出して、コーヒーを入れてくれるロボット。
 出かけた先で雨が降ってきた時も、「傘を持ってこい」と念じるだけで家からロボットが迎えに来てくれる。
 そういうものを動かすブレインストーミングの技術がどれだけ進んでいるのか知らないけども。
 まずはエンタメ方面で、ロボット同士のリアルタイム通信によるバトルが流行るかも知れない。コントローラーではなく脳波同士の戦いになると、純粋な神経速度と判断力の高さの競い合いになるから、面白いものができそうだ。
 義手や義足が生身の人間よりもレスポンスが早く動く……となると、パラリンピックに対する考え方ももしかしたら変わるかも……。義手が高度すぎて、健常な人間よりも高いポテンシャルを発揮できるようになって、パラリンピックの地位も上がっていって……。なんだかSFみたいなお話だね。

 こういうブレインストーミングの技術が発達し、VRと組み合わされば、フルダイブ型VRゲームの実現可能になってくる。
 『レディプレイヤー1』という映画では身体への触覚を再現するための特殊なスーツを着ていたが、ああいったものも必要がない。全身に超音波を飛ばし、仮想の触覚を生み出すことができる。体を動かしてないけど、動いたという信号を与えられるし、物に触れた、という感覚も生み出すことができる。

 こういった技術がえっちぃコンテンツにくると、家の中にAV女優を召喚して……。

 別の話をしよう。

 いったいどういう技術かわからないが、「ワイヤレス給電」の技術も6Gの中に組み込まれている。一定エリアに入ると、自動で電源が供給される仕組みだ。
 これが実現し、家電まで広がっていくと、もう「コンセント」も「コード」も必要なくなる。「乾電池」もいらない。コードに足を引っ掛けることもなくなるし、たこ足配線もしなくてよくなる。全てがワイヤレス給電で電源が供給される。
 ……ただし、給電器が壊れたらすべての家電が使えなくなる恐怖があるけど……。
 ワイヤレス給電は色んな施設で無料で提供されるであろうから、未来においてはスマートフォンの残り電池が……ということも気にしなくていい。いつでも常に電池満タン状態でいることができる。「電池が切れる」……という状態は2030年以降は稀な状態になる。
 天井にソーラーパネルを山ほど載せたトンネルの下を電気自動車が走れば、自動的に給電してくれるとか……。そんなトンネル、どこに作れるのか知らんけど。可能であれば、ガソリンスタンドに止まる必要なく、エネルギーを気にせず走らせ続けられる。
 あとは、いったいどこからそれだけの電力を生み出してくるのか……という話だけど。

 余談になるが「軌道エレベーター」というものがある(宇宙エレベーターともいう)。SF好きならすぐにピンと来るが、超巨大なタワーを建造し、その中をエレベーターを設置し、エレベーターに乗るだけで大気圏外、つまり宇宙に行ける……というものだ。
 そんなの、SFだけの話じゃろ……と長らく思っていたけど、どうやら本当に建造しようという計画があるそうな……。
 日本では大林組が積極的に取り組んでいて、事業計画によると2050年頃には実現するそう……。うわっ、私がまだ生きている間に実現する可能性がありそうだ。
 軌道エレベーターなんてものが実現するとどんないいことがあるかというと、太陽エネルギー。地球に降り注ぐ太陽エネルギー1時間ほどのエネルギーと、人類全体で消費する1年のエネルギーの総量はだいたい同じくらいなんだそうだ。
 太陽エネルギーを少しでもいただこうと、地球上のあちこちにソーラーパネルなんてものが設置されているが、はっきりいえば、地球上にそんなもん置くのは効率が悪い。天候が悪くなるだけで、得られるエネルギーが激減する。宇宙にソーラーパネルを設置した方が、効率的にエネルギーを取り出すことができる。
 で、その宇宙から採取したエネルギーを、軌道エレベーターを通して地球に行き渡るようにする。そうすれば原発問題だとかそういうものからも解放される。電気使い放題の時代が来る。
 ……なんて話をしても、あまりにも遠い未来すぎて、ちょっとイメージしづらいけれども……。

 でも、そういういろいろも、本当に実現可能か? ……という話。
 5Gだって始まる前はあれだけ「大容量・高速通信・多接続が凄い!」ともてはやされていたのに、始まってみるとそれぞれの特徴は実は同時にできないという欠陥を抱えていたし。そもそもなかなか普及してないしで……。
 6Gも蓋を開けてみると「思ったほどでは……」ってなるんでしょうね。「カタログスペック」というやつは、実際に手を触れてみるまでわからないところが一杯です。それに恩恵を受けていると実感するまではタイムラグが結構あるんでしょう。

 なんにしても8年後の未来の話。その頃にはゲーム機も世代交代のタイミングが来て、PS6あたりが出る頃でしょう。ソニーや任天堂がどんなゲーム機を出すかで、私たちは「どういう未来に到達しているのか」という実感を得るのです。世の中がどう変わったか……よりもゲーム機がどれだけ進化したか……のほうがはるかにわかりやすい。
 一番の期待としては、「立体ホログラム」が2030年頃にはあり得る……ということかな。テレビや映画は立体ホログラムになっても……って感じだけど、ゲームだったら有用性は一杯ある。未来においてはゲームが一番のコンテンツリーダーになっていくでしょう。
 最先端の技術を貪欲に取り入れていくソニーと、少し遅れた技術から価値観を再発見する任天堂が未来の技術をどのようにゲームに取り入れていくのかは楽しみ。

 あとはえっちぃコンテンツがどれだけ進化するのかが気になります。ハーレムもののAVを家庭で再現できたらなぁ……。
 冗談っぽく語ってるけど、エロは究極の推進力だ。よりエロいコンテンツを得るためなら、頑張れるって気にもなるでしょ。


とらつぐみのnoteはすべて無料で公開しています。 しかし活動を続けていくためには皆様の支援が必要です。どうか支援をお願いします。