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メイドインアビス第2期 第2話の度し難感想 第6層探索記
前回
今季を代表する“度し難”系アニメ『メイドインアビス』第2話!(他に度し難系アニメやってるのか知らんけど)
飽きるまで各話感想書いていくぜ!
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いよいよやってきた第6層! ここから先は後戻り不能。戻ろうとすると呪いを喰らっちゃう。そんな世界に、生身でやってきてしまったリコ……。
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第6層はこれまでと景色が違う。これまではだいたいが過酷な自然だったけど、第6層には地形に文明の痕跡っぽいものが一杯残されている。なんだろう、これは……。
見たところ、もともと街があったのだけど、その下から地形がニョキニョキと隆起して、街を飲み込んでしまった。経年劣化で人工物のところは朽ちて、窓枠やドア枠の形だけが残っちゃった……みたいな感じかな。
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このカット、回廊の奥に見える地形。あそこはもともと塔が上を向いて建っていたけど、地面がニョキニョキと隆起して、下からどんどん隆起してくるが上の部分は重くて支えられず、すこしずつ曲がって下を向くようになって……って感じかな。
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建物は地形と合体しちゃったり、下から隆起してきたものに飲み込まれちゃってるけど、地面の石畳はわりとしっかり残っている。
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気になるのは植生。かなり暖かいらしい。水もある。光が明るく、今のところ夜は確認されてない。植物が育つ好条件が揃っている。しかし草とコケがまばらに生えているだけで、「花」がまったく咲いてない。もちろん「木」もない。
植物の根付が悪いのは、単純に地面が固いから。「土」のように柔らかいものがない。地面も壁も全部石や加工された石。この状態では植物が根をはりづらい。
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日陰の中。壁にコケらしきものが生えているが、そこまで旺盛ではない。
温度と光があって苔類が生えないということは、たぶんわりと乾燥しているんだろう。おそらくは雨が降らないから、水分が環境に分散されず、それで乾燥しコケも生えない……というところか。
と、植物が根付きにくい理由を考えてみたものの、どうして花が咲かないんだろうか……と不思議な感じがする。
花が咲いていない理由を、イメージ的な理由から説明できるかも知れない。というのも、第6層以降は完全なる「死」の世界。死の世界がイメージされているから、生命を象徴する花や木がない。
花が咲いてないのはイメージ的な理由か、それともこの世界観ならではの説明があるのか……。
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うーん、これは天然のものだろうか、それとも人工のものだろうか……。
もともとは「神殿」のようなものが建っていたけれど、それを隆起してきた地形が覆っちゃった……みたいな感じか。
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第6層は定期的に火の飛礫があちこちに飛び散る。
危ねぇ場所だ。
第6層の街はいつ、どうやって作られたのだろうか?
仮説は2つ。
1つは第6層も穏やかな時期があって、その合間に作り上げた。穏やかな時期というのは意外と長く、文明都市を築くのに充分な期間だった。
2つ目はもともとは第6層は「地上」にあったが、ある時地盤沈下でここまで落ちてきた……。第6層にくるまで、アビスにはでっかい穴があった。しかし第6層にはこれまであったような巨大な穴はない。あの穴はそもそもなんだったのか……というと地上のものが果てしなく地盤沈下して落ちてきた結果だった。
落ちてきたのなら、アビスの縁にわずかながら残されていた文明跡と符合するかも知れない。
さて、正しいのはどっちだ。
なんにしても、滅亡したアビス文明がどんなものだったのか……私、気になります。
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第6層以降は「死」の世界だ。だからこそ、そこにあるのはかつての文明跡。「文明の死」が表現されている。
しかし、思うにこのアビスにいたかもしれない人々は、この地盤沈下の直後、ただちに死滅してしまったのではない。というのも5層にはイドフロント(前線基地)なるものがあった。あれを作ったのは、かつてのアビスの住人達だろう。
といっても、なんのために作られたのか……と聞かれるとわからない。なにかの祭祀場だった……と語られてはいるが……。なににしてもあの規模を見ると、それだけ文明の力と、あれだけの施設を必要とするだけの人口がいた……ということだけはいえる。
手がかりがなくて何もわからないが、それでも考えてみると、中央に第6層に下りるポッドが備えられているところを見ると、そこで人を第6層である「死の世界」に送り出していた……と推測できる。後戻り不能の場所に送り出す、といったら送られる人は生け贄でしかあり得ない。
ではその生け贄はどういった性格のものだったのか? 生け贄には「神に捧げられるもの」と「生け贄自身が神」という2つのパターンがある。第6層の呪いによって人間性は完全に喪われるのだけど、しかし不死の存在になる。その不死の存在は尊ばれていたのか、それとも恐れられていたのか……。
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アビスに生息する生き物。警戒心は非常に強い。まあ草食なわけはないでしょう。なにしろ草が少ない。昆虫が主食かな。
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卵を持ち帰って、しっかり茹でるが、しかしまだピクピク動いている。筋肉がまだ生きていて、反応で動いているのではないか……ということだけど。油で揚げてもまだ動いているというのは……。
でもこれが第6層特有の現象じゃないか、という気がする。というのも第6層の呪いを受けると、不死の存在になる。ミーティは切り刻んでもあらゆる毒を注入しても生きていた。第6層の生き物は、みんなこんなふうに切り刻んでも生きているのかもしれない。
それを食って……大丈夫なんだろうか。胃液で溶ければ消化吸収できる? こんな条理を越えたもの、食べようという気にはならないが……でもこの場では食べないと生きていけないんだよなぁ……。
これは私の推測と解釈なのだけど……第7層まで行くと、呪いで無条件に死亡する(いったいどうやって観測したのかわからないが)。それを回避する方法が一つあるとしたら、第6層の呪いを受けて「不死」の存在になること。生と死を越えた存在になる。そうすれば、もしかすると、第7層の呪いを無効化できるかも知れない。
でも、「死を無効」にする存在とはなんなのか、この物語の終着点はどこなのか……。あとナナチにも呪いの効力はあるのか……。
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あれ? 補充道具なしで器を持っている。器を持つくらいなら、補助道具なしでもいけるのかな。それとも書き忘れ?
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お、右下のサイン「ナナチ」って読めるぞ。レグの頭の文字が「レグ」で、笛のところに「プルシュカ」と書かれていると推測すると……。平仮名・カタカナの対応表が作れるかも知れない。
暇な人は作ってみてくれ。
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翌日になると、獣に奪われたはずの手紙が戻ってきていて、その上にイタズラ書き……。
塗料に使われたのは「鉄」と「油」。ということは、鉄成分のものに油を混ぜて絵具にしたのだろう。鉄(錆鉄)が主成分だから、塗料は赤色になる。
ということはこの地域に「鉄」がある。その鉄はこの場所で産出されているのか、それとも文明を作り上げた人達が残して行ったものかわからない。
とにかくも、その鉄を細かく砕いて、油と混ぜればそれで絵を描くことができる……くらいの知恵を持ったものがここにいる……ということだが……。
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この世界にはどうにも絵を描く文化があるらしく、砕いた鉱物に油を混ぜれば絵具を作れるという知識は普遍的にあるのかも知れない。
しかし、いったいどういう人たちがこんなものを書いたのだろう……?
書かれているものは、アビスの縁で部族社会を築いていた子供の背中に刻まれていた入れ墨と同じもの。パッと見、人を逆さまにした図に見せる。最初、これが「アビスに追放する」という意味のサインかと考えたけれども……。この世界観特有の秘密が隠されているのかも知れない。物語の展開に期待しよう。
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隙あらばナナチにセクハラしようとする……心配だよ。
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何者かの匂いを追いかけて行き着いた先にあったのは、第6層の呪いを浴びて、成れ果てになってしまった者達が集まる街……。
……多いな。ガンジャ隊の人たちだけではなく、もしかしたらその後にアビスを目指していった人たちも多く含まれるのだろうか。
次回
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