2月13日 今月の自撮り ~宅コスはツライって話
先月は小説執筆の準備で忙しく、自撮りをやっている暇がほとんどなかった。私の自撮りは撮った後、いろいろな処理を加えるのだが、これが結構時間かかる。その時間を捻出するのもなかなか難しくて……。
1月と2月は小説本編の執筆を始めて、より時間がなくなったのだけど、それでも無理矢理にでも自撮りをやって写真加工をやって……。そんなことをやってたら忙しいこと忙しいこと。夜寝る直前まで何かしら作業をやっている……みたいな状態が2ヶ月近く続いてしまった。
と、まあそんな感じでどうにか自撮りを続けています。
それでは恒例となっている、ここまでの《あらすじ》です。
とある夜、なんとなくスマートフォンの顔面修正アプリをダウンロードして遊び始めたところ、私とはまったく違う別人の顔が作れてしまい、これが面白いと思って始めたのがこの「自撮り」。
これならいくら自撮り写真を発表しても、私個人を特定されることはまずないし、そこから一歩進んで「架空キャラクターの顔」を作れるんじゃないか、みたいな考えもできたので、面白がって自撮り写真の「創作」を続けている。
このあらすじをなぜ毎回書くのかというと、あの写真=私と思い込んじゃう人が時々現れちゃうので……。撮影依頼とか来るんですよ、本当に。いや、だからあの写真は空想ですって……。あの写真とはまったくの別人が来ることになるぞ。その前提を知っていてもらうために、あらすじは毎回書かなくちゃいけないかな……って思って。
顔面加工は鼻から下の形をいじったほうがより良くなる……という話
というわけで、今回の話……の前に前回の話の続き。
前回『SNOW』の活用方法の話をしたけれど、そこで「顔」「鼻」「口」を主に操作すると書いたのだけど、その補足。
前回書いた時、「顔」に関する細かいパラメーターに特に触れなかったのだけど、2月に入ってからこの辺りを触れ始めると、もっと顔を「作れる」ということに気付いて、その紹介をしよう。
私はいつも「顔補正」の後ろから、口、鼻、その次に顔面の操作を始めるので、この時も後ろから操作する。
まず「シャープ」「エラ」。
「シャープ」顎の頂点を操作できる。エラはその顎の一番端っこの出ているところを引っ込めることができる。この二つを操作すると、いい感じに輪郭線に丸みが出てくる。
ただし罠もあって、コンピューターがうまく顔の形を認識してくれないことも多い。明らかに「そこじゃねー」ってところを動き始めてしまう。これで顎の形が不自然になってしまうことが多々ある。できあがった絵を見ながら、ちょうどいいラインを決めていこう。
こうやって自分が『SNOW』を使い始めると、他の人の写真を見ても「ああ使っているな」と気付くようになったのだけど、失敗が多いのがこの輪郭線の描画。輪郭線のラインが滑らかに決まれば、いい感じの顔面ができあがる。
『SNOW』というツールにははっきり欠点があって、一度顔の形をうまく認識してくれなかったら、以降、どうやっても認識してくれない。困ったことに、作業中、突如認識しなくなることもある。
『SNOW』が認識してくれない写真はどうするかというと、全部没にする。没にするしかない。構図がうまく決まっていても、いい表情ができていたとしても、『SNOW』が読み取ってくれなかったらその時点で没。諦めてしまいましょう。
次に「シャープ」。シャープは2つあるけど、こちらは顎からおとがいまでのラインを操作するコマンド。
これもやりすぎると輪郭線のラインがおかしくなり、奇妙な顔面ができてしまう。顎のラインが内側に入っちゃうんだよね……。骨の形どうなってるんだよ、って。あくまでも顎からおとがいのラインを綺麗に、なだらかに見せることを意識して、やり過ぎないように心がけたい。
「スリム」は顔幅を操作するコマンド。
この記事の初期の頃から書き続けているけれど、「美人顔」というのは「子供っぽい顔」のことである。しかし人間は加齢と共にじわりと横へ膨らみ、皮膚が重力方向に垂れてきてしまう。鼻や顎がやたらと大きくなる。だからそこをきゅっと引き締めてやれば「子供の顔」に近付ける。
そこで、「顔幅」をコントロールできる「スリム」がかなり有効。私もやっぱりそこそこトシだから、子供時代より顔幅が広くなっている。この「スリム」の操作でかなり若い頃の顔に近付ける。
ところで、この頃はなんでも「小顔がいい」とされて、『SNOW』にも「小顔」というコマンドがある。実際操作してみると……ひゃー! 顔だけちっさくなる! 体がでかい! アンバランス!
本当に「小顔」をやっちゃうと、大抵顔と体のバランスがおかしくなり、別によくもならないんだわ。本当にすべきことは、鼻から下を小さくして、きゅっと詰めること。子供っぽくすることが最終目標だから、頭全体の大きさはそのまんまのほうが良い。
そう考えると「小顔」という言葉自体が罠だね。この言葉通りに小顔を作っちゃうと大抵おかしな顔ができちゃう。注意したい。
『SNOW』の話ばかりしているけど、それは『SNOW』が優秀だから。無料のツールでここまで操作できるツールは、これ以外にない。いや、有料のツールと較べてみても、『SNOW』ほど簡単に骨格まで自由に弄れるツールはない。
私は『Portraitpro』も使っているのだけど、はっきりいって『SNOW』の方ができることが多く、優秀。『Portraitpro』は海外製ツールだから、ツールに任せているとやたらと濃い顔ができあがっちゃうし……。
でもそれだけに「不満」もあって……。『SNOW』で顔が読み取れなかったら、その時点で写真が没になってしまう。読み取れても、こちらが操作したいところと微妙に違うところを動かし始めてしまう。『SNOW』では体を読み取ることもできるが、こちらはうまく読み取ってもらえたことが一度たりともない。こういう融通の気かなさ、が不満ポイント。
あとスマートフォンでしか使えないってことかな。『SNOW』はよくできているから、有料でPCツールにすればいいのに。スマートフォン時代の不満点を解消したバージョンを出して欲しい。そのソフト一つで、顔から体まで、全部操作して理想的な人造人間を作れちゃうツール……。そういうものがあればいいのにね。
結果的にいい顔が作れるかどうかは、「勘」。私の場合、絵描きをやっていた経験があるから、できあがった顔を見ながら、どうやったら綺麗になるかな、可愛くなるかな……と調整をし続けている。やりすぎると不自然な顔ができあがる。不自然にならない範囲で顔を作っていくといい感じになる。心がけが大事である。
宅コスはつれーよね……って話
さて、今回の話題は「宅コス」……自宅でコスプレして撮影することの難しさ、の話。
私がいつも写真を撮影しているこの場所。見ればわかるけど、ベッドの上。
なんでここで撮影しているのかというと、他にないから。狭い部屋で、本が一杯の部屋ですから(エッチな本もありますし)。ここ以外に撮影できる場所がない。
最終加工前と後。「映っちゃいけない物」がたくさん。唯一撮れる場所、といっても映っちゃう時は映っちゃう。撮影して大丈夫な領域……というのは実に狭い。
映ってはいけない物は、最終加工の時に不自然にならないように消す。完全に不自然さを消すことはできないけど、画として見られるものにできるよう、工夫する。
奥にいつも敷物を吊しているけど、これ何なのかというと、この奥にも映っちゃいけないものがあるから。「撮れる領域」というのは本当に狭いんだ。
問題は光の当たり方。光の当たる範囲もかなり限られている。写真を見ての通り、ベッドの横に窓があるので、そこから強めの光が真横に当たる。普通に撮影すると顔半分が影で真っ暗に落ちてしまう。写真がどうにも暗い印象になるし、これが『SNOW』で顔を読み取ってもらえない原因になる。
膝立ちポーズもNG。膝立ちになると顔に光が当たらなくなる。
写真を見て欲しいが、これはベッドにぺたんと座っているポーズだが、頭の部分にはもう斜めの影が落ちている。ベッド横の窓があるわけだが、光が入ってくる領域というのはだいぶ限られている。膝立ちになると顔が影の中に入ってしまい、真っ黒になってしまう。
すると、膝立ちをしないでポーズを取らなくちゃいけないけど、これがなかなか難しい。というのも、座り姿勢は「姿勢が悪く」見えてしまう。膝立ちになって胸を張ると姿勢良く見せられる。膝立ちになった方が、ウエストもすっきり見せられる。でもそれが使えないから、座りポーズでどうにかこうにか、ポーズを作る。
私の写真を見ると寝そべりポーズが非常に多い。これはなぜなのか?
答えは簡単。光が斜め下に落ちるわけだから、寝そべりポーズになると顔全体に理想的な光が当たってくれる。
ではベッドの正面を向いて撮影した時と、寝そべりポーズの時の写真を比べてみよう。
おわかりいただけただろうか?
見比べると別人に見えるでしょ。光の当たり方次第で、ここまで顔つきが変わって見えちゃう。
でも問題なのは、ポーズが取れないこと。寝そべりポーズになるとできることは顔の角度を変えることだけ。撮れるのは顔だけ……になってしまう。どうにも似たような写真ばかりになって、面白味に欠ける。
では具体的に撮影できるスポットがどの範囲なのかというと、上の画像の通り。
この範囲内だけで写真を作っている。
もうちょっと撮影できる領域を増やせないものかな……とか考えているのだけど、いい答えは見つからない。今の環境だとどうしても似たような写真ばかりになってしまう。撮影できる領域が限られているから、撮れるポーズも限られていて、あと工夫のしどころは表情かな……となってしまう。今以上に変化の付けようがない。
そう考えると、自撮り写真もそろそろ終わりかな……という気がしていく。
2月公開写真
では今月発表した写真を見ていこう。
先月までずっと初音ミクコスプレで、そろそろみんな飽きた頃だろう……と思って、ちょっと違うものを出してみた。
まず第一弾。ご存じ『艦これ』より島風コスプレ。『艦これ』まったく知らないから、どんなキャラを知らないわけだけど……。でも島風の衣装は可愛いので購入。
しかしこの衣装、どこかおかしい。うさ耳カチューシャは? 買ったセットの中にあったのだけど、装着してみてもどうにもズレてしまう。頭に固定しないので、諦める。
長手袋は? 長手袋を装着すると、スマートフォンが滑って操作できなかったので外した。
長手袋にカフスが着いていたはず……。あれ、装着不能でした。いったいどんな腕周りを想定して作ったんだか……。
まあ要するに衣装そのものが「ハズレ」だったんだよね。上衣も布質ペラペラ。スカートもなんだこれ、という安っぽさ。難しいよね。買ってから、「なんだこりゃ?」ってなる。商品ページに載っている写真はすごく格好いいのに、これ、モデルさんが着ていた衣装と本当に同じ物?? と疑いたくなるようなクオリティ。まあ、授業料みたいなもん。コスプレあるあるの1つ。
で、写真だけど、やけに画角が狭い。髪の毛で衣装が見えない。
これ、うまく撮れなかったんだよね。長い髪の毛をうまくコントロールできないし、衣装を見せようとした構図はみんなイマイチで没にしちゃったから。残ったのは、「島風?」みたいな写真になっちまった。反省しかない1枚。
すべて寝そべりポーズ。理由は上に書いたように、座りポーズだとどうしても顔に影が入っちゃうから。やはり衣装が可愛いと、顔にくっきりコントラストの入った写真は似合わないというか、不気味。それで寝そべりポーズばかり採用になってしまった。
私としてはなかなか可愛く撮れた……じゃなかった、写真加工で可愛く作れた……と思って発表したのだが、評判は……。
この顔の作りがいいと思ったのは、私だけだったのか……。
島風リベンジ!!
ボタンが外れてますな。私、針と糸を持っていないから、補修できなくて……。
どうやったら島風衣装を魅力的に撮れるだろうか……と模索しながらだったのだけど、何枚も撮って、厳選するとなぜか似たような構図ばかりが残ってしまった。おかしいな……たくさん撮ったはずなのに……。
仕方ないから処理で個性を変えたり、左右反転したりと、いろいろ工夫を入れてみる。
写真の評判は案の定良くなかった。Instagram、コスポと色んな所に写真を出しているけど、最低記録を更新した。
一枚だけ黒髪ロング。
黒髪ロングもたくさん撮ったはずだけど、全没。これもどうかと思ったが、せっかくなので、1枚だけ出そうか……と出したのがコレ。この日はどうにもうまく撮れず、いいと思える写真がなかった。特に髪が途中からぐちゃぐちゃになって……。長い髪のコントロールは難しい。
というわけで、長い髪での撮影を断念して、ボブショートのウィッグ。やっぱりショートの方が管理が楽。
でも今回の色彩……なんか茶色っぽくない??
これも作業をやっているうちにやり過ぎちゃって……というやつで、翌日の朝画像を見直して「なんだこりゃー!」となったのだけど、でも私も忙しいので直す暇がなく……。画像の加工をやっていると、まあよくあることだよね。
やたらと黄色いこの写真も、やたら茶色い上の写真を同じ日に作ったもの。どうもこの日は感覚がおかしかったみたい。
島風コスプレって、もうちょっとセクシーな感じじゃないかな??
Instagramを見ると、結構スカートなしで撮影している人がいる。よーし、じゃあ私もだ! どりゃー! と脱いじゃった写真。これで良かったのかどうか……。
あと自撮り棒を持っている手が間抜け。
いつもと写真の感じが違う? これはコンパクト一眼レフで撮影した。6Kで撮影したので、いつもより精密さが段違い。ただ、あまりにも精密に撮れてしまっているので、私も恐くなって最終的に画像サイズを縮小……。
元々は足下まで映っていて、もちろん股間もバッチリ映っていたんだけど、はやり私はチキンなので、股間がギリギリ映らないところでフレームを切ってしまうことに。やっぱり出すの恐いよ……。あと足の短さが恥ずかしくなった。
もちろんパンツ履いてるよ!!
いつもは一方の手で自撮り棒を持っているのだけど、今回は両手が空いている状態でポーズを撮れる。いつもよりポーズが自由である一方、カメラ位置が固定。上でも説明したが、ベッドに対して正面を向くと、光が左横から差し込み、顔にやたらと深い影ができてしまう。それで、いつもより精度の高い写真ができたのだけど、顔半分が真っ黒。できあがった写真を見ながら、「何が正解だったのかな……」とむしろ悩みを増やしてしまった。
あ、島風コスプレは今回で最後です。もうやりません。
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