月24日 NTTの新しい裸眼立体映像! 複数人が同時に立体映像を見られるようになったぞ!
今月の「気になるテクノロジー」は、NTT発の新しい仕組みの立体映像ディスプレイ。従来の立体映像ディスプレイは、真正面に立った1人しか立体映像を見ることができなかったが、NTTが開発した立体映像は複数人が同時に立体映像を見ることができる。
ディスプレイの中に、立体に画像が表示されたイメージ。鑑賞者の手を検知できるので、手の動きに合わせて映像中のイメージが追尾してくれている。
立体映像が鑑賞者の手を検知する説明イメージ。
こちらが原理。なにかものすごいテクノロジー……というのではなく、2枚のディスプレイに鏡を反射させると、空中に浮かぶ映像ができました……と。ペッパーズゴーストの進化形だね。
こちらがペッパーズゴースト。1862年に考案された舞台仕掛け。舞台上に幽霊を出現させるために考案された。
これを、もう一つ工夫したら、今までにない立体映像を作れた……というのがこちらの技術。
https://release.nikkei.co.jp/attach/675629/02_202407261555.pdf
この技術が活用される想定エリアは、博物館や美術館などの施設内表示。それから広告など。
私としては、こういう面白技術をどうやったらエンタメに持ち込めるのか? を考えたいが。
こういう仕組みだから、民生のテレビに組み込むのはあまり現実的ではない。
こちらは『Looking Glass Portrait』という商品。7.9インチという小さなディスプレイだが、裸眼3D立体。お気に入りのキャラクターをここに表示させて、机の上に置き、眺めて楽しむ……というものだ。
こういう仕組みのもの……という前提があればそれなりに需要はあるでしょう。単に3D映像を眺めるだけ……ではなく、こちらの手振りを見てもらう。音声認識も追加すれば、デジタルキャラクターと対話もできるようになる。今はさらにAI連動も可能だから、自然な受け答えもやってくれる。
そういう商品はかなり前からあって、Gateboxの逢妻ヒカリさん。
しばらく見ていなかったのだが、最近はChatGPT連動して、より自然な受け答もしてくれるようになったとか……。
同じくGateboxの商品『デジタルフィギュアボックス』。
箱の中にキャラクターを表示させて、好きなようにポーズを付けさせることができる。
Gateboxの商品はせいぜいポーズを取らせるだけだが、今回紹介した技術と組み合わせると、進化させることが可能になる。指でツンと触れたら、ハイタッチしてくれるとかね。お値段高くなりそうだけど。
現実的にエンタメ利用を考えると、こんなところだろうか。
こういう面白い技術でゲームとか……とは思うのだけど、考えても面白アイデアはちょっと出てこない。
そういえば逢妻ヒカリさんって、PC連動ってできるのだろうか? もしできるなら「○○について教えて」と尋ねて、調べた結果をPC画面に映し、さらに読み上げてくれる……みたいなことやってみたいが……。