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11月22日 今月も自撮りやっています

 先月から突然自撮りを始め、結構写真撮ってきたので、使っているツールの不満点について書いていきます。

 まずは前回の紹介
10月18日 突然の自撮り!【note版】

 簡単なおさらい。
 私が突然自撮りを始めた理由は?
 とある夜、スマートフォンの顔面修正アプリを何気なしにダウンロードして使ってみたところ、驚くほど顔を弄り倒せる、骨格から変えられてしまう、まったくの別人になれる……ということに気付き、それが面白いので「自撮り写真」の発表をやろうと思い立った。
 そういうわけで「自撮り」とは言いつつも、実際には「創作」。私の顔がベースになっているのは間違いないが、それとは全くの別人。「絵を描く」のと同じように、実際の人物を使って架空の人物を創作している……というつもりで私は写真を作り、発表している。

 それで、現在使っているツールは『SNOW』『Portraitpro』『CLIP STAUDIO PAINTpro『フォトショップエレメンツ』……以上の4つのソフトを通して画像を作っている。
 はじめの頃は今まで考えもしなかったものが生み出せる効果が面白くて画像を作っていたが、使っているうちにそれぞれの欠点が見えてきた。今回はその話。

 まず『SNOW』。おなじみ有名なスマートフォンアプリだ。このツールは優秀なもので、これで撮影しただけでちょっと盛れてしまう。撮影にはスマートフォンとデジカメを使い分けているのだけど、デジカメで撮影した自分の写真は、モンスターにしか見えないのでギョッとする。『SNOW』での撮影を続けていると、本人も勘違いしそうになる。

 この『SNOW』実際かなり優秀なツールで人間の骨格を違和感が出ない範囲で操作ができて、別の人間を作り出すことができる。私がこれまで発表してきた画像は、私本人とは似ても似つかない別人だ。私も意図してそのように画像を作っている。

 じゃあ何が欠点なのかというと、少し顔が隠れていたり、顔が傾いていたり、あるいは全身が映っていたりすると、それだけで「読み取り不能」になってしまうことだ。

 『Portraitpro』というツールの場合はこうなっている。

2020年11月22日ブログ画像1

 『Portraitpro』は目・鼻・口・顎の位置をこのように捉えている。コンピューターの自動読み込みが失敗しても、ユーザー側が「ここが目でここが鼻」と指定することができる。コンピューターの認識がズレていても、簡単な操作で調整ができる。
 『SNOW』ではこれができない。「読み取り不能」になったらユーザー側から顔パーツの指定ができない。『SNOW』が読み取り不能になったら、その時点でその写真が没になってしまう。

 では『Portraitpro』で『SNOW』のように顔面の骨格を弄って別人のような操作ができるのか……というとそれはできない。そこが『SNOW』の特権的なところで、私も探してみたけれども『SNOW』のような機能を備えているPCツールは存在しなかった。

 私としては『Portraitpro』と『SNOW』の機能が合体してくれていればいいのになぁ……とは思う。『SNOW』に『Portraitpro』のような顔を読み取る機能があればいいのにそれがない。『Portraitpro』に『SNOW』のように顔面修正ができればいいのだけど、それができない。お互いに欲しいものがない。これが惜しい。
 『SNOW』はスマートフォンにしかないツールだから、カメラで撮影した写真をPCに移した後、選別してスマートフォンに移し、そこで『SNOW』を使って加工、再びPCに戻す……という作業をやっている。面倒くさい!
 『SNOW』はすでに書いたように場合によっては顔を読み込んでくれない場合があるし、それにスマートフォンの画面は小さいから、PCに戻した時「思っていたのと違った」みたいになることがしばしばある。
 全身が映っている写真なんかはさらに小さくなるし、それに顔を読み取ってくれない確率が高くなってしまう。『SNOW』がPCツールとして出ていればいいのに、とは本当に思う。

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 続いて『Portraitpro』の問題。
 上画像のように『Portraitpro』は目・鼻・口・顎の位置がきちんとフォローされている。このおかげで各パーツがずれる心配はなし。左が修正前、右が修正後。
 しかし問題は「顔整形」のところ。目をマックスに上げてみよう。

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 元画像がそもそも目が大きいので大惨事にはなっていないが、「目」の値を最大にすると、やたらと目つきが悪くなる。
 では「顔整形」の全項目を最大に上げてみよう。

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 ……あれ? なんか劣化してない?
 そう、思ったほど綺麗にならないのだ。鼻は尾翼が広がり、唇はやたらと分厚くなる。
 どういうことかというと、これ「西洋の美人顔」なんだよね。「日本の美人顔」じゃないんだ。照明やメイクもどうにも日本的なナチュラル美人風ではなく、目元は暗くなるし、チークや口紅の主張が強くなるし、どうにも西洋風美人顔になってしまう。
 なぜこうなるのかというと西洋のツールだから。日本人の好みとは少し違う顔になってしまうんだ。

※ 『Portraitpro』の発売元のアントロピックステクノロジー株式会社はどこの会社なのか? ……調べてみたけれど、出てこない。Wikipediaが英語だったから、英語圏だとは思うんだが……。現状、よくわからないです。

 やっぱりPCソフトとしての『SNOW』が欲しい。有料だとしてもすぐに買うのに。それこそ、私が欲しいものなんだから。なんでスマートフォンにしかないんだろう……。

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 初期の頃の画像。あまりにも「イケメン」になってしまったため、没になった写真。『Portraitpro』の機能にお任せしてしまうと、こんなふうになってしまう。

 続いて『CLIP STUDIO PAINT』へ画像を移す。ここからは体型を調整していくことになる。

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 これを公開するのは相当恥ずかしいのだけど……。こうやって作っている、ということの説明のために、あえて。
 腕周りから想像して欲しいけど、実際の私はそこそこデブだ。相当に頑張って、写真のようなスリムな体型に仕上げている。こちらの写真は、仕上げるまでに相当な時間をかけた一枚。

2020年11月22日ブログ画像5

 「メッシュ変形」を使って、バストサイズを盛っているところ。
 私は体型も理想からは程遠いので、このツールを使って肩周り、腕周りを細く修正し、ウエストももちろん細くし、理想の体型に近づけていく。輪郭線などの細かい修正も、この時に入れる。実際の私は、察して欲しいがそこそこのデブなので、ここでどんどん修正を入れていく。
 でも『CLIP STUDIO PAINT』のこのツールはそもそもこういう目的のために作られたツールではないから、やっているうちに「亀裂」が生じてしまう。

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 オッパイを膨らませてみました。
 すると胸まわり全体に「亀裂」が生じてしまう。これをどうやって修正するのか?
 手書きで修正を入れるのです。この辺り、もと絵描きの腕の見せ所である。
 が、正直なところ面倒くさいし、私は執筆の仕事もしているので、そんなに時間をかけるわけにはいかない。ではどうしているのか?
 画面を見ると気付くでしょう。写真全体がうすくぼやけている。なぜぼやけたような画にしているのかというと、修正跡をごまかすため。ボカシを取り除くと、画面のあちこちに修正後の亀裂が見えてしまう。ボカシを入れると修正跡をごまかせ、かついい雰囲気の写真に見せかけられるので、一石二鳥なのだ。

 ……本当はもっと修正に適したツールがあればいいんだけどなぁ。こういう亀裂が出ないツールがあれば、もっと楽に作れるのに。私の持っているツールの中に、これができるものがない。

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2020年11月22日没写真2

 修正を入れたけど、結局没になる写真もわりとある。こちらの写真も、没にしかけたが、さらに修正を入れて、公開となった。
 首を細くした後の襟回りはどうしたかというと、作画。


 先月に続いて自撮り加工写真を話題にした記事を書いた理由は、どうにもあの写真を本当の私だと思っている人が結構いるらしくて……。
 いや、よくよく考えたらそうか。普通、私だと思うわな。写真は真実を写す……と書くわけだから。
 私としてはTwitterの投稿でも最初のほうに「作り物ですよ」と告知したつもりだし、ブログでも前回書いた記事で、それで周知されたものだと思っていたけど、でも後から見た人や、Instagramのみのユーザーもいるわけで(Instagramに何度も件のブログ記事の紹介を載せたのだけど)、事情を知らない人は結構いるはずだよね……。

 そういうわけで、強めに書いておきます。
 写真の人物は私ではありません。この世に存在しない人です。
 写真はあくまでも「創作」として発表しています。
 写真ではなくイラストであると、受け取ってください。キャラクターを作って発表しているわけです。

 「創作です」「この世に存在しない人物です」は毎月紹介のたびに書きます。

 それでは今月発表した自撮り写真を載せていきます。

 ついに初音ミクさんになれたよ! 嬉しいわ! 衣装そのものは何年も前に買っていて、ずっと大事にしまっていたもの。初音ミクが好きだから勢い買っていた衣装だったけど、まさか着れる日が来るとは思わなかった!

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 上がスマートフォン撮影。ここから下がコンパクト一眼カメラでの撮影。
 見比べてみると、画面の精度や色合いといったものはコンデジのほうが圧倒的に上。スマートフォンも最近は画素数が上がったけれども、良い写真を撮ろうと思ったら圧倒的にカメラに軍配が上がる。
 一方のスマートフォンは撮影したらすぐにSNOWに放り込んで加工できるから楽。目の前で撮ったイメージがすぐに確認できるから、スマートフォンはより楽。カメラは撮影した後、PCの画面で見た後、「ぎゃー」となることが結構ある。映っているの、怪物かゴリラみたいだもん。SNOWは撮るだけで若干加工入るから、便利な反面、危ないツールだ。SNOWで撮った顔が、自分の顔だと勘違いしそう。
 繰り返しになるけど、カメラで撮影すると、一旦PCに送り、そこからメールで数枚ずつスマートフォンに写真を送り、それからSNOW編集し、PC前に戻すという面倒な手数を踏まなくてはならない。
 PCでSNOW相当のツールが存在していれば言うことなしなんだけど。SNOWは非常に優秀なツールなのに、スマートフォンだけ……というのが惜しい。
 ではここからコンデジ撮影↓

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