
6月27日 FANBOX開設しました!
pixiv・FANBOXを開設しました。
今まで「絶対やらねーぞ」宣言してたのにね。ダッセー……。
知らない人のために「FANBOXとは何か?」を説明すると、pixivで連動したサービスで、作家に直接投げ銭して支援できる、というもの。
絵描きなんてものは、メディアに出まくっているごく一部の人を除いて、だいたいお金で苦労しているもの。稼げなくて絵描きを諦める人も一杯いる。そういう人達をユーザーで支援して育てる……というのがこういった作家支援型サイトの本旨。「俺達で絵描きを育てる」ができる……というわけだ。
私はすでにEnty、ファンティア、Ci-enといったサイトに登録しているのだが、まあフォロワーがぜんぜんいない(ごく最近になって数人できた。ほんの2ヶ月前まで0人だった)。ずっと漫画・イラスト発表はし続けたけど、ノーリアクション。最近は☆も付かない。支援してもらったことなんて1度もなく、この手のサイトにはもうウンザリしていて。
(Enty、ファインティア、Ci-enの3サイトは6月28日公開イラストを最後に引き上げた)
支援してもらっているユーザーってだいたい「すでに有名な人」か、「エロを描いている人」。
結局のところ、ユーザーは「エロい絵」が欲しくて、定期的にエロ絵を配信してもらうためにお金払っている……という感じでこれは「支援」じゃなくて「エロコンテンツ買っているだけ」じゃないか、とかも思ってね。
パトロンの文化は日本では……江戸時代ではお金持っている人が絵師を囲って描かせていたから、パトロン文化はあったのか。なんとなく日本では、「コンテンツを買う」けども「作家を支援する」という感覚は薄いんじゃないかな……という気はしている。なぜかというと、「コンテンツの後ろに、それを書いている人を意識できない」から。
この辺りの話はこのブログで何度も書いた話だから省略するよ。
パトロンの発想は、究極的には「俺達が文化を守るんだ」を直接行動できることに良さがあるわけだが……。日本人には「別に漫画・アニメ文化くらいなくなってもいいよ」と思っている人は案外多い。
「文化」というものの尊さに関心がない。あるいは文化が自分たちの精神性、行動様式を規定している……という自身のアイデンティティの出自について無関心。「文化」を失うと人間の精神性がいかに荒廃するか。「文化」を失うと正義・善良さの基準を失ってしまう。それなのに文化はたやすく瓦解するもので、一度失われた文化は再生するのにものすごく時間がかかる。
「俺達が文化を守るんだ」の意味がわからない人があまりにも多い。
こういったサイトには強力な意義があるんだ。
漫画やグッズを買っても、作家側に届くお金というのは利益の中の数%。基本、薄利多売の世界。そんなまだるっこしいことをせずに、直接お金を渡しちゃえばいいじゃん。
よくアニメ業界の貧困状態が話題になるが、だったらアニメーターにユーザーが直接お金を出せるようにできればいいじゃない。
いっそ、出版社が協力してそのためのサービスを作ればいいんじゃないか……と私は思っていたのだが、pixivみたいな大手が作ったから、もうそこに乗ればいいかな……。
この先は、プロの作家や、アニメ会社そのものがこういうサービスに乗っかることができればいいんじゃないかと思っている。私はそうなるんだと思っている。
そういうことが可能になったら「アニメ業界の給料問題をどうにかしろ」と喚く人もいなくなるだろう。それを言うんだったら、自分で投資しろ、となるから。
それでも自分で金を出さずに、他の誰かに対して「アニメ業界の給料問題をどうにかしろ」と言い続ける人はいるんだろうな……。
おっと、話がとんでもなく飛躍した。
話を戻そう。個人的な話だ。
あれだけクソミソ言っていた作家支援型サイトにアカウントを作った理由は…………率直に言って生活がつらいから。ずっとぎりぎりの生活。これが本当にシャレにならないくらい貧しいので……すみません、お金ください。……完全に物乞いだけども。
制作に2年を費やした『ProjectMOE2』が売り上げ部数がたったの13。完全な失敗作だった。この作品のために費やした時間とお金は戻って来ない。“次”に進みたくてもお金がなさ過ぎて……。
すでに予告している通り、9月頃には絵描き引退を決めている(あまりにも才能なさ過ぎたので)。文書きに戻る予定だ。
ああ、こういうと「じゃあ何のために支援するんだよ」ってなるのか……。それもそうだな。去って行く人の何に期待してお金を出すのかわからないか……。
私としては創作を諦めるつもりは全くなく、文書きを再開するつもりだけれども、残念ながら貯金は0。絵描きをやめてすぐに文書きとして作品を制作・発表というわけにはいかない。なにしろ収入源がなにもない状態だから、バイトからやり直し。貯金を作らなくてはならない。これでおそらく1年間は何もできない。今から「振り出しからやり直し」状態に考えただけでも目眩がする。
だから……どう表現しても物乞いにしかならないのか。
ごめんなさい。こういうことです。
同情をください。善意をください。未来への道筋を与えてください。私はまだ終わりたくないんです……。
ごめんなさい。お願いします。
一応、リンク貼っておきますね。
→FANBOX:とらつぐみ
えーっと7月1日現在フォロワーは……なんと2人!!
いや、びっくりだよ。どうせ0人だろうよ……と思ってたのに。嬉しいよ。Entyやファンティアはいくら作品を発表してもずっと0人だったのに。
やっぱりこういうサービスは人の多いところではじめるべきです。人の多いところで登録すべきです。
クソミソ言うつもりだったが、ほのかな希望が見えちゃった……。
んーでもあえてクソミソ言うね。
FANBOX、まずトップページが悪い。これだとそこで作品を発表している人を見付けづらい。そこにどんな作家がいるか、それをきちっと見せなくちゃいけない。BOOTHFestivalの時にも感じたが、こういう時のページ作りがpixivはものすごく下手。
もう1つ、記事構成だけど、文中に画像の貼り込みができない。
例えば「こちらのイラストを見てください……少し赤味が足されていますね」と文と画像を連動した説明がやりづらい。最初に画像をずらっと載せて「3枚目の絵を見てください」という説明の仕方はできるが、読む側に手間をかけさせてしまう。
私が引っ掛かっているのはこの2点……。でもこういう陳情って、どこに言えばいいんだろう?
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