元郵便局配達員が思ったこととしては
“郵便物を破棄しました“
ニュースを眺めていると、たまに上がってくる見出し。
通算14年ほど勤めた自分は、流石に破棄しようとまでは思ったことはない。
だけど、あの手この手でどうにか隠そうとする人は、残念ながら一定数いる。
結局見つかるんだけど、基本的にはお客様からの不着申告で発覚することが多い。
通常郵便の土曜日配達が無くなって、溜まった郵便物が負担になってるのでは?という人もいるけど、これはそこまで問題ではない。
今のご時世なので人手不足であることもあるけど、一昔前に比べると郵便物は減りまくっているから、これもそこまで問題とはいえない。
正直なところ「どの地域によるか」は大きいと思う。
つまり、ほとんどが環境に左右されていて、その環境と自分との関係を見なければ問題は必ずと言って良いほど再発する。
そう、時と場所を変えて。
自分語りになってしまうけど、ボクが心折れそうになった時期があったので、ちょこっとだけ書いておこうと思う。
月給制の契約社員だったボクは、登用試験に合格して正社員として勤めていた隣の郵便局へ行くことになった。
もともと正社員になる気はなかったのだけど、周りの方に後押しをいただいたこともあって、試験を受けることだけは続けていた。
ちなみに試験は何度か落ちている。
取り扱う郵便物の量は倍くらい、交通量は倍以上、担当するエリアは所属する班の中で激務な方だった。
おまけとして、欠員状態が普通(ひどい時は必要人数の半分以下)、毎日のように部長や課長からの喝(怒号にしか聞こえないやつ)が飛ぶ。
書類関係はごちゃごちゃしてて、ミーティング資料とかは山になってた。
残業しなかった日の方が珍しかった気がするし、唯一の楽しみがお昼ご飯の時。
激務の時は休憩時間削ってお昼食べないとかって話もたまに聞くけど、流石に外から帰っていないのだけは許されない場所だった。
仕事の流れ自体には慣れているとはいえ、諸々の環境が変わったことで緊張する機会が多かったけど、それを気にかけてか声をかけてくれる人がいたのは救いだった。
職場の変化、地域の変化、人間関係の変化、さらには給料の変化(手取りは8万くらい減った)によってナニカが徐々に蝕まれていったのは言うまでもない。
それでも郵便物を捨てちゃおうかなって思ったことはなくて、持ち帰ったとしても包み隠さず報告すれば何かと対策を考えてくれてた。
持ち帰ったら怒られるって言う人がいるけど、その職場にはたまたま自分に合わない人がいただけだろう。
ボクの場合は裏で何か言われていたかもしれないけど、自分の耳に入っていないのだから気にすることはない。
自分ができていないことは自分自身がよく知っているし、その思いは自分を苦しめていた。
そう、だから・・・
ボクは仕事へ行くのをやめた。
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