見出し画像

阪神タイガース2024 戦力外予想

阪神タイガースは投打ともに若手が多く、中心選手のほとんどが20代から30代前半で、伸びしろも残されたチームですが、もちろん新陳代謝は欠かせません。

現状、阪神の支配下は68人。
ここ数年、阪神はドラフトで最低でも6人は指名しており、今年も少なくとも6人指名した場合、6人は戦力外が出る事になりそうです。


また、助っ人外国人も4人しかおらず、再び5人制に戻す場合、その枠も空けなければいけませんし、トミージョン手術で育成契約となった小川一平や、支配下を目指す伊藤、松原、福島らの為に枠を残しておく必要がありますから、さらに戦力外候補は増えそう。

以上の事を踏まえ、阪神タイガースの戦力外予想を行っていきます。


まず始めに

戦力外はドラフトに向けた戦力整理


戦力外と聞くとネガティブな印象があり、実際、選手がチームを離れる訳ですから当然の感情です。

しかしチームとしては勝つために選手を見極め、そしてドラフトで指名する選手とを秤にかけてどちらに投資すべきかをシビアに見定める必要があります。

伸びしろのない選手よりも伸びしろのある選手の方がチームとしては期待値が高いですし、
やはり育てるべきはレギュラー選手ですから、レギュラー争いから外れた選手は新人選手よりも評価は落ちてしまうかと思われます。

戦力外なくして補強はできませんし、戦力の見極めもチームを強くする重要な要素だと思います。

戦力外予想

ではここから、戦力外について予想していきます。

・秋山拓巳

2020年、2021年は二桁勝利を収め、エースへの道を進んだかに思えましたが
ここ数年は2軍暮らしが続いています。
また、球速も全盛期の頃より数キロ落ちており、衰えが窺えます。

ファームでは若手の見本として苦言を呈するなど説教役を買って出るほか、ファームでローテーションを回し、投手運用を助ける働きも見せています。

しかし成績からして、今年限りとなってしまう可能性はありそうです。


・加治屋蓮

昨年は大車輪の活躍で51試合に出場し、防御率2.56
島本投手と共におもに火消しとして中継ぎを支えてくれました。
しかし今年はなかなか調子が上がらず、2軍暮らしが続いています。昨年の勤続疲労もありそうですが、今年で33歳で衰えが見え始めてくる頃。


阪神は今年、中継ぎ陣が心配で島本、岩貞、岩崎投手が不調で苦しいブルペン事情がありました。
これを鑑みて、ベテラン投手に見切りをつけて世代交代を進めていくかもしれません、立場は危ういのではないでしょうか。


・岩田将貴

20年ドラフト1位で入団した岩田投手は変則の左腕。左のワンポイントとして期待され、さらに今年は30試合以上投げて防御率2点台前半と結果を出しており、ファンからは勝ちパターンを期待されています。

しかし一向に1軍に呼ばれず、ファンの間では物議を醸しています。


和田2軍監督によると

「今年ずっといいもんね。左は本当に完璧に近いくらいに抑えてきてるので、上を目指すなら右対策」

また岩田投手は、

「数字上はいいですけど、まだ意図したボールが投げられていないので、それが1軍で投げられない証拠」

と語っています。
まだ独り立ちするには至っていないようですが、中継ぎの立て直しは急務ですし、育成に時間が掛かると判断されれば放出もあるかもしれません。


・片山雄哉

18年育成ドラフト1位で入団した片山選手は、貴重な左の捕手。
年齢は長坂選手と同じですが、1軍経験はほとんどありません。ファームでは捕手以外でも内野を守っており、打撃でもアピールしています。

しかし阪神は次の正捕手育成へ課題を露呈しましたし、29歳で1軍経験のない片山選手はキャッチャーとしてチャンスが与えられる事は少ないでしょうし、内野としてアピールするには打撃成績のハードルは高く、今季限りの可能性はありそうです。


・高濱佑仁

渡邊諒と共に日本ハムから移籍してきた高濱選手は右の外野不足を補う存在として期待されましたが渡邊選手とは明暗分かれ、2軍暮らしが続いています。

外野争いについても、高卒3年目の前川選手が活躍する他、2年目の森下選手もレギュラー争いでアピール。
また育成出身の小野寺、野口選手ら若手もいます。

高濱選手自体、ファームでの出場数は少ないですし、構想外となってしまう可能性は低くはなさそう。


・豊田寛

21年ドラフト6位で入団した豊田選手は社会人出身の外野手。
小柄ながらパンチ力がありますが、今年に入るまでほとんど1軍に出ておらず、気づけば27歳。
島田選手の1つ年下で森下、前川、小野寺、野口選手らと比べると決して若いとは言えませんから、厳しい状況にいるのではないでしょうか。

また、編成を見てみると外野手は右に偏っているので左の外野手を補強する可能性がある事からも構想外の可能性はありそうです。

・鈴木勇斗

21年ドラフト2位で入団した鈴木投手は桐敷投手と同期。
入団1年目からコントロールの悪さが目立ち、長い2軍暮らしが続いています。
ファームでは先発としてイニングを消化してくれる貴重な存在となっていますが、制球面の課題は改善されていません。


鈴木投手の場合は、戦力外というより育成契約の可能性があるのではと思います。
まだ入団3年目ですが、20年ドラフト3位の佐藤蓮投手は2年目で育成落ちしています。

コントロールが悪くても、ポテンシャルを見込まれて育成として生き残るパターンは少なくありませんし、鈴木投手もそうした可能性はあるのではないでしょうか。


まとめ


2023年、阪神は18年ぶりのリーグ優勝を果たし、日本一にも輝きましたが、その躍進を支えたのはドラフトでした。

そのドラフトの裏では多くの選手が戦力外、引退を迫られ世代交代が進みました。

やはり強いチームを作るには若手の台頭が欠かせませんし、限りあるポジションをどう分配するか、戦力の見極めは大事だと感じます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?