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都レンジャー工務店(手作りのものたち)

 私たち都レンジャーは東京都の園地・歩道施設の管理をしています。普段点検を行う中でベンチが壊れたら木で補強したり、倒木で道をふさがれたときはチェーンソーなどで処理をしたり、山道のぬかるみがひどい時は木や石を使って水を流すように排水整備をしたりなど、その作業は多岐に及びます。それらの作業をするためには様々な道具が必要で、道具を機能的に整頓できるよう工夫をしています。今回は父島の都レンジャー工務店(手作りのものたち)を紹介したいと思います。
 例えば都レンジャーが普段使っている車”レンジャーカー”には、毎回の巡視ですぐに使いそうな高枝鋸や電動ドライバー、ほうき、スコップなどの荷物を載せており、それらを効率よく載せるために車の上部に長物を取り付ける工作をしています。道具の倉庫では、すぐに使用したいものが取り出しやすいように専用の棚を作り、整理整頓できるようにしました。

ロゴマークの「RANGER」ステッカーが目印
レンジャー号には道具がいっぱい!

他にも都レンジャーが手作りしたものがいくつかあります。小笠原では、山を歩いた後に靴底を洗浄して外来の生物などを拡散しないようにしており、私たちは午前と午後で毎日2回は靴底を洗うため、簡単に洗浄ができるように不要な鉄パイプと木で作った靴洗浄器を使っています。洗った靴を干すのにも同じように作った干し場で干しています。

靴底の洗浄は1回巡視した後に行います

島という環境では欲しいものをピンポイントで手に入れにくいことがあるため、不要になったものなどを使って作れるものは自分たちで作っています。これからも都レンジャーの日々の活動がより効率的になるように楽しく試行錯誤してアップデートしていこうと思います。

倉庫の棚は、外来種であるモクマオウの板を組み合わせて作っています
手作りの靴干し場。小笠原の日差しであれば半日で乾きます