SATANIC CARNIVAL'23 DAY2 Vol.4【花冷え。〜10-FEET】Let The Beat Carry On!
SATANIC CARNIVAL'23 DAY2はもう久々の激しいやつに特化したフェスだったんで、ハイスタまで腰持つかな…と、20年前には全く思ったことなかった心配事を抱えながら朝イチからたくさんのLIVEを堪能いたしました。
今回は既に記事をあげたHi-STANDARD、LOW IQ 01&THE RHYTHM MAKERS、GUMX以外の自分が見れたバンドをそのまま見た順で。
花冷え。
朝イチのEVIL STAGEのトップバッター、花冷え。。
めっちゃ楽しみにしてましたこのバンド。女子4人のガールズバンドなのにサウンドが屈強なハードコアバンド顔負けの重低音ゴリゴリな音でして、このギャップを体感してみたかったんです。
ステージ前は屈強なPUNXたちが集って暴れてるんだけど、それを手玉に取るように掌握するVo.ユキナの肝っ玉すごい。
なんとメジャーデビューが決まったそうでSATANICのこのステージで初めて発表!お祝いムードとなったところで、さらに貪欲に攻めて行こうとする姿勢を表してか『Want to TIE-UP』がキてニンマリした!この曲好きなんだよねー。
ラスト前の『お先に失礼します』は今年リリースの新し目な曲だけど、すでにこのバンドにとってのLIVEアンセムになってるようなオーラを纏ってて有無言わさずヘドバンさせられました。
おもむろにユキナがステージから降りて観客最前列に飛び込んで歌いだす!
これ他のバンドのLIVEでもよく見るやつだけど、なぜかこの時はAIRJAM2011の Murphys Lowを思い出してました。
このバンド、10年後ぐらいにSATANICのトリとして帰ってくるぐらいデカくなってほしいよね。
ちなみに花冷え。も、次のGUMXもサタニックの前日にシングル曲をリリースしてたんで抜け目なくチェックしてのに、結局どちらもLIVEではプレイしませんでした。花冷え。の新曲『TOUSOU』めっちゃ良い曲だから聴きたかった…。
フェスで持ち時間限られてる場合、みんな知らない曲をやるよりかは、ある程度認知されてる曲をやるよねそりゃ。
GUMX
こちらにまとめました↓
G-FREAK FACTORY
残り10分ぐらいから最後の2曲だけ。
EVIL STAGEの一番後ろまで人がびっちり埋まってる。子連れのママさんが『ダディ・ダーリン』思い入れたっぷりに熱唱してたり、みんなもう食い入るように没入して聴いてて、オーディエンスの心酔っぷりがちょっと尋常じゃない。
バンド全体から醸し出される木枯し哀愁感がすごくて、確かに病みつきになりそう。
でももっとビビったのが最後の曲が終わってから茂木さんがステージに1人残り早口でマシンガンラップのごとく即興で語りだしたところ。場内の一番後ろにいたから何言ってんのかあんましちゃんと聞き取れなかったけど、マイクも離して地声で語りかけてて場内シーンとなってみんな聴き入ってた。
こういう超人的なパフォーマンスをこともなげに披露できる人間力とカリスマ性だなって改めて納得でした。
マキシマムザホルモン
待ってましたホルモン!
いつものスペースコンバインのSEから突如畳み掛ける『「F」』が反則すぎるんだけど、それ以上に反則だったのがラスト付近の上ちゃんのスラップベースね。音もさることながら大型スクリーンに映し出された上ちゃんの妖艶かつエネルギッシュな姿の相乗効果もあって、全てが別次元レベルで超絶カッコ良い…。
『ハングリー・プライド』初めて生で聴けたし、時間短い中で『便所サンダルダンス』や『ロッキンポ』、『メス豚』とかピンポイントで聴きたい曲聴けたの超嬉しかったー。
でね、ホルモンはやっぱMCも最高で
これ念のため補足すると、PIZZA OF DEATHが法人として独立する前、まだハウリングブル(ハイスタが昔所属していたマネジメント会社)のレーベル内レーベルだった時にハイスタ以外に初めて出したバンドがシャーベット。第二弾がHUSKING BEE(ちなみに第三弾がTHUMBで第四弾がSUPER STUPID)。なので実はめっちゃ細かくPIZZAに絡めた MCなんだよね。
くだらないことやってるように見えて実は結構奥が深い。こーいうところ、ナヲちゃんが言ってるようにオレらとなんも変わらんKIDSなんだなぁ…って嬉しくなるんだよね。
ラストは定番の『恋のスペルマ』で大団円。いっつもこの曲で感動させられるの、亮君にしてやられてる感あってなんかちょっと悔しいんだよなー。
SiM
後ろの方で見てたんですが、後ろのスペースがある空間だからこそ、みんな横に振り幅の大きいツーステップダンスしたり、フロアに四つん這いになってヘドバンしてたりとか、いろんな楽しみ方してていいなーなんて思ってました。
MCがわりとサディスティック比重高めで、たまに茶目っ気も垣間見せてファンを身悶えさせるやつ。
『Blah Blah Blah』と『KiLLiNG ME』の盛り上がり半端なし。途中「ギター弾けるやついるかぁ?」っつって指名された子がギター超絶上手いし、ステージ上の動きが違和感なくフィットしててむしろアレ絶対仕込みじゃん…って思っちゃうぐらい見事でした。
LOW IQ 01&THE RHYTHM MAKERS
こちらにまとめました↓
HEY-SMITH
Vo.&Gt.の猪狩がハイスタのI'M A RAT Tシャツキメてて気合い入ってる。あと髪型のせいなんだけど、たまに猪狩のシルエットがロン毛時代の若かりし頃の健くんにダブって見える時が何度もあった。
前半は激し目の曲を立て続けに投下してガンガン暴れさせて踊らせて。中盤はインスト曲で一旦落ち着かせてっていう緩急の付け方が腰が心配な身としてはありがたい。
そして『Goodbye To Say Hello』!!良い曲よねー(語彙力)。うん、良い曲だし、去っていった人へ語りかけてる曲だから余計に沁みる。
猪狩男泣きの独白を受け止めてたら締めの『I‘M IN DREAM』が体感3秒で終わった気がした。
10-FEET
SATANICの10-FEETお決まりの特効ボケ(確か2015年からやってるんでしょ。スペシャのSATANICスペシャル見てて知ってました)。これ10-FEETが面白いんだけど、毎度本気でボケ煽ってるPIZZAのスタッフもたいがいでしょw小慣れてきててもはやサクッと済ませてました 笑
もうなんの曲やったって絶対に満足しかしないバンドなんだけど、もはや異次元にズルいレベルなのが『第ゼロ感』。初めてLIVEで喰らって確信しました。
10-FEETって"泣き笑い"の概念が具現化されたようなバンドだと思ってて。
その"泣き"の部分には
①ブルーハーツやエレカシのような日本の王道ロックバンドの歌謡曲的
②FIRE BALLやMIGHTY CROWNのようなジャパニーズレゲエの義理人情的
③そしてハイスタやグリーンデイのようなメロディクパンクの疾走感的
"泣き"の3大要素とエッセンスが凝縮されてまして。
そしてそこに新たに『第ゼロ感』によって
④スラムダンクの"左手は添えるだけ的な泣き"
まで加わるという、手がつけられないモンスターと化してました。まだまだ行っちゃうわこの人たち。
締めに時間がない時の『RIVER』をほんとに3秒で叩きつけて去っていった。
レコ発ツアーやフェス出演のハードなスケジュールもあってTAKUMAの喉は本調子じゃなさそうだったけど、そんなことでは全く動じない横綱の貫禄見せられたLIVEでした。
Hi-STANDARD
こちらにまとめました↓
おまけ:桜井食堂
Dragon Ashのドラマー桜井さんプロデュースのお店。"ちょっと大人のバターチキン"を食したけど、いつも神保町でカレーの名店食い歩いてる私も唸らざるを得なかった中々の逸品でした。他のフェスで見かけたらぜひ!
というわけで朝イチの花冷え。からトリのハイスタまでもう感無量な1日でした。
何より最後までギリ腰持ったし!ほんと難波くんの言う通り「おっさんになるのも初めて」で全てがNEW LIFEだなって久々のパンクフェスで痛感しました。
でね、1日幕張地獄で過ごして改めて感じたことを僭越ながら。
Let The Beat Carry On
それはかって90年代にハイスタを筆頭にムーブメントが起きた"パンク・ラウドミュージックとストリートのクロスオーバーカルチャー"をPIZZA OF DEATHがずっと繋いでくれていた、ということ。それを今回SATANICの現場にいて体感できたんですよ。ほんと今更なんだけど。
※ちなみに90年代パンク・ミクスチャーシーンのクロスオーバーカルチャーについて、かなり昔に書いたのがこちら。
2つのステージの間にはファッションショップやライブペイント、写真展のブースが並び、屋外にはスケートコートもあった。LIVEではガチガチなルールがあまりなくてダイブもモッシュもOK。
楽しみ方はその人次第でかなり自由。音楽だけじゃなくストリートのカルチャーに触れられるちょっとヤンチャな大人の遊び場のような場所。これってAIR JAMだしあのカルチャーそのまんま。
そして何よりグッと来るのがこのカルチャーが上の世代から次世代に受け継がれていってること。
各ステージで熱いライブを見せてくれたバンドも、フロアで思い思いに楽しんでいたKIDSたちも、年季入ったAIRJAM世代からバリバリ油の乗ってる世代、そしてこれからを担うニュージェネレーションまで見事に各世代入り混じってた。
特定の世代の懐メロ最高!で終わらせず、新陳代謝を促進していってるところがカッコいいのよ。前向いてんの。
だからこそ花冷え。にはやっぱりトリとして戻ってきてほしいって切に思うし、仮にその時の朝イチトップのバンドの子が、
「ハイスタがトリだった時のサタニック、母親に連れられて来てました!ちなみにウチの母親、G-FREAKで『ダディ・ダーリン』熱唱してました!」
とか言い出したら泣くでしょ!?(やっすい妄想w)
最初にハイスタの3人が立ち上げて、90年代からこのカルチャーを支えてきたPIZZA OF DEATHだからこそできることだと思うし、こうして何年もこの場所を守り続けて、次世代へと繋いできてくれていることに今更ながら感謝しかないです本当に。
つまるところ『Let The Beat Carry On』!!!
PIZZA OF DEATHと横山社長!!!
ワタクシ一生ついてゆきます!!!
というわけでPIZZA OF DEATH現場トップのイッソンI.S.Oさん、その他運営スタッフの皆さん、素晴らしいイベントを本当にありがとうございました!
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