toramomo

好きなものは音楽(嗜好がPUNK、ROCKとかうるさい系寄り)、映画(嗜好がコメディとかB級スリラーとかバカ映画寄り)、読書(嗜好がサブカルとか文学とかボンクラ寄り)。

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最近の記事

漫画『正反対な君と僕』が完結した(泣)ので、作品中に散りばめられたB-BOYイズムについて語りたい

ついに最終回を迎えてしまった『正反対な君と僕』。 いやもう完璧な最終回…泣 『正反対な君と僕』は少年ジャンプ+で連載されていた青春ラブコメ漫画。本日配信の第65話で最終回を迎え、完結致しました。 脱力しながら読めて、他者を受け入れることを学べる作品『正反対な君と僕』は、高校生たちの日常の学校生活を、コミカルなタッチとテンポでやさしい眼差しをもって描いていて、マジでこの2-3年ずっと推しまくりの癒し作品だった。 少年ジャンプ+だと『チェンソーマン』や『ダンダダン』とかも

    • 映画『チャレンジャーズ』 ヒッチコックの名作サスペンスをがっつり発展させた人間模様映画

      映画『チャレンジャーズ』を観た。女性1人と男性2人のテニスプレイヤーが絡み合う奇妙な三角関係を描いた作品。監督はルカ・グァダニーノ、主演はゼンデイヤで、公開は今年2024年である。 1人の女性を2人の男性が取り合う的なよくある三角関係の話しかと思いきやそうではない。 作品を通してなんとなくうっすらと、ゼンデイヤ演じるタシが要になって男性2人の手綱を引いているような構図が見えてくるが、その構図が終盤ひっくり返って混沌としてしまうような展開が用意されている。 タシを単なるク

      • Hi-STANDARDの楽曲に注入されている"VANDALS感"とは?

        KEN YOKOYAMAの新作カバーアルバム『The Golden Age Of Punk Rock』は、90'sのPunk Rockにフォーカスしたコンセプトの作品で、カバーしているバンド数は16。 その16バンドの1つであるTHE VANDALSは、1980年結成の長いキャリアを持つ、カリフォルニアのPunk Bandだ。 VANDALSをあまり知らない方に入門用として最適なのがこちらのアルバム。1998年リリースの『Hitler Bad, Vandals Good』

        • 【KEN YOKOYAMA w/HONEST The Golden Age Of Punk Rock Tour @渋谷CLUB QUATTRO】 思い出を上書きしていくPunk Rock!

          KEN YOKOYAMA がリリースした、90's Punk Rockをピックアップするというコンセプトのカバーアルバム『The Golden Age Of Punk Rock』。このタイトルを冠したツアーが10/21、渋谷クラブクアトロ公演からいよいよスタート! 90年代にHi-STANDARDを筆頭にこの手の音楽を聴き漁ってきた人間にとって、今回のカバーアルバムはもう宝物みたいなもんで。そんな輝く楽曲たちを音源だけじゃなくLiveで喰らいたい!という想いで、おしゃれタウ

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          「もっと知ってもらいたい」という想いが詰め込まれた"ライナーノーツ"をもっと知ってもらいたい

          CDを買うとたまに付いてくる"ライナーノーツ"をご存知だろうか。 CDに封入されている歌詞カードや、歌詞カードとは別のペーパーや冊子に、その作品やアーティストの解説文が書いてあったりする。これがライナーノーツ。 最近このライナーノーツの存在が愛おしくなり過ぎてるので、少し長くなるがライナーノーツというものにフォーカスしてつらつらと書いてみたい。 きっかけは先日購入したKEN YOKOYAMAの新作カバーアルバム『The Golden Age Of Punk Rock』の

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          KEN YOKOYAMAの新作カバーアルバムのジャケが震えるほど最高なPUNK絵巻物である件

          フラゲ日まで10日を切って、自宅に届くのを今か今かと心待ちにしているKEN YOKOYAMAの新作カバーアルバム『The Golden Age Of Punk Rock』! あえてオールディーズやポピュラーソングではなく、生粋のPUNKバンドが同世代のPUNKROCKだけをカバーするという、もはや愛しか感じないコンセプト!90年代PUNKを愛するワタクシまだ音も聴いてないのに既にブチ上がりまくってる次第。 で、今回ここでフォーカスしておきたいのは、とにかくこの作品のジャケ

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          『家が好きな人』 それぞれのゆるいつながり。お気に入りのもの。移りゆく時間。

          朝起きて一歩も外に出ずとも、誰にも干渉されずに自由気ままに過ごせるパーソナルスペース。それが家。 休日に猫と遊んだり、おやつ食べてコーヒー飲みながらマンガ読んだり、映画観ながら家でまったりしてる時間って、いいよね。 そんな自宅大好きな人ならもう愛さずにはいられない作品がこちら。 『家が好きな人』 井田千秋『家が好きな人』は漫画のような絵本のような、もしくはその中間のような、オールカラーのイラスト集。5人の登場人物が自分の家で過ごす日々の何気ない生活にフォーカスしたオムニ

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          漫画『ふつうの軽音部』 "ふつうじゃなさ"を超越する神作品

          学校の文化祭シーズンなこの時期。受験生である子どもと一緒に、去年ぐらいから各志望校の文化祭に出かける機会が増えている。 校内の受付でプログラムをもらうなり、まず真っ先に確認するのが軽音部のLIVEスケジュール。 子どもはあんまり気乗りしてないのに、「2バンドだけでいいから!」と(そこは1バンドじゃないw)、無理やり一緒に暗がりの音楽室へ足を踏み入れる。誰のためにこの文化祭に来てるんだっけか…?と一瞬思うが、そんなことはもうどうでもいいのだ。 自分が高校生の頃はハイスタや

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          AIR JAM'98から26年。ハイスタのSET LISTの謎がいちおう解き明かされる。

          ちょうど1年前に、AIR JAM'98のHi-STANDARDのSET LISTについてこのような記事をアップしました。 ネット上に出回っているAIR JAM'98のハイスタのSET LISTに対する違和感。それが発端で書いた記事なんだけど、今回はこれの続き。 ちなみに"ハイスタのSET LISTの謎"とは、当時現場では演奏されていたはずのエルビス・プレスリーのカバー『CAN'T HELP FALLING IN LOVE』がネット上にあるSET LISTに含まれていないこ

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          映画『インサイド・ヘッド2』 すべての感情がここに 音をたてすべり込んだ

          いろんな感情といろんな思考がめちゃくちゃ刺激される、ピクサースタジオ最新作でした。 母ヨロコビの成長物語まず最初に思ったこと。 『トイ・ストーリー』が友だちを絶対に見捨てないという"社会性"を教える父ウッディの物語なら、『インサイド・ヘッド2』(と1)は経験する全ての出来事と、そこで生じる感情をありのまま認める"受容"を教える母ヨロコビの成長の物語だった。 『トイ・ストーリー』のくだりが唐突で意味わからんと思われるでしょうから、今から11年前に別のブログに書いたこちらの

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          映画『時々、私は考える』と、"見た映画を後から思い返す"ことについて。

          映画を見終わったときに、「よくわかんなかったな…」「イマイチだったな…」って感じたとしても、後からその作品のことを思い返しているうちに「いや、わりと好きかも…」とだんだん思えるようになることがある。さらに何度も思い返しているうちに、その作品が愛おしくなっていく。もはや忘れがたく感じられて、抱きしめたくなったりする。 この『時々、私は考える』では劇中、主人公フランが、見た映画に対してまさしくそのようなプロセスを辿る。 そしてそのフランのプロセスを、実際に我々観客が後からこの

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          橋本絵莉子の『やさしい指揮者』を聴いて考える、ツネちゃん(Hi-STANDARD)が叩くカウントについて。

          元チャットモンチーのえっちゃんこと橋本絵莉子の最新ソロアルバム『街よ街よ』に収録されている『やさしい指揮者』。 この曲にはハイスタのツネちゃん(恒岡章)のドラムの音が使用されている。 まさに『やさしい指揮者』のごとく、ツネちゃんの穏やかで寄り添うようなやさしいビートを聴くことができる。 ツネちゃんはチャットモンチー時代からソロまでえっちゃんのサポートドラマーを長年務めていて、本作にも参加予定だったそう。 その辺りのいきさつはアルバムの特設サイトに載ってるえっちゃんのイ

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          RED HOT CHILI PEPPERS @東京ドーム 夢のHigh Tension!!!

          のっけからイキナリなんだけど、、 ジョン・フルシアンテが戻ってきた最強布陣のレッチリのLIVEを喰らってみての結論。 そんな大黒摩季的、夢のHigh Tensionな境地に至ったのであったw 先日5/20(月)、レッド・ホット・チリペッパーズのワールドツアー@東京ドーム公演2日目に行ってきたんだけど、マジであの4人が出す音は合法トリップなやつだった。そのせいでいまだにずっと頭アホんなってまして、まともなレポとか書ける気がしない。 なので振り返ってパッと頭に浮かんだこと

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          グラフィカルなセンスが爆発してる都市・台湾台北!

          いや〜台湾最高! もう台湾メシ、なに食っても美味くて、1日3食どころかリアルに1日7食ぐらい行けちゃう!病みつきになる魔都・台湾台北! でね。今回台湾に初めて行ってみて(台湾メシの美味さ以外で)強烈に感じたこと。 それは、台湾ってどこもかしこもグラフィカルなセンスが爆発してる場所なのだってこと。 個性的な看板がいたるところにどういうことかというと、台湾の街角を歩いてると、立ち並ぶお店の看板がこれでもかってぐらい目に飛び込んでくる。 これら一つ一つの看板を見てると、各

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          NOFX THE FINAL JAPAN TOUR w/Hi-STANDARD@横浜ベイホール そしてそれぞれの旅は続く…

          かって90年代に欧米各地を一緒にツアーして世界中のPUNXを熱狂させてきたNOFXと Hi-STANDARD。 ハイスタはNOFXとFAT Mikeによってフックアップされ世界に紹介された。更にそこから日本に逆輸入する形で一大ムーブメントを巻き起こす。 ハイスタが海外ツアーを通じて繋がったバンドやFAT WRECK COHRDS所属のバンド達は、ラウドで速くてとんがったサウンドに飢えてた当時の日本のKIDS達にとって恰好の餌食だったw つまり90年代以降にPUNK RO

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          ハイスタ版『I'M A RAT』はNOFXが仕掛けた「俺ならこう歌う選手権‼︎」だった説 & Fat Mikeの即興メロディについて

          来週から始まるNOFXのラストジャパンツアーを前に、突如リリースされたNOFXバージョンの『I'M A RAT』。 昨年4月にリリースされたHi-STANDARDバージョンの『I'M A RAT』の魅力とは異なる、鮮やかに流れるように展開していく、当たり前なんだけどノーエフだなぁ…としか言ようがないメロディラインと旋律。エモめのイントロがあって、「Ah〜Ah〜」のコーラス1回多くて、最後にピアノの音が入ってたりと、ノーエフならではの変化のつけ方と魅力が感じられちゃう。 そ

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