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NOFX THE FINAL JAPAN TOUR w/Hi-STANDARD@横浜ベイホール そしてそれぞれの旅は続く…

かって90年代に欧米各地を一緒にツアーして世界中のPUNXを熱狂させてきたNOFXHi-STANDARD

ハイスタはNOFXとFAT Mikeによってフックアップされ世界に紹介された。更にそこから日本に逆輸入する形で一大ムーブメントを巻き起こす。

ハイスタが海外ツアーを通じて繋がったバンドやFAT WRECK COHRDS所属のバンド達は、ラウドで速くてとんがったサウンドに飢えてた当時の日本のKIDS達にとって恰好の餌食だったw

つまり90年代以降にPUNK ROCKに心を鷲掴みされた人間は必ずどっかでNOFXとハイスタの影響を受けていると言っても過言ではない。自分も典型的にこの流れで育ってきた輩。

今回いよいよ解散してしまうNOFXのTHE FINAL JAPAN TOUR には、そんな経緯からもわかる通り当然のようにHi-STANDARDが帯同する。もちろんNOFXの日本ツアーが発表された時点で絶対そうだろうなと思ってた。

99年にNOFXが来日した時に、絶対ハイスタが対バンするはずだって狙って的中させた実績を活かして、今回もハイスタ帯同の発表前から狙ってました。
※パンクスプリングは日程合わずで泣く泣く見送り。大人やってれば色々あるもんです 泣 行かれた方のレポを楽しみに待つ!

NOFXの最後の日本ツアーをこの2バンドが周るのは、90年代から長年PUNK ROCKを愛してきたKIDSにとってこれしかあり得ないという確信の展開であり、これ以上ないクライマックスなのよ。

ということですんげぇ前置き長くなっちゃったけど、ツアーとしてはファイナル公演である横浜ベイホールにてNOFX最後の勇姿を見届けてきました。

ちなみにNOFXのLIVEを観たのは99年の赤坂BLITZ公演と、2001-2002年ごろにFAT WRECK CHORDSの若手2バンドぐらいを連れて演った今はなきZEEP TOKYO公演の2回。20年以上ぶりのNOFXのLIVEだった。

※尚、完全に記憶だけで書いてますんでMCの内容とかはあくまでニュアンスだし、MCしてた箇所が実際とは相違あるかもしれませんが悪しからず。


まずはオープニングアクトのHi-STANDARD

開演時刻を少し過ぎたところで、場内に鳴ってたBGMの音量がグワーッと上がって暗転。いつものSE『Go For It』とともに健くん、難波くん、ZAXの3人が登場!

健くんがおもむろにギターをかき鳴らす。ZAXの軽快ながらも芯にビシバシくるドラミングからフロント2人が合わせる『Maximum Overdrive』のイントロになだれ込む!

のっけから場内ダイバーの雨あられ!2番ド頭の難波くんのベースがいつも以上にブリブリ鳴ってて超カッコいい!

健くん:NOFXとのツアーはさ、今日がこれで最後なんだよ。
難波くん:いままでノーエフにいろんなところに連れてってもらったよね。でも旅はまだまだ続くぜ。

からの『Endless Trip』

おぉ!96年のNO USE FOR A NAMEと周った北米ツアーの時に作られた曲(だったハズ)。ハイスタのツアーといえばこの曲。健くんの「Uh~」のコーラスと難波くんの「I Feel Freedom~」が絡む旋律がストレートに届いてきてぶわーっと鳥肌が立つ…。

難波くん:春だろうが何だろうが関係ねぇー!!

からの『Summer Of Love』

難波くんが両手で「飛べ飛べ」とジェスチャーするんで全オーディエンスがジャンプジャンプ!歌も演奏も完ぺきにタイトでグルーヴがとんでもない!手ごたえがあったのか、曲終わりにZAXが力強く立ち上がって渾身のガッツポーズ!!

難波くん:NOFX解散しちゃうんだよね…。あぁぁぁぁ泣
健くん:ほんと「NOFX」って単語言うだけで泣きそうになるよね。ノーエフェ…あぁぁぁぁ泣
難波くん:笑
健くん:気を取り直してさ。ノーエフェ…あぁぁぁぁ泣
難波くん:笑
二人:(袖にいるMikeに向かって)You are Punk God! We Love NOFX!
二人:(オーディエンスに向かって)カモンNOFXコール!ノーエフエックス!ノーエフエックス!…

『Start Today』に続いて

難波くん:10代いるか?20代は?30代?40代?50代?世代なんか関係ねーんだよ!

なんて言うからてっきり『All Generations』演るかと思ったら『Teenagers Are All Assholes』だった!デンデケなイントロがいつもよりも長い!健くんがいつも以上に自由にギターを歪ませるスペシャルバージョン!

曲終わりに

健くん:10代もう一回手上げてくんねぇか?
    アァァァァァス ホォォォォォル! 猛爆w

コラコラw

そして『Wait For The Sun』!

はいキタこれ!

Mikeがハイスタの曲で最もお気に入りと公言してる曲。当然のように袖からMikeが出てきて難波くんと一緒にコーラス!

この光景。

やっぱりどうしたって思い出すのがAIR JAM2011

この横浜ベイホールからほど近い場所にある横浜スタジアムでハイスタが活動休止から復活したあのライブ。もう13年も前か。あの時もME FIRST & THE GIMME GIMMESで出演した後のMikeがおもむろに乱入してきて難波くんと一緒に歌い出したのエモかったんだよなぁ。Mikeハイスタのこと好きすぎだろ…。

もはや難波くんがこれ言ったら一瞬で次に何の曲演るかわかるセリフランキングダントツ1位の

「光がないなら自分が輝け!」

もちろん『Stay Gold』

OLD KIDSだろうが関係ない。この曲が鳴った瞬間すべてが輝くのだ!

難波くん:マイクからもらった曲やるよ!

『I’M A RAT』

歌いだしちょっとうまくいかなくてやりなおしたのご愛敬!

Mikeが再び乱入し、リードボーカルをとるハイスタ×FAT Mikeバージョン!Mikeが歌ってるからか、難波くんが健くん側のマイクでコーラスを歌う!難波くんのコーラス聴けるのレアかも!

ラストの「Im a Rat~」のとこ、4人でそれぞれ目くばせしながらタイミングを合わせつつもMikeの即興メロディがさく裂してた!

これね↓


オーディエンスから「旅しよう!」って言われて

難波くん:そうだね旅しようぜ!山とかさ…
健く:いや!ちょっと待って!旅ってそっちの旅!?いやNOFXは解散しちゃうけどそれぞれの人生の旅は続く的な…そっちかと思ってたら、「山が…」とか言い出しちゃうからw

難波くんのこーいうの大好物w

「いつだって始めようぜ!」と難波くんの掛け声と共に『Another Starting Line』

去年のSATANIC CARNIVALでZAXもこの曲を一度演ってるからか、全体の落ち着きや安定感が段違い!

健くん:パンクロックに出会ってさ、MikeやNOFXやFAT WRECK CHORDSに出会ったおかげでこうしてここまで連れてきてもらえてラッキーだった。
難波くん:健くんに出会って、ツネちゃんに出会ってね。
健くん:そうだよね、難ちゃんに出会えて、ツネちゃんとも出会えて、、ツネちゃんはいなくなっちゃったけど、こうしてZAXもいてくれて。
難波くん:ZAXがいなかったら今こうしてNOFXとできなかったもん。

周囲の支えてくれている人に捧げる『Dear My Friend』

ツネちゃんのドラムがとにかく圧巻だったこの曲だけど、ZAXのドラムもまた圧巻!

そしてラストはまさかの『Sunny Day』!!!

ウォー!熱い、熱すぎる。まさかの選曲で狂喜乱舞したマジで。

ちなみに日本ではこの曲はミニアルバム『Last Of Sunnyday』に収録されてるんだけど、海外でリリースされたMikeプロデュースのFAT版『GROWING UP』には、Mikeからこれも入れようと言われて新録バージョンで収録されている。

まぁそんな経緯は置いといても、ハイスタ最初期からあるこの曲をNOFXとのツアーファイナルのラストに持ってきたハイスタの心意気に胸が熱くなりまくりだった 泣

『Sunny Day』の怒涛のアウトロを全身で受け止めて、あっという間にハイスタのライブが終わってしまった 泣


いやー、やっぱりハイスタは世界最強。

特に1000人キャパのハコで演奏するハイスタの無敵感は尋常じゃないって心底感じた。スタジアムや大きいホールで演ってるハイスタだってそりゃもちろん無敵なんだが、いつも以上にハイスタの音が鼓膜と全身にビビッドに伝わってきて震えた。

ZAXに惚れた…

そしてMCでも言ってたけど、ZAXがサポートしてくれたから、こうして俺たちOLD KIDSがNOFXとハイスタの最後の邂逅を拝むことができた。ZAXに頭上がらないよ。ZAXの漢気に感謝。

難波くんがラジオで言ってたところによると、ZAXと難波くんのリズム隊は去年の9月ごろから2人でスタジオ入ってずっとトレーニングしてたらしい。そんなに前から…。THE BONEZというメインのバンドだけでもキャパシティパンパンだろうに、ましてやハイスタの看板背負って人前に出て叩くのどんだけすごいことか。今回マジでZAXのカッコよさに惚れた…。

続いて本日のメインアクトNOFX

でね、今回ハイスタはいつもどおり撮影NGなんだけど、NOFXは撮影OKなのよ。なのでみんな動画や写真いっぱい撮ってて、ネットにもたくさん上がるはずなんだよね。だから俺は別に撮らんでも、いつでも動画見れるだろうってことで完全に肉眼オンリーの脳みそに焼き付けるスタイルで臨んでみました。

なので主観全開でNOFX観てて感じたことを箇条書きで挙げていこうかなと。


◆オープニングは何とな~くメンバーがゾロゾロでてきて何とな~く始まる!「日本でパンクなバンドはブルーハーツとハイスタだけだ」みたいな嬉しいこと言ってくれたり、ゆるっとしばらく喋ってからおもむろに演奏始め出すとビシッとタイト!この感じがマジでNOFX!

◆Hefeが若い時よりも若い!

◆誰だかよく知らんけどNOFXファミリー&クルーがステージの後ろとか横に普通に出てきててノッたり一緒に歌ったりしてる!この雰囲気がいかにもアメリカンな PUNK ROCK SHOWという感じで逆に良い!

◆序盤の『Leave It Alone』(通称ダナナ)、『Bob』『Stickin in My Eye』の3連打に一回まずぶちのめされる!特にダナナはイントロ始まった瞬間マジで失禁したかと思うぐらい電流走った!逆に『Stickin in My Eye』のイントロで鳴る「ポワーン」っていう音に、後ろのNOFXファミリー&クルーが一斉に同じ振り付けで合わせてたのが謎だったw

◆何の曲か覚えてないが、Mikeが歌うパートをぜんぜん歌わずにオーディエンス煽ってるときに、すかさず代わりに歌ってフォローするMelvinが超素敵だった!

◆何の曲が覚えてないが、一回だけHefeとMelvinが2人同時にトコトコ横歩きしてポジションチェンジしてたとこめっちゃ可愛かった!(全然脳みそに焼き付けられてない)

DANCE HALL CRASHERSもめっちゃ聴いてたから(『HONEY, I’M HOMELY!』『PURR』あたり)、Vo.のKARINAがゲストボーカルで来てたのめっちゃうれしかった(ハイスタとも96年に日本ツアーを周った仲)。『All Outta Angst』が最高にキャッチーだった!

◆KARINAが歌だけじゃなく、『Eat The Meek』の時にシンセで裏のリズム入れてたり、GOLD FINGERのギター(この記事トップの画像に写ってる人)も来てて、『180 Degrees』(だったはず…)で熟練のスチャスチャギター聴かせてくれてゲスト陣の音楽面でのサポート流石だった。

『I'm Telling Tim』の最高にスリリングなコーラスの旋律は永遠としか言いようがなかった!

◆西海岸PUNKのレジェンドとしてNOFXと肩を並べるRANCID
への敬意を『 Radio』で示しつつ、あとを託してる感がグッときて胸アツだった。そしてこっから『Linoleum』へなだれ込む展開は反則!

『Linoleum』は、曲そのものがもはや永遠としか言いようがなかった!中3の頃初めてNOFXで聴いたのがこの曲で、瞬時にあの頃に引き戻された。時空を軽く超越してた!

◆ドラムのSmellyがMikeにちょいちょいスティックを投げつけるという悪戯を繰り返しており、一応大人の対応してたけどちょっと嫌そうなMike(だってあれ普通にめちゃくちゃ痛いっしょ!?)。でもアンコール前にドラム台のところで2人でアンコールの打ち合わせしてグータッチしてる信頼関係ばっちりな2人が素敵だった。

『Soul Doubt』の切れ感、タイト感が尋常じゃない。『White Trash,Two Heebs and a Bean』(通称腹ジャケ)のトップを飾る切り込み隊長を終盤に持ってくるのずるい。

◆なんだかんだ『Champs Elysees』が一番盛り上がる!あとこの曲収録のアルバム『So Long & Thanks for All the Shoes』(通称ナポリタンアイス)が最も好きなのでこの作品から数多く選曲してくれて大満足!

『The Separation of Church and Skate』の終盤、フロント3人が入れ替わり立ち替わりにボーカルを取るところの攻撃力が尋常じゃなかった。あとラストのドラムの締めがTHE CLASH『Tommy Gun』スタイル!

◆オーラスの『Kill All the White Man』が彼らなりのお別れの1曲のように思えて、そのブラックユーモアのセンスがいかにもNOFXだった。

◆過去に2回観てるNOFXのライブでMikeが必ずやっていた「しーっ」ってオーディエンス静かにさせといて、おもいっきりマイクロフォンに「ブーッ!」って大音量の屁を響かせるやつwやるかな?と思ってたのに全然やってくれなかった。そこは人として成長してたw

◆全曲終了後のステージ上での写真撮影時、後ろでMikeがSmellyの脇の下にスタンドマイクを近づけて、そこにSmellyが脇の下に手を挟んで動かしてアノ音を鳴らしてたのまじでおバカwさらにその脇に挟んだ手をMikeに嗅がせてたとこまでワンセットでおバカw(褒めてます)


ということで、基本おバカで緩いんだけど、音が鳴った瞬間ビシッとタイトで超絶PUNKというNOFXのAtittudeは1ミリも変わらないままだった。こっちが解散だっつって湿っぽくなってるのがアホらしくなるぐらい最高にPUNKな4人組だった。

NOFX本当に解散するのか問題

こんな最高なライブをカマされたらどうしたって思うのが、

本当に解散しちゃうんだろうか…?

ってこと。上に記した通り、NOFXって互いの信頼関係バッチリなまさにファミリーじゃん。

解散目前のこのタイミングであっても「It’s My Job to Keep Punk Rock Elite」であり続けてた。

これで本当に解散するなんて思えるわけないじゃん。

まぁこんだけ2年もかけていろいろなところにツアー周って、ハイスタはじめ世界中のPUNKバンド巻き込んでるわけだから本当なんだろうけど。でもやっぱり信じられない。信じたくない。

こうなったらさ、別に辞める辞める詐欺でもなんでもいいから、解散した次の日に再結成したっていいし、名前変えてこの4人でバンドやりまーすでもいいからさ、とにかくやってくれよ。NOFXやMikeならやりそうじゃん。やって顰蹙買うどころか、Oh!Crazy!ってむしろ褒め囃されるのがPUNKの良いところじゃんw

それこそオリジナルパンクのアイコン、SEX PISTOLSだって2回ぐらい再結成してんだから。プロレスラーの引退とPUNKバンドの解散は信じちゃいけないってことで全然いいからw

でもまぁ、本当にこれで見納めになったとしても、一生忘れることない極上のPUNK ROCK SHOWを堪能させていただきました。

NOFXとハイスタのツアーにまつわるあるエピソード

そして最後に、改めてNOFXの解散前にこうしてNOFXとハイスタがツアーを一緒に周れたこと。これ本当に良かったなぁって。

これもラジオで難波くんが喋ってたとあるエピソード。

2000年にNOFXがオーストラリアにツアーするとき、「ハイスタも一緒にどうだ?」とNOFXに誘われていたらしい。

オーストラリアはPUNKが盛んで、当時世界中で評価を高めていたハイスタがオーストラリアを周ればもう1段加速度つくなという手ごたえもあったんだと。でもご存知の通りハイスタは活動休止してしまうタイミングだったからキャンセルせざるをえなかった。それが申し訳なくて当時難波くんが単身オーストラリアまで行って直接Mikeに謝ったのだそう。

だから最後にこうしてNOFXとハイスタが一緒にツアーを周れたことは、ハイスタにとって本当に念願だったはず…。

90年代から続くこの2バンドの旅路に一区切りついて、こっちが勝手に万感の思いで胸が一杯だよ…。

最後の最後にとてつもなく素晴らしいGIFTをありがとうNOFX。

PUNK ROCKが好きで本当に良かった。

そしてこれからもNOFXの音は残るし、それぞれの旅は続くしね。

↑ZAXとSmellyがツネちゃんのI'M A RATアナログちゃんと持ってて泣いちゃう!!!

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