スーパー育てにくい子が教えてくれたコト 2
まずは、彼女が生まれた時を振り返ってみる。
いつまでも泣き止まない赤ちゃん
彼女を出産したのは、この辺りでは評判の良いわりと大きな産院。
出産後24時間は預かってもらえて、その後は母子同室という決まりだった。
無事に出産を終え、1回目の授乳タイム。
何人かのお母さんたちが一斉に呼ばれ、それぞれが授乳する。
私は二人目ということもあり、それほど苦労することもなく授乳できた。
…はず。
なのに、彼女は、いつまでもくらいついて離そうとしない…
周りはみんな、飲み終えると眠ってしまう。
なのに、彼女は私から離れると、大泣きしてしまう。
どうしよう…
周りと同じようにできない。
当時の私には、そのこと自体がすでに大きなストレスだった。
看護師さんが、
「足りないようならこちらで足しますから」
そういって、連れて行ってくれた。
帰り支度を終えて、自室に戻るときに通りかかった新生児室を覗き見ると、おなかいっぱいになって、満足そうにすやすやタイム。
うちの子だけずーーーっと泣いたままだった。
翌日、赤ちゃん用ベッドに入れられた彼女は、私の部屋に連れてこられた。
定期的にくる授乳タイム。
相変わらず離れようとせず、うとうとしてくれて、チャンス!とベッドに戻そうとすると、すぐ泣いてしまう。
そんな状態がずっと続き、ほとんど眠れずに過ごした入院生活だった。
正直、すでにぐったりだった。
それでも、家に帰れば環境に慣れて、寝てくれるだろうと思っていた。