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【税理士 院免】まず揃えるべき本

どうもとらまるです。2025年になりまして、来年度の予定が少しずつ決まってきた方も多いかと思います。3月ギリギリまで院免で悩む方も出てくるでしょうし、来年以降目指す方向けに、第一歩としてそろえた方がいい本を紹介します。



【準備編】志望大学院が決まってない人用

院免を受けるか受けないか、で迷っている方もいらっしゃるかと思います。会計職大学院について広く書かれている本があります。大学院で何をするのかであったり、実際の大学院についての概要も記載してあります。なぜか2020年度版が最後となっているのですが、参考にはなるかと思います。

会計専門職大学院に行こう![2020年度版]

目次
巻頭特集 アカウンティングスクールの研究者教員からのメッセージ
アカウンティングスクールで学ぶメリット(インターンシップ教育;奨学金;リカレント教育)
アカウンティングスクールって何?(もっと、知りたい!アカウンティングスクールの詳細;アカウンティングスクール選びのチェック・ポイント)
各大学院の概要(北海道大学;東北大学;千葉商科大学;青山学院大学;大原大学院大学;明治大学;LEC会計大学院;早稲田大学;関西大学;関西学院大学;兵庫県立大学;熊本学園大学)


【基礎編】税法を浅く広く学ぶ用

院免受験の際には、研究計画書や志望理由書を書く必要があります。税法を学んだことがある方はごく少数だと思いますので、まずは基礎から勉強する必要があります。まずは入門書をそろえましょう。どこの大学院の説明会に参加しても「基礎として入門書を2,3冊程度読んでいればよい」と聞くので、まずは下記の2冊がおススメです。

なるべく分かりやすく網羅的に書いてある本がよいです。この段階では試験勉強のように何かを暗記したり、計算式を理解したり、そこまでは必要ないです。大事なのは研究計画書などを書くにあたって「興味のある税法は何か」を知るということです。おススメの読み方は最初の方の、税金と法の関係を理解してから、自分の興味のある税法を読むといいと思います。ですからいきなり、消費税や相続税から読んでみるのもいいと思います。

基礎から学べる租税法 第3版 (基礎から学べるシリーズ)

租税法界では著名な、青山学院大学の木山先生の著書です。

租税法入門 二十訂版

図書館で見つけましたが、読みやすく網羅してあって初学者向けかと思います。


【応用編①】研究計画書・税法論文の書き方用

実際に研究計画書を書くために「何を」「どう」書くのかという、構成と内容についてです。入試の研究計画書において「何を」書くのかは大学院から指定がある場合がほとんどかと思いますが、何冊か読んで修論作成も見据えてイメージを作っておくと良いかと思います。

教えてみき先生! 税法論文ってどう書くの?

まず全員が悩む、テーマの決め方、判例の調べ方・読み方、言葉遣い、参考文献のつけ方、など書くために必要なことが書かれています。無論、研究計画書にも応用できるので読んでおくとよいと思います。

租税法修士論文の書き方

1冊目よりレベルが上の書物ですが、書き方においてはこちらも参考になります。

大学院に合格できる! 研究計画書 書き方実践講座

研究計画書は院免大学以外に、例えばMBAにも必要になったりします。「一般的に研究計画書はこう書く」ということから学べ、サンプルもあるので非常に役に立ちます。実際に書き始める時はこちらを参考に書き進めるとよいかと思います。


【応用編②】研究計画書・志望理由書の作成用

応用編とはいえ、研究計画書や志望理由書の作成にあたっては必須の書物になります。初見だと理解しがたいこともありますが、別の本やググりながら学んでいきましょう。

租税判例百選〔第7版〕: 別冊ジュリストNo.253

テーマ決めに必須の書物です。大学院に入ればどのみち買わされるところもあるようですし、あらかじめ手元にあって損はありません。ただ初見だと何を言っているか分からないので、次の書物で判例をどう読むのかも併せて読むとよいと思います。

「税務判例」を読もう! ―判決文から身につくプロの法律文章読解力

判例百選を読み進めるためにセットで読んでいました。こちらは分かりやすいので、これを読んでからは判例百選が読みやすくなりました。

租税法 第24版 (法律学講座双書)

必須中の必須中の必須です。これも大学院に入ると強制的に買わされるシリーズですし、そもそもこれがないと研究計画書が書けないです。自分の興味のある税法、それに関する判例、関連する参考文献、など非常に詳しく書いてあります。とんでもなく分厚いので自分の読みたいところだけ読む、辞書的な使い方なのかなと思います。

ケースブック租税法 第6版 (弘文堂ケースブックシリーズ)

こちらは各税法において重要な判例が記載されています。テーマ決めや研究計画書の中の「先行研究」のパートで使えます。


おわりに

最後までご覧いただきありがとうございました。まだ何も手元にない方向けに書いたので盛りだくさんになってしまいましたが、新しいものを勉強するにあたっては初期投資は必須です。今回紹介した本やその他の本もそろえると5万円近くの出費になるかもしれませんが、税理士になれば余裕で元が取れると思うので必要経費だと思ってそろえることをおススメします。がんばりましょう!


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