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スピッツ「恋のうた」 昨日よりも明日よりも 今の君が恋しいから
ああ、スピッツ初期の歌なんだろうなあ・・・という感じがしますね。
表現がものすごくストレートです。今の草野さんの歌詞とは隔絶の感があります。
ただ、こちらも好きなんですけどね。
「恋の歌」は、アルバム「名前をつけてやる」(1991年11月25日リリース)の10曲目。このころ、私はスピッツの存在さえも知らなかったなあ。1991年と言えば、大学1年か。この頃のスピッツの楽曲と出会えるほどの音楽好きでもなかったか・・・。後のロビンソン、チェリーに続いていくための道程だとして見ると、非常に面白いかもしれません。
ライブでは、草野さんが左手に何かを上下に振りながら、歌っているイメージがありますね。一度だけ、2017年の香川県のテアトロンの開放的な会場で、この曲を聴いたことがあります。
あれ、何持ってるんだろう・・・。ウィキペディアによると、シェイカーを振っていると書いていますね。
歌詞を見ていきます。
「おさえきれぬ 僕の気持ち おかしな夢ばかり見てさ
だけど ここに 浮かんでいる 君の頭の上にいる」
おかしな夢ばかり見てさ、あたりで思春期の少年が恋する青臭さのようなものが盛り込まれていますね。
「昨日よりも 明日よりも 今の君が恋しいから」
今の草野さんには、この歌詞は書けませんね。書けたとしても、発表しませんね。たぶん。
サビは
「君と出会えたことを僕 ずっと大事にしたいから
僕がこの世に生まれてきたワケにしたいから」
きれいで、ストレートな表現が続きます。後のスピッツにたどり着いたからこそ、この初期のアルバムが生きてくるというか・・・。「ああ、こんなにも違うんだ」「でも、この歌たちの先に今のスピッツがいる」って、しっかり分かるというか。
ウィキペディアによりますと、この「恋のうた」は、スピッツがパンクロックから現在のスタイルに転向するきっかけとなった曲とあります。草野さんがアコースティックギターで作曲した初めての曲だということです。
後のスピッツの歌詞とは大きく異なるように感じますが、今のスピッツに至るための途中過程、さらには絶対に欠かせない曲だとなると、ファンにとっても、大切な曲なのですね。
今の草野さんにもこんな曲をもう一回書いてもらいたいです。
2022年9月11日 トラジロウ